新世界より(上) の商品レビュー
主人公の早季が今から千年後の日本で起こった少女時代の出来事を手記にしている、という体裁でストーリー展開される。これはいつの時代の人に向けて書いているのだろうか? やたらと千年前の祖先を気にしているようだけど、あとの巻で意味がわかるのかな? 地理的には現代の東京23区あたりを中心に...
主人公の早季が今から千年後の日本で起こった少女時代の出来事を手記にしている、という体裁でストーリー展開される。これはいつの時代の人に向けて書いているのだろうか? やたらと千年前の祖先を気にしているようだけど、あとの巻で意味がわかるのかな? 地理的には現代の東京23区あたりを中心にしているようだが、ファンタジーものなので、出てくる生物や施設等が悉く現代のものとは異なるので、この世界観に少し慣れる必要がある。 過去に人類は過度の進化を遂げようとして、自滅的荒廃を経験したあとの新たに構築された世界。 ただし、この著者だけにミステリー要素がところどころに散りばめられている予感。 後半の化物(?) との戦いから、冒険物的ストーリになってきて面白くなってきた。中巻へと続く。
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貴志祐介って、こんなんも書くんだなー! ファンタジーモノの傑作に出会った感動を堪能できる一冊。 中、下巻が楽しみでしょうがない。
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高野和明さんの「ジェノサイド」を読んでる時も思ったが、同族でここまで殺しあう種族は人間ぐらいなのかなぁとしみじみ感じさせられた。そして、同じ種族でさえ、戦争という名目があれば、簡単に人を殺せる人間が、他の生き物のことを考えられるはずがないのでは、とも感じさせる作品だった。 世界...
高野和明さんの「ジェノサイド」を読んでる時も思ったが、同族でここまで殺しあう種族は人間ぐらいなのかなぁとしみじみ感じさせられた。そして、同じ種族でさえ、戦争という名目があれば、簡単に人を殺せる人間が、他の生き物のことを考えられるはずがないのでは、とも感じさせる作品だった。 世界観を構成している呪力というものは、個人的にはかなり好きなジャンルなので、ノンストップで上中下巻を読みきれた作品だった。
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私SFは苦手なんですが、めちゃくちゃ面白いです。 まだ上巻なので主にこの世界を理解する感じですが、読み出してすぐにハマっていきました。 1000年後の世界・呪力を持つ人々・バケネズミ等々、確かにSFなんですが私でもスーっと理解できました。1000年後とは言え、日本の話なので理解...
私SFは苦手なんですが、めちゃくちゃ面白いです。 まだ上巻なので主にこの世界を理解する感じですが、読み出してすぐにハマっていきました。 1000年後の世界・呪力を持つ人々・バケネズミ等々、確かにSFなんですが私でもスーっと理解できました。1000年後とは言え、日本の話なので理解しやすいのかもしれません。
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ただのファンタジー小説と思う事なかれ。 冒頭は、語り口調で始まるのでリアルタイムで進行していくお話ではないのかぁーと落胆もしましたが、読んでいく内にそんな事も忘れて引き込まれます。 話の背景や生き物の詳細、設定や世界観など細かく書かれておりちゃんと作者が調べて考えて書いた小説...
ただのファンタジー小説と思う事なかれ。 冒頭は、語り口調で始まるのでリアルタイムで進行していくお話ではないのかぁーと落胆もしましたが、読んでいく内にそんな事も忘れて引き込まれます。 話の背景や生き物の詳細、設定や世界観など細かく書かれておりちゃんと作者が調べて考えて書いた小説なんだと思わせる面白い小説です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
友人から勧められて読んだのですが、 「『新世界より』って聞くとドヴォルザークがまず思い浮かぶよね」 と僕が言うと 「今のとこ出てきてないから関係無さそうよ?(下巻当時)」 と言ってたのに、 速攻で『家路』が出てきた時に吹いたのはきっと僕だけですねw というわけで、そこから終始『新世界より』を流しながら読みました。 結論的には中盤以降の引き込みにグッときましたね。 異能関連は設定に凝るとその説明の冗長さに辟易したり、 適当さにイライラしたりすることがありますが、 この作品は考え想像する楽しみがありつつ、 筋の通った設定に好感が持てました。 ではこっからはネタバレ含みつつ現時点の考察メモなので、未読者 や興味の無い方はリターンでどうぞ。 で、当初はアリシぜーションの様なVR世界を疑ってた(まだ可能性は捨ててないw)のですが、家康の政策が2000年前なら単純に今から1500年ほど未来のお話のようですね。 もちろん明かされている情報がどこまで正確なのかにもよりますが、きっとあの図書館の情報は信用性高い…のかな? ・PKによる人類滅亡を防ぐために生まれた教育制度の枷 これについての情報が一番VRを疑う要素なんですよね。 例えば虫に刺されることすらない完璧な箱庭。 例えば存在がいつの間にか消え、記憶からも消えてしまう子供。 例えばオーガニズムによるストレス値軽減。 例えばルールを破ることに対する畏怖。 色々と縛りが強すぎる気がしますね。 結界みたいな注連縄の存在はPKと科学だけじゃ説明がつかない。 それとももっと他に異能もしくは超科学の情報が伏せられてるのか? ・バケネズミの存在 人間に近しい知能を持ち、人間を神様と慕う生き物。 ただ、人間の子供たちと違って明らかに悪意の持ち合わせを感じます。 しかも古代人類の縮図っぽく見えるのは狙いでしょうか? 神の存在に畏怖しつつもその力を手にしたい、利用したいという人間の醜い 欲望に共通するものを感じます。 というかここの話ちょっと長すぎですよねwまだ終わってないし。 ・悪鬼と業魔 ミノシロモドキの明かした話は途中でとまってしまいましたが、 序盤の悪鬼と業魔のおとぎ話と、祭りの話を総合すると、 恐らく悪鬼はPKの力に魅せられ、力に溺れてしまった人間と推測。 暗黒時代の皇帝だっけかの人たちもそれに当たるのでしょう。 破壊衝動を理性でコントロールできず、むしろ愉悦を感じる、 喜んで人々を殺せるほど狂ってしまった存在。 そして業魔は恐らくその力の重さに耐えられないもしくは、 コントロールできない能力者なのではないでしょうか? 触れ合う全てのものを傷つけてしまう事に苦悩し、 自ら死を選んでしまうような存在なのかなと。 この二つの存在は能力者なら誰しもが可能性を秘める、 そんな存在なのではないでしょうか? だからこその箱庭教育、能力規制…かな? まあ、まだ上巻ですし。次読もう。
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ファンタジーなのかSFなのかわからんですが、結構好みでした。 NHKのジーンダイバーを思い出しました。
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飛行機での暇つぶしに空港で購入。 最初は「呪術?」って少しなえたし、バケネズミとの絡みが長くてどこに向かうのか分からなくてこのまま中と下を買うか迷ったけど、他のレビューで「下まで読むべし!」っていうのが多かったから、その後下まで読了。 結果・・・読んでよかった!
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最初退屈だなと思う個所があったが、いつの間にか引き込まれて夢中になった。少し冗長かなと思うところもあるが、ディテールにこだわることで醸成される雰囲気もあるので良いのかも。
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おもしろかった! 続きが気になって一気読み。架空であるはずの生き物がすごくリアルで不気味で、でも愛嬌があって興味深い。 自分を「特別」だと知ってしまっている人間は傲慢だなぁ 中巻も期待!
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