猫と針 の商品レビュー
あれれ?途中まで面白かったのに失速…。 やっぱり作家さんと劇作家さんは違うのかなぁ〜、なんて感じたんだけど。 最後の日記はかなり面白い。 いつか再演されることになったら再稿されるかもしれないらしい。 ほとぼりが冷めたら新作を書いてくれる、かもしれないらしい。 そうなったら面白そ...
あれれ?途中まで面白かったのに失速…。 やっぱり作家さんと劇作家さんは違うのかなぁ〜、なんて感じたんだけど。 最後の日記はかなり面白い。 いつか再演されることになったら再稿されるかもしれないらしい。 ほとぼりが冷めたら新作を書いてくれる、かもしれないらしい。 そうなったら面白そう。
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薄いので即読了してしまった。 恩田陸がノリで書くことになった芝居用の戯曲w ていうかキャラメルボックスらしい。 見たかったなぁ!!! つまり台本なので、セリフばかりで進行。舞台は5人の男女が部屋の中でただ話す、静的な感じ。 しかし裏表紙の「密室心理サスペンス劇」はおかしくないか...
薄いので即読了してしまった。 恩田陸がノリで書くことになった芝居用の戯曲w ていうかキャラメルボックスらしい。 見たかったなぁ!!! つまり台本なので、セリフばかりで進行。舞台は5人の男女が部屋の中でただ話す、静的な感じ。 しかし裏表紙の「密室心理サスペンス劇」はおかしくないか、だってみんな普通に部屋を出入りしている! サスペンスというほどの事件も起きないと思う。 事件は過去にあってその周囲の物語が現在進行形で進んでいく、という形の話は、恩田陸には他にもある。(木曜組曲とか?) と思うと結構、特徴的かも。 「暴く」という物語になっている。 話自体は、まあまあかな。 戯曲ということで、形は少し目新しかったけど、恩田陸的にすごく新しいものでもないし、ストーリー的にも、個人的にはそれほどだった。 なので珍しく★はふたつ。 でも多分、キャラメルボックスみてたら違うかっただろうな!! やっぱりお芝居で見ないといけませんね、それ用のものだし、後半に入っている「『猫と針』日記」や解説でも書かれているように、これは役者や舞台と一緒になって完成した話だと思うので。
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ミステリ風の戯曲。 特にあやふやな感じのラストなど、恩田陸色が濃く出てる作品。 雰囲気は嫌いではなかったが、なんとなくスッキリしない。
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過去に思いを馳せる物語。っていうか戯曲の脚本。答えの出にくい世の中だからね。人は兎角答えを求めたがるのかもしれない。でも謎は謎のままでいい。「謎」という答えがあってもいいのではないか。
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舞台台本を巧妙に小説にした意欲作。途中までは本当にハラハラしながら読んだけど、ラストがいただけないなぁ。
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「喪服を着た男女が、その場にいない人の話をするという話」。劇中劇のような構成。雰囲気にはすぐに入り込め、一気に読めるが、ミステリとして読んでしまったのでちょっと消化不良。もう少し読み込みが必要。
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本当は、小説ではなくて戯曲ですが、恩田さんなので。会話はおもろいけど、話としてはだからなに的。解説の舞台の感想の、不可解だけどキャラいいとか、わかんねーけど引き込まれたというのが、多分似た感想で、舞台を見たらおもろかったのかな?ただ、会話もおもろいし引き込まれるけど、別に興味ない...
本当は、小説ではなくて戯曲ですが、恩田さんなので。会話はおもろいけど、話としてはだからなに的。解説の舞台の感想の、不可解だけどキャラいいとか、わかんねーけど引き込まれたというのが、多分似た感想で、舞台を見たらおもろかったのかな?ただ、会話もおもろいし引き込まれるけど、別に興味ないというところ。
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恩田陸の戯曲。 葬式帰りに高校の同級生たちが集まった。彼らの話は、高校時代の不可思議な事件にいたる。 あとがきにもありましたが、とても<小説的>な戯曲。 まぁ、そこが恩田陸らしくていいと思うんだけど。 でもって、ミステリーとしてきちんとしてる一方で群像劇としての曖...
恩田陸の戯曲。 葬式帰りに高校の同級生たちが集まった。彼らの話は、高校時代の不可思議な事件にいたる。 あとがきにもありましたが、とても<小説的>な戯曲。 まぁ、そこが恩田陸らしくていいと思うんだけど。 でもって、ミステリーとしてきちんとしてる一方で群像劇としての曖昧さが共存してるのがいい。 とてもバランスのいい作品といえると思う。 しかし、制作の過程が「日記」としてはいってるのだが…。 作家の集中力と、舞台人の忍耐力に、なんか感動してしまったのである。 ホント、舞台はすごいなぁ。
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本作は、戯曲の脚本とその前後の日記で構成されている。 小説として読むと、少し面を喰らうかもしれない。 読後の感想としては、大分あっさり目な恩田陸ワールドだと思う。 全体的に恩田作品としての雰囲気が漂っている。 しかし、何か物足りない印象も。 肝心の戯曲としては、恩田陸ワールド...
本作は、戯曲の脚本とその前後の日記で構成されている。 小説として読むと、少し面を喰らうかもしれない。 読後の感想としては、大分あっさり目な恩田陸ワールドだと思う。 全体的に恩田作品としての雰囲気が漂っている。 しかし、何か物足りない印象も。 肝心の戯曲としては、恩田陸ワールド全開。 個人的には、これこそ恩田作品の面白さだと思う。 最後まで明らかにされない部分もあるため、消化不良という言い方も。 しかし、それを含めて恩田作品なのでは、と思う。 価格、ページ数を踏まえて気軽に読める1冊だとは思う。
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演劇集団キャラメルボックスの公演の為に書き下ろされた戯曲。高校時代の同窓生の葬儀の帰りの男女5人による密室会話劇。次から次へと新たな事実が語られ、話が二転三転するという展開は好きですね。しかしここではひとつの大きな謎に対して語られている訳でなく、そう言えばと次々に話題が転じられ謎...
演劇集団キャラメルボックスの公演の為に書き下ろされた戯曲。高校時代の同窓生の葬儀の帰りの男女5人による密室会話劇。次から次へと新たな事実が語られ、話が二転三転するという展開は好きですね。しかしここではひとつの大きな謎に対して語られている訳でなく、そう言えばと次々に話題が転じられ謎が散りばめられ絡まり翻弄される。この酩酊感こそ恩田作品の魅力でしょう。演劇としても観てみたかったですな。 作者曰く、人はそこにいない人の話をする。うん、なるほど。
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