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猫と針 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/01/28 |
JAN | 9784101234212 |
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猫と針
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猫と針
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商品レビュー
3
69件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これまで恩田さんの作品を幾つか読んできましたが、「舞台にしたら映えるだろうなあ」という作品が幾つかありました。言っても舞台なんて、人生で10回程度しか見たことはありませんが笑 そうしたら、こちら、劇の脚本?を書かれたようです。 ・・・ 脚本の内容そのものは、実をいうと私は良く分かりませんでした。で、恩田氏本人も「最後まで書いていて面白いかどうかわからなかった」とか書いていました。 ・・・ やっぱりちょっと身構えて書いたのかな。 個人的には、舞台に配慮しすぎた(考えすぎた)?ような気がしました。普通の小説だと情景や背景が豊かで、それをイメージするのが面白いですよね。当然の事ながら大道具小道具含め、普通の生活を切り取るかの如くのカットがあるのが小説です。これを演劇に仕上げるってことは、舞台での多くの制約を越えて「創り」あげていくってことで、きっとそこが面白いのだろうなあ、と思います(何度も言いますが、演劇は素人)。 他方、本作は非常にシンプルで閉じた空間で、たった五人の人間の群像劇を繰り返すところはややシンプルに過ぎたかなあ、と思いました。より強く言えば、背景・情景みたいなものが欲しかったなあと感じました。 ・・・ 寧ろ出色だったのは、脚本作成の過程をしっかりと汲んでいる点ではないでしょうか。 作成のきっかけのエピソード(御多分に漏れず、飲み屋での雑談)をチラシに掲載し、しかもそのチラシが作成された段階ではタイトル意外の中身が作られていない! そして多忙な筆者が(取材)旅行でスケジュールが埋まる中、文字通り「ぎりぎり」のスケジュールで作られ、役者たちとの意見を取り入れられたうえで推敲され、そして公演にまで至るという。 スタイルの確立した大御所であればテレビ番組か何かで脚本の制作過程がクローズアップすることもありましょう。ただし、初めてのトライでかつここまでスケジュールが押したなかで成功したかどうかの確信も持てない中で(謙遜なのでしょうか)舞台裏をあかしてくださるのは、ある意味内情の大盤振る舞いではないでしょうか。 私は純粋に「へー、面白いな」と思いました。そして、また何か舞台やミュージカルを見に行ってみたいなあと思いました。 ・・・ ということで恩田氏による書下ろし脚本作品でした。 作品そのものというより、誕生前後から公演終了までひっくるめた叙述が非常に興味深く読めました。
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これ、「戯曲」なんだけど、こういうのってそのまま「台本」になるのかな。何にせよ、この不穏な雰囲気を上手いこと見せてくれるなら、舞台化したのも見たかったなー。けど、けっこう地力のある集団じゃないと、つまんなくなりそう。
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恩田さんの初舞台脚本、らしい。 あとがきよんでキャラメルボックスで上演したとしり、見たかったなあ、と。 劇団は活動停止になったみたいで、寂しいかぎり。 高校の同級生が集まって話している、というだけの話。 だんだんとその関係性とそこにいない人間の姿が浮かび上がってくる。 ちょっと...
恩田さんの初舞台脚本、らしい。 あとがきよんでキャラメルボックスで上演したとしり、見たかったなあ、と。 劇団は活動停止になったみたいで、寂しいかぎり。 高校の同級生が集まって話している、というだけの話。 だんだんとその関係性とそこにいない人間の姿が浮かび上がってくる。 ちょっと不穏な空気になりはしたものの、決定的な悲劇が起こるわけでなく。 会話を楽しむ、って感じかな。 その奥にあるそれぞれの物語を想像する。 舞台で完成する作品かな。
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