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新世界より(上) の商品レビュー

4

681件のお客様レビュー

  1. 5つ

    206

  2. 4つ

    229

  3. 3つ

    146

  4. 2つ

    29

  5. 1つ

    8

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2012/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ようやく読了しました、「新世界より」。貴志祐介といえばホラーではありますが、この本はまさにSFと呼ぶに相応しい、ブレのない作品でありました。 主要な登場人物の人数もちょうど良く、名前も覚えやすく、世界観にのめりこんで読むことが出来ました。 日常から始まり、その日常に見え隠れする暗い影を言及していくにつれて、その世界の真相へ近づいていく…割とありがちな話の筋ではありますが、この作品には設定による様々な制約が存在し、それがキャラを引き立て、世界を引き立てているように思えます。 上巻から中巻にかけての、突如として訪れる非日常っぷりにはなかなか緊張感がありましたね。大どんでん返しというものはありませんでいしたが、SFに若干のホラーが混ざる貴志祐介の世界の描き方は読んでいて飽きません。最後の最後に書かれるバケネズミの詳細には驚いた。なるほど、そこでミノシロモドキの伏線を回収するか…と納得。 ネタバレレビューなので書きますが、記憶回想が太字で書かれているのでそこは強調があって読みやすいし、本文中に出てくる箇所でもあるので自分で読んだその前後を「確かあんな感じだったな」と思い出しながら読めて楽しかったです。 貴志祐介の次なるSFに期待したいところです。上中下となかなかの長編ですが、このくらいの物量があったほうが楽しめそうです。

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2012/10/13

景色描写とか良かったな。 つくば近辺なのもなおよし。筑波山も出てるし懐かしいところが出てくるのは嬉しい。 生物が今も生き物とかなり変わってるのが不思議だった。

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2012/10/12

序盤は世界観に馴染めずなかなか進まなかった。 前置きが長い。 でも後半は一気に加速。 先が気になる終わり方で早く中巻が読みたい。

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2012/10/11

舞台は千年後の日本。 主人公は14歳の子供たち。 呪力を手に入れ「神」となった人間達がつくり上げた世界とは… 貴志祐介の第29回日本SF大賞受賞作品です。 先にアニメーション映像の予告編を見てしまったからかもしれませんが 良い意味でレベルの高いライトノベルを読んでいる...

舞台は千年後の日本。 主人公は14歳の子供たち。 呪力を手に入れ「神」となった人間達がつくり上げた世界とは… 貴志祐介の第29回日本SF大賞受賞作品です。 先にアニメーション映像の予告編を見てしまったからかもしれませんが 良い意味でレベルの高いライトノベルを読んでいるような感覚でした。 内容は難しいけれど読みやすい。 三部作なのでまだまだ楽しませてもらえそうです。

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2012/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

貴志 祐介と言えば青の炎。青の炎と言えば貴志 祐介。 その印象が強すぎた為、貴志 祐介作品を読むのが遅れました。 悪の経典が面白かったので、評価の高かったこちらの本に手を出しました。 社会人に平日2日間で上中下巻を読ませるとは~ 読み終わって思うこと。最後の裁判は本当に怖い。 奴隷とそれを使う人って、こんな気持ちなんかな~。 「偽りの神にあらがえ」(煽り。うろ覚え)

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2012/10/06

【読了】貴志祐介「新世界より(上)」 10月1冊目 2012秋アニメとして、久しぶりのテレビ朝日系深夜アニメとして放送が開始された「新世界より」を読んでみることにした。文庫版は上中下の3冊になっている。単行本だと上下巻。今回読んだ文庫の上巻は482ページ。かなりの分量である。ち...

【読了】貴志祐介「新世界より(上)」 10月1冊目 2012秋アニメとして、久しぶりのテレビ朝日系深夜アニメとして放送が開始された「新世界より」を読んでみることにした。文庫版は上中下の3冊になっている。単行本だと上下巻。今回読んだ文庫の上巻は482ページ。かなりの分量である。ちなみに2008年の日本SF大賞受賞作である。 舞台は1000年後の日本。神の力ともいえる「呪力」を手にした時代の人間の物語。序盤は世界観や設定の説明に費やされる感じがするので、その辺の学習を強いられている感じがする。人によっては挫折してしまうかもしれない。アニメ版1話は時系列をちょっといじって、雰囲気の演出に努めていたけど、あれでもまだ分かりにくいのは否めないだろう。 とはいえ、200ページを超えた辺りくらいから急速に物語が動き出す。ここもある意味、説明パートとも言えるのだが、なかなか面白い話になっているので、読んでいて一気に引込まれていく。 そして終盤の逃亡、戦闘、お色気パートなど、盛りだくさんの展開でページをめくる指が止まらない感じに。それでも上巻はまだ入り口にすぎないというのも分かるので、引き続き中巻を読み進めたい。

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2012/10/06

序盤は世界観を掴むのに世話しいけど、どんどん面白くなってくる。半分くらい読み終わったところで中下巻も購入してきてしまいました。続きがきになります。

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2012/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 最初から生き残る人間の名前が出てくるので、他の登場人物はだいたい死ぬんだろうなあ、と予想できてしまいます。  馴染みのない名前が出てくるので、「振り仮名どこだったっけ」と探したりしました。主要人物たちの名前は覚えやすいんですけれどね。  世界観については問題なく「ふむふむ」と。ミノシロやバケネズミの描写が細かいのですが、ちょっと想像したくない表現があったのでどんな姿かはものすごくぼんやりしています。  生物の描写が長いですね! そんなに書かれても興味ないからわかんないや! と、理解を放棄しました。なんとなく感じ取っている状態。    序盤は「この世界変だよね・・・?」と読者に感じさせるところがちらほら垣間見えて、中盤で「なるほどー」と頷き、後半は「なんでここの展開をこんなに長く書く?」と疑問に感じたり。大事な部分なのかしら。後半の戦いは。    中、下巻に対する期待は、真理亜が「何をしてしまったのか」という事実と、「遺伝子操作でPKの発症は抑えられなかったのか」という私自身の疑問が解き明かされるかどうかです。他にも「能力が芽生えなかった子供」や「能力が低い子供」はどうしたのか。学園の中庭には何があるのか。呪力はどうやって復活させるのか。仲間達とは無事会えるのか。    伏線が回収されるところが楽しみです。

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2012/10/02

貴志祐介の長編。全3巻。アニメ化され近々公開予定。SFはほとんど読まないがこの作品はいける。構想30年、鬼才が満を持して世に解き放った作品はストーリーにしても情景描写にしても逞しすぎる想像力がいかんなく随所に発揮されている傑作。土台となるSFをベースにホラー・青春・冒険・ミステリ...

貴志祐介の長編。全3巻。アニメ化され近々公開予定。SFはほとんど読まないがこの作品はいける。構想30年、鬼才が満を持して世に解き放った作品はストーリーにしても情景描写にしても逞しすぎる想像力がいかんなく随所に発揮されている傑作。土台となるSFをベースにホラー・青春・冒険・ミステリーの要素がふんだんに盛り込まれておりページを繰る手が止まらない。凝ったクライマックスとエンドにも人間の本質が描かれていてメッセージ性が非常に強い。とても完成度の高いエンターテイメント作品だと思う。

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2012/09/30

SFと定義されていますが、自分の中でこの本はディストピア小説ではないかと感じました。独自の世界観を理解するために200ページ以上読み進まなければいけませんが、中盤以降話が一気に加速します。3冊一気に読むことをおすすめします。

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