「大発見」の思考法 の商品レビュー
21世紀の生命科学を代表する山中伸弥氏と20世紀の物理学の巨匠益川敏英氏による対談の書。それぞれが自分の考え方、思いを分け隔てなく話されており、また、各々の性格や人柄もところどころに顕在しているといった感じがした。印象的だったのは、周囲に対しておもねらないその態度と芯の強さが御二...
21世紀の生命科学を代表する山中伸弥氏と20世紀の物理学の巨匠益川敏英氏による対談の書。それぞれが自分の考え方、思いを分け隔てなく話されており、また、各々の性格や人柄もところどころに顕在しているといった感じがした。印象的だったのは、周囲に対しておもねらないその態度と芯の強さが御二人には見られるということ。また、いいアイデアを思いつくのが、風呂に入っている時や散歩をしている時など、脳がリラックスをしている状態の時だということに関しては、まさに昨今の脳科学ブームに照らし合わせてみても然りといったところだろう。最近の流れとしては、知識欲よりも金銭欲に目がいくといった傾向が国内だけでなく、海外でも見られるなど、自然科学の地位が低下している向きがあるが、こと生きるということに関して言えば、こんな面白い探究分野も他にないだろうと一読者としては思ってしまう。
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科学の基本は、言語力である。読んで、聞いて、その世界を正しく頭に思い浮かべられるかどうかが、すべての基本となる。その後は、吸収した知識も用いて、その考えを、頭の中で発展させていけるか。 具体的な客観データを集めた上で、徹底的に抽象化してシンプルにして推論するのが理論化である。
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