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ゴールデンスランバー の商品レビュー

4.2

1595件のお客様レビュー

  1. 5つ

    608

  2. 4つ

    585

  3. 3つ

    229

  4. 2つ

    53

  5. 1つ

    11

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2023/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

濡れ衣を着せられた青柳という青年がひたすら逃げる話。相手にしているのは警察をはじめとする姿が見えない程大きい闇の組織で、青柳どうなる、、?と先の展開が気になって一日で読んだ。 途中からは警察(?)の佐々木やショットガン大男や近藤守(まだましな方)の態度や行動にムカついてくる。彼らは本当に青柳が犯人だと思っているのか、それとも犯人にしようとしているのか、恐らく後者だと思うが分からない。 結局青柳の偽物は殺され青柳は顔を整形して生きていく終わり方で、青柳は死ななくて良かったものの完全な冤罪なのにあそこまで必死で逃げて顔を変えるまでしなければいけない。 警察やマスコミ批判も所々で描写されていて、伊坂幸太郎らしいと感じた。

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2023/09/21

続きが気になって読み進めるけど度々休憩を入れる本。久しぶりにabbey roadを何度か聞いた。特にgolden slumberを聴くとこれからは青柳雅春と彼のどうしようもない気持ちを思い出すだろう。 泣けた

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2023/01/25

大変面白く、楽しく読みました。 映画を先に観ていたため小説に手をつけずにいました。登場人物のイメージがあらかじめあったのでセリフのイントネーションまではっきり頭に浮かび、想像を楽しむ本の世界とはまた違った、文字での表現に笑わされた時間となりました。 読後感情は温かみのあるもので、...

大変面白く、楽しく読みました。 映画を先に観ていたため小説に手をつけずにいました。登場人物のイメージがあらかじめあったのでセリフのイントネーションまではっきり頭に浮かび、想像を楽しむ本の世界とはまた違った、文字での表現に笑わされた時間となりました。 読後感情は温かみのあるもので、主役の人柄に惹きつけられついつい応援してしまうものとなりました

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2023/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

約700ページにわたる逃走物語。 話全体としては、普通に面白かったですが、 どんでん返しや考えさせられる本(生活保護や脳死と移植など)を読んだ後のゴールデンスランバーだったので、どこか物足りなさを感じました。 ただ、あとがきを読んでむしろそれが作者の意図だったのだとわかりました。 「風呂敷は畳む過程が1番つまらない」 あえて大きなオチを作らず(犯人は不明)、ただ読む側としては納得する終わり方があれだったのだなと思いました。 個人的に、顔を変えた青柳が恩人たちの元に訪れ(その恩人と青柳にしかわからない方法で生存を伝える)たり、「たいへんよくできました」のスタンプを押されたり、今までのお話にでてきた表現が最後に再び出てくる箇所は、憎いな〜と思いました。 最後だけではなく、所々「この表現面白いな」と思う箇所があり、それこそが私が伊坂幸太郎を好きな理由なんだとこちらもあとがきを読んで改めて実感しました。 なんだかんだ言って、ここまで感想を書けるくらいには熱中した本でした。

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2023/01/23

確かに面白かったし、どんどん先が読みたくなったけど、結局何も解決していない。結末が腑に落ちない感じだった。

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2023/01/17
  • ネタバレ

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伊坂さんの描き方は本当に想像を掻き立てられる。 浮世離れしている状況に様々な登場人物が当事者として徐々にのめり込んでいく構成が本当に面白いし読みやすい。 習慣と信頼という最大の武器を活かした策も大きな力でねじ伏せられて、自分の外見を変えてでも逃げるしか生きられない詰んでいる状況でも生きていること自体に涙して喜んでくれる人がいる。 自分が信じている人に手のひら返しされなかったのは青柳の人間性なんだろうなと思った。

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2023/01/11
  • ネタバレ

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映画も良かったけど、原作も当然面白かった。主人公の逃亡劇というとよくある話なのかもしれないけど(そんな知らないけど)、そうだとしても手放しで面白いと言えると思う。ケネディ大統領暗殺をベースに、現代の身近にある監視社会を意識させた作品。主人公は孤独じゃない。知っている人は知っている。アイデア豊富な友達はたくさんいる。確かに相手が相手だからモヤっとするところは残るけど、すごくイイ締め方だった。最高。にしても樋口晴子の娘が良い性格してるなぁ。四歳ってこんなもんなの?

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2023/01/11
  • ネタバレ

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おもしろかった〜〜全然推理小説じゃない!!!けど面白かったからよし。綺麗な伏線回収。森田がめっちゃ好きだった。 以下ネタバレ 人間の最大の武器→「習慣と信頼だ」 p134の雑誌、ホームレスが売ってるのって現実と同じだと思った。 まだ、私はゴールデン.スランバーの曲を聞けていない。 p331 「イメージというのはそういうものだろ。大した根拠もないのに、人はイメージを持つ。イメージで世の中は動く。味の変わらないレストランが急に繁盛するのはイメージがよくなったからだ。もてはやされていた俳優に仕事がなくなるのは、イメージが悪くなったからだ。首相を暗殺した男が、さほど憎まれないのは、共感できるイメージがあるからだ。」 その通り、イメージで世論は動いてしまう。やばいよね。 p386 「びっくりするくらい空が青いと、この地続きのどこかで、戦争が起きているとか、人が死んでるとか、いじめられてる人がいるとか、そういうことが信じられないですね」 p396 昔行ったフレンチの料理店を「私が作った特製ホワイトソース、いかがですか?」のcmで思い出すこと。 他にも、ご飯粒を残す癖とか、痴漢恐怖症とか、「痴漢は死ね」っていう習字とか、そういう伏線伏線を全部回収してくれた。よくできました、じゃなくて「大変よくできました」のスタンプを最後にくれたななみちゃん。親指でエレベーターのボタンを押しちゃうのとか。 人間の最大の武器は「習慣と『信頼』」だね、森田。みんなが青柳を信じていた。 p429「シンドラーのリスト」ってなんだ?調べる→ドイツ映画らしい p492 大きな理不尽に襲われたら、逃げるしかないんだよ→顔を変えてでも理不尽な権力から逃げて逃げて、生きた青柳に祝杯を。

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2023/12/24

真犯人が捕まっていないのにスッキリできる物語の構成にあっぱれ。最後のスタンプ、「たいへんよくできました」という文字が出てきたときに、心の底から感嘆の深いため息が出た。学生の頃の恋愛、別れ話は小説にはつきもので、ありきたりなものなのに、それをも伏線として展開しているところがすごい。...

真犯人が捕まっていないのにスッキリできる物語の構成にあっぱれ。最後のスタンプ、「たいへんよくできました」という文字が出てきたときに、心の底から感嘆の深いため息が出た。学生の頃の恋愛、別れ話は小説にはつきもので、ありきたりなものなのに、それをも伏線として展開しているところがすごい。また次の作品が楽しみ。

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2023/01/05

安倍元首相のエピソードを彷彿させるようなストーリー。 というよりも、なんなんだこの構成は!スゴすぎる。第2、3章に事の顛末の客観的観測を持ってくる構成によって、ある程度先が読めるような展開なのに、未知が続けて起きる。 文庫本にしては厚いけど、厚い割にはサクッとのめり込んで読ん...

安倍元首相のエピソードを彷彿させるようなストーリー。 というよりも、なんなんだこの構成は!スゴすぎる。第2、3章に事の顛末の客観的観測を持ってくる構成によって、ある程度先が読めるような展開なのに、未知が続けて起きる。 文庫本にしては厚いけど、厚い割にはサクッとのめり込んで読んでしまった。

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