さよならドビュッシー の商品レビュー
ミステリーとしても、音楽小説としても、サクセスストーリーとしても、とても面白かったです。 出てくる曲を聴きながら読んだりして、楽しい時間を過ごせました。 2作目の、おやすみラフマニノフから読んでしまったので、岬洋介という人について後から詳しく知る形になりましたが、彼は生まれなが...
ミステリーとしても、音楽小説としても、サクセスストーリーとしても、とても面白かったです。 出てくる曲を聴きながら読んだりして、楽しい時間を過ごせました。 2作目の、おやすみラフマニノフから読んでしまったので、岬洋介という人について後から詳しく知る形になりましたが、彼は生まれながらになんでも持っているように見えて、本当はとても努力している人でした。 そして、ラストはとても衝撃でした。 わたしはそのラストは全く想像もせず読んでいました。 読み終わって思うのは、おやすみラフマニノフの時と同様、音楽っていいなぁ、またやりたいなぁ…です。
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最初の章から、ある程度の展開は読める。 けどなんか好きだった。 ピアノとミステリーが好きな私には、とても楽しく読めた。 ピアノ演奏を言葉で表現する、語彙力や表現力が凄かった。
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火災によって祖父と従姉妹が亡くなり、自分自身も大火傷を負った遥。それでもピアニストを目指してコンクール優勝を目指す。 音楽を感じられ、音楽が聴こえてくるような物語だったが、ミステリとしてはんー?と疑問だったが、最後の最後にやられました!
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音楽を文字から聞こえる気がする。真実が重くて、でもその中から生まれた光は、きっと音楽の神様に恵まれている。
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ちょーーっと面白すぎた。星5つ付けちゃいました。すごいですこの本。面白かった〜! このミス大賞を取ったということで図書館で借りてみました。 内容としては、タイトルからも察せられる通り音楽にまつわる話です。初め私は、どんなミステリーが繰り広げられるのかと、事件のトリックにばかり期...
ちょーーっと面白すぎた。星5つ付けちゃいました。すごいですこの本。面白かった〜! このミス大賞を取ったということで図書館で借りてみました。 内容としては、タイトルからも察せられる通り音楽にまつわる話です。初め私は、どんなミステリーが繰り広げられるのかと、事件のトリックにばかり期待していました。しかしこの本には事件のトリック以外に面白要素がたっくさんありました。夢を追いかけて努力するスポ根的な要素、悪役を見返す少女漫画的要素などなど。いろんな方面から楽しめたので読後の満足感は今までの読書経験の中でトップクラスでした。 あと音楽(本書ではピアノの旋律)は、文章によってここまで表現ができるのかと驚きました。演奏の柔らかな旋律や激しいパートのスピード感、それを受け止める会場の臨場感。演奏会のシーンは鳥肌ものでした。 そして一番忘れてはならないのがこの本はミステリーだというところ。肝心な事件のトリックも凄すぎる。大どんでん返し。大々どんどんでんでん返しだこれは。 そして嬉しいことにこの本はシリーズ化されているんですよねえ。。また美しい音楽の描写を楽しめる〜!最高です!全部読みます。
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最後の最後まで楽しめるミステリーでした。 曲を聴いたり弾いているときの心情が細かに表現されているところも良かったです。 実際にアラベスクや月の光を聴きながら読んでみると、登場人物がこの曲を聞いて何を感じたのか知ることができて、面白かったです。 ベートーヴェンやドビュッシーの生い...
最後の最後まで楽しめるミステリーでした。 曲を聴いたり弾いているときの心情が細かに表現されているところも良かったです。 実際にアラベスクや月の光を聴きながら読んでみると、登場人物がこの曲を聞いて何を感じたのか知ることができて、面白かったです。 ベートーヴェンやドビュッシーの生い立ちも、知らないことがあって、もっと知りたくなりました。 ミステリーとしても、ピアニストを目指す少女の物語としても読める小説でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ミステリーは普段読まないがピアノものは好きなテーマ、しかもタイトルにドビュッシーとあり文庫化を当時とても心待ちにしていた一冊。 鈍い私は無事最後までどんでん返しに気付くことなく読み終えることができ、作品を存分に楽しめた。 誰にも話せない秘密を抱えこみ、家にも学校にも信頼できる味方はいない、思うように動かせない身体、さらに不吉な事故が続き自分の身辺まで危ぶまれる中で、苦難を乗越え賞を掴み取った主人公。私もコンクールの観客の一人になって盛大な拍手を贈りたい。 彼女はラストでドビュッシーにさよならを告げているが、殺意があったわけじゃないし、またすぐに会えると思う。 『月の光』を聴くと月明りの下、踊る恋人たちを思い描くようになった。私には無かったイメージで新鮮だ。 作中に出てくるドビュッシーの曲は『月の光』と『アラベスク』の有名な2曲。これ以外の作品についても描写があれば嬉しかったかも。
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だいぶ前に話題になっていた作品。クラシックはまったく興味も縁もないですが何となく気になり購入。 正直、
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学校の先生に薦めてもらい、読んだ本です。 今まで読んできたミステリー小説とは違う感覚でした。 さよならドビュッシーというタイトルの通り、ピアノをメインとした構成で最後まで展開が読めなかったところがとても良かったです。 読み終わったらきっと他の人に思わず勧めてしまう本です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ミステリー2割、他芸術の音楽と人生論という感じ。疑問や腑に落ちないところもあったけど、ステージでの孤独な戦士(ピアニスト)の闘いにはウルッときたし、ラストの終わり方締め方が良かった。 犯人は中頃からわかるものの完全にラストドンデンは不意打ち喰らいました。 ハイリゲンシュタットの遺書や岬さんの生き方などドビュッシーよりは楽聖ベートーヴェンの方が印象に残る。 作曲家への敬意を感じられたのも良かった。 ウラディミールホロヴィッツを例に出していましたけど私も尊敬するピアニストです。ちょっと曲に関する作者の感想が長い気もしますが クラシック音楽の捉え方(時代背景や作曲家への理解、読譜の重要性)なども共感できるし、言葉を超えた言葉。映像を超えた映像。こういう音楽を味わったことがあるので、その演奏の多幸感をを思い出したりした。 ・疑問点 ①足を怪我したことないので分からないが、松葉杖つく人にペダルを操作できるか。 月の光はソフトペダルも使う。 あと発表会じゃあるまいし、月の光は戦うつもりのコンテストでは普通弾かないですよね。 ②榊間刑事が、死亡確認前の息のある状態を死体と言ったこと。母親が死んだのは救急車の中 ③曲の難易度の違和感 https://twitter.com/zomurai_reading/status/1606925496385949696?t=iqV5tyOw_JqYYIvgI7PJcA&s=19 ④医学的な問題についてはよくわからないが、無傷で別の顔に顔面皮膚移植できるものなのか こういった違和感もさておき、良かった。
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