イシューからはじめよ の商品レビュー
理系出身者で、言語的思考よりも図的思考に頼る傾向が強い人であれば、「とことん言語化にこだわってイシューを考え抜く」ことの重要さが、耳に痛いのではないか。
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論点思考とほぼ一緒。ただ、マッキンゼーぽい。 問題設定から問題解決、人に伝えるところまでしっかり解説。 その中でも問題設定の大切さを説く。
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具体的なフレームワーク本やロジカルシンキング本を読む前に読む本。 エンジニアにとっては、発明を体系的に行う方法論としての教科書になるかも。
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著書ほど分かり易くかつレベルの高い問題解決の本はありません。著書を読んで、自分の仕事にいち早く実践してみるべきです。 著書のポイントは、数多くある抱える課題の中から、答えを出す必要性が高く、明確に答えを出せる度合いの高い課題、すなわち「イシュー」を選ぶことである。そうすれば、長...
著書ほど分かり易くかつレベルの高い問題解決の本はありません。著書を読んで、自分の仕事にいち早く実践してみるべきです。 著書のポイントは、数多くある抱える課題の中から、答えを出す必要性が高く、明確に答えを出せる度合いの高い課題、すなわち「イシュー」を選ぶことである。そうすれば、長時間労働をすることも無く、効率的に仕事をこなすことができます。自分も含めて、多くのビジネスパーソンは、長時間労働をすることで、たくさん仕事をした気分になっているけど、仕事の質の面では不十分です。著書には、仕事の質を高める秘訣が書かれています。 ビジネスの日常において、大量の課題に追われて、課題の本質まで考えずに表面的にこなしてしまいがちです。仕事に優先度を付けているつもりだけど、実際には、与えられた仕事を全て片付けないと気が済まなくなっている人も多いと思います。 さらに、著書を読んで興味深かったのは、「答えのある」課題に特化するべきとの考え。理系人間は、どちらかというと答えのない課題を真理探究する傾向が強いと思います。理系の著者がそれを否定し、あくまでも「答えのある」課題を選ぶことが成果を出す近道と主張するのは、非常に説得力があると思いました。 この「イシュー」を選ぶのがなかなか難しいです。ビジネスにおいて選ぶチカラを磨いていくしかないと思います。イシューさえ見つければ、あとは、問題解決に向けてロジカルを組み立てて行けば良いのです。このロジカルの組み方も、本質をついていて非常に参考になる。おまけに相手に伝わるアウトプットの方法まで書かれています。著書を読めば、ビジネスに必要な仕事の進め方が全て分かると思います。 あとは、著書の考えを身に付けられるかどうかは、実際のビジネスにおいて実践あるのみ。自分の仕事の質を高めるためにも、ぜひ取り入れてみようと思います。 目次 序章 この本の考え方―脱「犬の道」 第1章 イシュードリブン―「解く」前に「見極める」 第2章 仮説ドリブン(1)―イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる 第3章 仮説ドリブン(2)―ストーリーを絵コンテにする 第4章 アウトプットドリブン―実際の分析を進める 第5章 メッセージドリブン―「伝えるもの」をまとめる おわりに 「毎日の小さな成功」からはじめよう
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問題解決の糸口からアウトプットまで一連のフローで把握できる。シンプルだが本質を掴むことができる思考法にとても共感。アンチガンバリズムとしては何としても犬の道は避けたいと思えました。ワインバーグの「ライトついてますか?」もあわせて読みたい
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2011年01月 04/004 ビジネスにおける考え方の羅列ではなく、「問題設定」のやり方とその後のプロセスについて語られている。質問を研究したかった僕としては適切な質問を設定することが問題解決への最初であり、根幹をなすアプローチだと考えているわけで、本書の内容にはとても共感した。期間の短いプロモーションのプレゼンワークで使えるポイントも多数あった。
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10分以上真剣に考えて埒が明かないのであれば、そのことについて考えるのは一度止めた方がいい。それはもう悩んでしまっている可能性が高い 「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすうこと 「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てるこ...
10分以上真剣に考えて埒が明かないのであれば、そのことについて考えるのは一度止めた方がいい。それはもう悩んでしまっている可能性が高い 「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすうこと 「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること バリューのある仕事=イシュー度×解の質 踏み込んではならない犬の道 イシュー度えをあげ、解の質をあげていく ・イシュードリブン スタンスを取る=仮説を立てることが重要 ①イシューに答えを出す ◯◯の市場規模はどうなっているのか?→◯◯の市場規模は縮小に入りつつあるのではないか? ②必要な情報・分析すべきことが分かる ③分析結果の解釈が明確になる イシューと思ったら言葉にして表現する よいイシューの3条件 ①本質的な選択肢である ・なんちゃってイシューに惑わされない 一見イシューのように見えても、その局面で答えを出す必要のないもの ・イシューは動く ②深い仮説がある ・常識を否定する ・「新しい構造」で説明する 1共通性の発見 2つ以上のものに何らかの共通なことが見えると、人は急に何かを理解したと感じる 2関係性の発見 完全な全体像が分からなくとも、複数の現象間に関係があることが分かれば人は何かを理解したと感じる 3グルーピングの発見 検討対象を何らかのグループに分ける方法を発見することで、これまでひとつに見えていたもの、あるいは無数に見えていたものが判断できる数の固まりとして見ることができるようになり、洞察が深まる 4ルールの発見 2つ以上のものに何らかの普遍的なしくみ・数量的な関係があることがわかると、人は理解したと感じる ③答えを出せる イシュー特定のための情報収集のコツ ①一次情報に触れる ②基本情報をスキャンする ファイブフォース(マイケル・ポーター) 1業界内部における競争関係 2新規参入者 3代替品 4事業の下流(顧客・買い手) 5事業の上流(サプライヤー・供給企業) 6技術・イノベーション 7法制・規制 ③集め過ぎない・知り過ぎない イシュー特定の5つのアプローチ 通常のやり方ではイシューが見つからない場合 ①変数を削る いくつかの要素を固定して、考えるべき変数を削り、見極めのポイントを整理する ②視覚化する 問題の構造を視覚化・図示化し、答えを出すポイントを整理する ③最終形からたどる すべての課題が解決したときを想定し、現在見えている姿からギャップを整理する ④「So What」を繰り返す 「だから何?」という問いかけを繰り返し、仮説を深める ⑤極端な事例を考える 極端な事例をいくつか考えることでカギとなるイシューを探る ・仮説ドリブン① ストーリーライン イシュー分析=ストーリーライン作り+絵コンテ作り イシューを分解する MECEで 型で分解する Where、What、Howに分解する、機能、形態、しくみに分解する 型がないときには、逆算する フレームワークでイシューの情報を網羅したり、イシューを砕くのに使用 ストーリーラインの2つの型(ピラミッド構造) ①WHYの並び立て 最終的に言いたいメッセージについて、理由や具体的なやり方を「並列的に立てる」ことでメッセージをサポートする ②空・雨・傘 空:◯◯が問題だ(課題の確認) 雨:この問題を解くには、ここを見極めなければならない(課題の深堀り) 傘:そうだとすると、こうしよう(結論) ・仮説ドリブン② 絵コンテ 分析イメージ作り=絵コンテ、イシューを分解し、組み立てたストーリーラインに具体的なデータのイメージをビジュアルとして組み合わせる 絵コンテ作りの3つのステップ ①軸の整理 分析とは比較、比べること 定量分析の3つの型 ①比較②構成③変化 原因と結果から軸を考える ②イメージの具体化 数字が入ったイメージを作る 意味合いを表現する ③方法の明示 どうやってデータを取るか
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今抱えている問題を考え直す上でとても役に立った。根性に逃げない、本質を常に見極める、価値あるアウトプットを出してこそ意味がある…などなど自分の今の仕事ぶりが恥ずかしくなるくらい。問題から逃げないで自分の頭を使って考えようと思う。
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凡人が天才に勝てるようになるための原理を教わる本として、ひょっとしたらNo.1かもしれない。「論点思考」等で指摘されていた点がさらに掘り下げられている。他分野(コンサル等ビジネス、アカデミック)からの検証を通して、大枠を掴むための理論から成果を出すための実践までをフォロー。何度も...
凡人が天才に勝てるようになるための原理を教わる本として、ひょっとしたらNo.1かもしれない。「論点思考」等で指摘されていた点がさらに掘り下げられている。他分野(コンサル等ビジネス、アカデミック)からの検証を通して、大枠を掴むための理論から成果を出すための実践までをフォロー。何度も読み返す価値のある、それでいて非常に優しい本。
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たくさんの問題が発生すると、優先順位づけは行うが、 問題の深堀、いわゆる本質の見極めが出来なくなる。 問題の本質を正しく見極めることが出来ると、 自分の身の回りで起こっている問題のうち、 1%を解決すれば、全ての問題は次々とクリアされる。 これにより、やるべきことは1...
たくさんの問題が発生すると、優先順位づけは行うが、 問題の深堀、いわゆる本質の見極めが出来なくなる。 問題の本質を正しく見極めることが出来ると、 自分の身の回りで起こっている問題のうち、 1%を解決すれば、全ての問題は次々とクリアされる。 これにより、やるべきことは100分の1となり、 より本質を見極める作業へ割り当てる時間やゆとりが増え、 好循環を生み出すことになる。 そのためにもイシューの見極めが必要で、 見極めの際のポイントは、 ・実際にインパクトがあるか? ・説得力ある形で検証できるか? ・想定する相手にそれを伝えられるか? の3つ。この3つを常に実践することで、 より「本質的」で、より「深い仮説」を持ち、 「答えを出せる」問題にたどり着くことができる。 仕事に追われ、時間が忙殺されているときこそ、 一度立ち止まって問題を整理し、真に解決すべき問題を 発見する、つまり質の高い問題を見つけ出そう。 共感を得た言葉: ・欲しい結果から考える。 すなわち、解決することでどうなりたいかといった結論を イメージすることで、検証すべき内容も絞り込める。 ・答えを出せるかどうかの見極めは大切。 なぜなら、答えを出せないモノに時間をかけることほど、 無駄なことは無いからだ。 ・情報は集めすぎない、知りすぎないほうがよい。 なぜなら、自分ならではの視点が「ゼロ」に近づくからだ。 ・最終的に伝えるべきメッセージを考えたとき、 自分ならどういう分析結果があれば納得するか、 そして相手を納得させられるかを考えること。 伝わらなければ、解決していないことと同じである。
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