猫と針 の商品レビュー
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喪服を着た男女5人が、その場にいない人の話をするという話。 前回のチョコレートコスモスで書いたが、恩田さんは脚本は向いてないと思っていたが、既に舞台の脚本を書いていらっしゃったのね。 ということで読了。 そしてやっぱり思った通り自分の中では脚本は向いてないと思う。 それは面白くないという意味ではない。 むしろ面白すぎるからこそ向いていないのである。 特に短い舞台の脚本など物足りなさ過ぎるのである。 入りヨシ、だんだんと話の世界観に入って行って、さあどんな展開?、と思っていたら終わってしまったのである。 けんちん汁の鍋や、フィルムの件、映画撮影、等々々々、頼むから伏線回収してよ〜と思うくらい物足りなさすぎる。 ということでぜひとも「猫と針」の長編を読みたいのである。 長編としてリファインしてくれないものだろうか。 話が面白いことは間違いない。 そして最後に思ったのは、これは本当は、舞台を観てから読んだ方が良かったのかもしれない。
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小説かと思ったら戯曲だった。登場人物の名前がカタカナなので、最初のうちはどれが誰のセリフかを理解するのに手間取った。いかに普段漢字のイメージに頼ってるのかがわかる。 席を外した人の噂話によって事件があらぬほうへ展開する…すっきりする終わり方ではないけど、一応一件落着。恩田陸カラ...
小説かと思ったら戯曲だった。登場人物の名前がカタカナなので、最初のうちはどれが誰のセリフかを理解するのに手間取った。いかに普段漢字のイメージに頼ってるのかがわかる。 席を外した人の噂話によって事件があらぬほうへ展開する…すっきりする終わり方ではないけど、一応一件落着。恩田陸カラーもほどほどに出ていて良かった。
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同じ高校の映画研究会に所属していた5人のうちの映画監督になった1人が、撮影という名目で他の四人を集める。5人は思い出話や現在の仕事、結婚についての話をしつつ、次第に高校の夏に起きた不可解な事件の真相に近づいていく。という感じだったかな?高校の同級生が殺人事件で亡くなっていたり、過...
同じ高校の映画研究会に所属していた5人のうちの映画監督になった1人が、撮影という名目で他の四人を集める。5人は思い出話や現在の仕事、結婚についての話をしつつ、次第に高校の夏に起きた不可解な事件の真相に近づいていく。という感じだったかな?高校の同級生が殺人事件で亡くなっていたり、過去の恋愛事情やらも絡んでてちょっとサスペンス風? 戯曲とは知らずに手に取ったけど、意外と読みにくさは感じなかったな。でもやっぱり情景描写が少ないから頭に風景が思い描けず、いまいち入ってこなかった〜。うーんやっぱ舞台で見ないと面白くないかも。
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再読。脚本。キャラクターの肉付きが薄い印象があるが、実際に役者が演じると、また違って輪郭がはっきりするんだろうなあ。本編以外のあとがきとか解説が、内幕暴露物で、創作背景を知ることができて楽しいです。恩田さんは鬼のような忙しさの中で書き上げたようですが。特に演出家の書いた解説は恩田さんの特徴的な良さを的確に捉えていて、なぜか最後ホロリとさせます。
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2014/12/19再読。 喪服を着た5人が登場する戯曲。5人が集まった理由は?15年前の事件との関係は?戯曲の台本だけど、やっぱり恩田陸だなと思わせるところはすごい。でも、一人ひとりの性格が掴みにくくて、本で読むよりは生で舞台を見てみたいかも。
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普段解説を読まないのですが、この一冊に限っては読むべきだと声を大にして言いたいですね。 舞台で実際「猫と針」の演出をされた横内さんが内情を暴露していて、人気作家ゆえに原稿が遅れたということ、小説家のすごさがべた褒め。 恩田陸本人の日記も本編以上に面白い。 小説家のエッセイは苦手な...
普段解説を読まないのですが、この一冊に限っては読むべきだと声を大にして言いたいですね。 舞台で実際「猫と針」の演出をされた横内さんが内情を暴露していて、人気作家ゆえに原稿が遅れたということ、小説家のすごさがべた褒め。 恩田陸本人の日記も本編以上に面白い。 小説家のエッセイは苦手なので敬遠してきたが、彼女のエッセイは読んでみたくなってきました。 本編は恩田色そのままで、ヒントは与えても決定的な犯人は教えない。曖昧なまま終わるというのが日記に出てきた小説家の戯曲ってことなのかもしれません。
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恩田陸の戯曲。 死んだ友人の葬式に参加した高校時代の同級生5人。タカハシの映画のエキストラとして呼ばれた4人。高校時代に消えたタカハシの八ミリフィルム。フィルムに写った食中毒事件の真相。
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大人が数人限られた空間で、お酒を飲みながらぐだぐだ話しているシチュエーションが大好きです。あっちこっちに脱線しながらも、会話がいつしかあやうい方向へと…みたいな仕掛けに引き込まれます。
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あっという間に読み終わった。映画の『キサラギ』思い出した。名前が平凡すぎて登場人物がこんがらがった。このお話を小説にしたらどうなるのかなあ。面白いかもね。
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台本とは知らずに購入しちゃいました。 タイトルと内容に特に関係無いように感じました。誰が喋ってるかの名前を飛ばして読んでしまうことがあるので、たまに「?」になる部分が…。会話だけなので台詞に重みを感じました。 いない人の話をするというのよくありますよね。仲が良いはずなのにちょっと...
台本とは知らずに購入しちゃいました。 タイトルと内容に特に関係無いように感じました。誰が喋ってるかの名前を飛ばして読んでしまうことがあるので、たまに「?」になる部分が…。会話だけなので台詞に重みを感じました。 いない人の話をするというのよくありますよね。仲が良いはずなのにちょっとした言動で疑いを持っていく心理が面白かったです。 ただ真相はよくわかりませんでしたね。芝居で見てみたいです。
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