猫と針 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「密室心理サスペンス劇」って書いてあったけど… 先に実際の演劇の脚本だって言っておいてほしかったな。 小説だと思って読むと、「解決篇」が欲しくなる。 これまで意外な展開で楽しませた恩田作品ならなおさら。 なので、雰囲気は良かったけど後に残るものがあまりなく残念。 最中は面白かったから…京極夏彦的な解釈なら良いのでしょうが。 「鍋が二つあったの」はちょっと怖かったかな。
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うーん。微妙。おもしろくないことはないが、ラストが肩透かし。恩田陸にしてはしつこさがないところは、戯曲なのでちょっとわかりやすくしたのかな?しかし、登場人物が、サトウ、タナカ、ヤマダ・・・って、名前が覚えるのが苦手な私には、誰が誰だったか追うのが難しくてなりません。演劇見てたら、...
うーん。微妙。おもしろくないことはないが、ラストが肩透かし。恩田陸にしてはしつこさがないところは、戯曲なのでちょっとわかりやすくしたのかな?しかし、登場人物が、サトウ、タナカ、ヤマダ・・・って、名前が覚えるのが苦手な私には、誰が誰だったか追うのが難しくてなりません。演劇見てたら、名前よか人で覚えるだろうから、いいのかも???実際の公演を見てみたいけど、おもしろいのかなあ???
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恩田陸が書いた脚本。台詞と少しのト書き。それでも一つの世界がそこにある。舞台で役者が作る世界を見たくなった。
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これはたぶん、深く考えたり犯人探しをするのは野暮な、雰囲気を楽しむ戯曲。 犯人は誰だ、とも思うし、全員に動機があるように勘ぐれるけど、我慢。 後書日記にもあったけど「鍋が二つあったの」で怖くなって涙が出そうになる。 MVP:なし
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小説としてもつまらないし、戯曲としてもつまらない。 現実と虚構の境界を模索し続ける姿勢はわからないでもないが、 成功しているとは思えない。 前後にはさまる前書き、後書きの意図はまったくもって不明。
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面白かったけど、あまりに短さにびっくり。 90分のお芝居という設定だから仕方ないけど、やはり恩田陸は 長編小説が良い!
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「人は、その場にいない人の話をする」。 「感謝しつつもあたしはあなたを憎んでいた」。 不穏な話。結末に安堵はない。謎は謎のまま。 恩田陸の「憎む」という言葉の使い方は独特。絶望であり、劣等感であり、嫉妬であり、羨望であり、自己嫌悪でもある。とても身近な感情なのだといつも言われて...
「人は、その場にいない人の話をする」。 「感謝しつつもあたしはあなたを憎んでいた」。 不穏な話。結末に安堵はない。謎は謎のまま。 恩田陸の「憎む」という言葉の使い方は独特。絶望であり、劣等感であり、嫉妬であり、羨望であり、自己嫌悪でもある。とても身近な感情なのだといつも言われているような気になる。
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あとがきと解説は最初に読んじゃダメな本。 あまり演劇方面は詳しくないのでどうかなーと思ってたのだけど、ドキドキひやっとさせられました。さっすがー! 映像(舞台)でも見てみたい作品。
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劇団キャラメルボックス公演の為に 書き下ろされた恩田さんオリジナルの 戯曲のト書き作品。本当に演劇の台本の 状態で最初は読んでいてかなりの違和感を 持ちつつでしたが、そこは天才作家恩田陸! 流石の展開と内容でスグに引き込まれて しまいます。 高校時代演劇部だった男女5人が、同級...
劇団キャラメルボックス公演の為に 書き下ろされた恩田さんオリジナルの 戯曲のト書き作品。本当に演劇の台本の 状態で最初は読んでいてかなりの違和感を 持ちつつでしたが、そこは天才作家恩田陸! 流石の展開と内容でスグに引き込まれて しまいます。 高校時代演劇部だった男女5人が、同級生の 葬式帰りに集まって近況を酌み交わすのだが...。 人はその場にいない人の話しをする...という テーマ通りに5人は、退出して不在になった 人物の事を次々に話題にしていく。これは 自分達の日常と照らし合わせても、確かに その通りだなーと。逆に言えば、自分が参加 していない場所では、他人にあれこれ言われてる訳で。 ...そう考えると...コワイっすw。 ワンシチュエーションの日常の心理サスペンスに 偽りなしの妙な怖さタップリで面白いです。 舞台自体がこういった投げっぱなし感や、 綺麗に収束しないモヤモヤ感がアリなのかは 分かりませんがピタっと着地せずに全体に 刺のような引っかかりを残したまま終わるのは 小説好きからすると少し残念。
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