マザコン の商品レビュー
8つの短篇。30代の息子・娘からの視点で母親との関係が描かれている。どれも結構シリアスなのでずしんとくる…解説が面白く、なるほど母娘の関係っていろいろあるのかと納得でした。
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裏表紙に「切なくビターな短編集」との紹介通り、「苦い」。どれもこれも「苦い」。それを8篇連続だとちと「重い」。読了後、溜息が洩れてしまった1冊。
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ジワジワ後からくる。 マザコンっていうから てっきり息子の話だとおもったら違っていた。 最初の 短編はなんだかなぁ~と思って読んでいたが、 読み進めるうちに これは 母と子の話で 母の影響がどう出るかとか、 母の影響から どう成長していくのかという物語だった。 ...
ジワジワ後からくる。 マザコンっていうから てっきり息子の話だとおもったら違っていた。 最初の 短編はなんだかなぁ~と思って読んでいたが、 読み進めるうちに これは 母と子の話で 母の影響がどう出るかとか、 母の影響から どう成長していくのかという物語だった。 もう一度 最初の話を読んでみて なにが書かれているのか見極めたいと思った。
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短編集とは気付かずに買った1冊(笑) 母親に対して何らかのコンプレックスを抱いてる登場人物達。 結局、人間なんて皆、マザコンやと思うのはアタシだけかなぁ? 皆、女の人から生まれてくるんやもん♪ ☆空を蹴る ☆雨をわたる ☆鳥を運ぶ ☆パセリと温泉 ☆マザコン ☆ふたり暮らし ...
短編集とは気付かずに買った1冊(笑) 母親に対して何らかのコンプレックスを抱いてる登場人物達。 結局、人間なんて皆、マザコンやと思うのはアタシだけかなぁ? 皆、女の人から生まれてくるんやもん♪ ☆空を蹴る ☆雨をわたる ☆鳥を運ぶ ☆パセリと温泉 ☆マザコン ☆ふたり暮らし ☆クライ、ベイビイ、クライ ☆初恋ツアー
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これは正しく評価できないなぁ。 どの話も自分と母親に置き換えて、照らし合わせて読んでしまったから。 どうやっても、実体験や個人的な感情とか感傷を切り離して物語として読むことが出来なかった。 それほど生々しかった。 正直、今読むべきではなかったと思った。 いつか、時期がきたら再読...
これは正しく評価できないなぁ。 どの話も自分と母親に置き換えて、照らし合わせて読んでしまったから。 どうやっても、実体験や個人的な感情とか感傷を切り離して物語として読むことが出来なかった。 それほど生々しかった。 正直、今読むべきではなかったと思った。 いつか、時期がきたら再読したい。
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母親との関わりっていうのはほんとに人それぞれで息子、娘ではまたほんとに違うと思います。 この小説を読む限りいい歳をした娘と母親との関係に苦労しているのは私だけではないのだなと少し安心できたりして。 もちろん答えは書いてない。それこそ人それぞれだから。だけど自分だけじゃないと思うと...
母親との関わりっていうのはほんとに人それぞれで息子、娘ではまたほんとに違うと思います。 この小説を読む限りいい歳をした娘と母親との関係に苦労しているのは私だけではないのだなと少し安心できたりして。 もちろん答えは書いてない。それこそ人それぞれだから。だけど自分だけじゃないと思うと少し気が楽にもなるのです。
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「あなたはマザコンよ、正真正銘の」妻に言われ、腹立ちまぎれに会社の女の子と寝てしまったぼく。夫より母親を優先する妻のほうこそ、マザコンではないのか。苛立つぼくの脳裏に、死の床から父が伸ばした手を拒む母の姿がよみがえり…表題作ほか、大人になった息子たち娘たちの、母親への様々な想いを...
「あなたはマザコンよ、正真正銘の」妻に言われ、腹立ちまぎれに会社の女の子と寝てしまったぼく。夫より母親を優先する妻のほうこそ、マザコンではないのか。苛立つぼくの脳裏に、死の床から父が伸ばした手を拒む母の姿がよみがえり…表題作ほか、大人になった息子たち娘たちの、母親への様々な想いを描く作品集。疎ましくも慕わしい母と子の関係—胸がしめつけられる、切なくビターな8編。
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一般的に使用される「マザコン」と、本書で描かれる人物像は、ずいぶん印象が異なる。偏重した優先順位を母親に置く男性、ではなく、母親から受けた愛情、教育、そこから生まれた共感、反発などの全てをひっくるめて、「マザー・コンプレックス」が定義されている。そういった意味で、「全ての人間はマ...
一般的に使用される「マザコン」と、本書で描かれる人物像は、ずいぶん印象が異なる。偏重した優先順位を母親に置く男性、ではなく、母親から受けた愛情、教育、そこから生まれた共感、反発などの全てをひっくるめて、「マザー・コンプレックス」が定義されている。そういった意味で、「全ての人間はマザコンである」という角田さんの意見は正しいと思う。本書に収められている短編は、どれも少しいびつで、歪んだ関係性ばかりが描かれている。読んでいて、決して気分のよい作品ばかりではない。母親の想いは、愛情であると同時に呪いでもあるのだと思うと胸の底がひんやり冷たくなり、それでも「愛された」という確かな記憶がある自分にほっとしながら読み終えた。
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6つ年上の妻にマザコンと罵られる男。その妻も親離れ子離れ出来ずにいる。腹いせに職場の女と不倫。 それがバレてしまう。 父の死に目で、母のある行動を目撃した男は母のことを実は何にも知らなかったと妻との関係に思いをかさねる…〈マザコン〉他、娘や息子、息子の妻の視点から母と云う存在を描...
6つ年上の妻にマザコンと罵られる男。その妻も親離れ子離れ出来ずにいる。腹いせに職場の女と不倫。 それがバレてしまう。 父の死に目で、母のある行動を目撃した男は母のことを実は何にも知らなかったと妻との関係に思いをかさねる…〈マザコン〉他、娘や息子、息子の妻の視点から母と云う存在を描いた8つの短編。 とりわけ、〈クライ、ベイビイ、クライ〉は、家を出て行ったまま20年音信が途絶えている母に自分への愛情を確かめるべく電話をする。しかし、オレオレ詐欺まがいに金を無心する息子の話しは、ほろ苦く切ない。 たはむれに母を背負ひいてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず‥と、詠んだのは石川啄木だったか?そうする母はもういない。そんなオレもマザコンか(・_・;)
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母と息子より母と娘のテーマに惹き付けられる。母になる前の母、母真っ最中の母、母をやめた母、母でなくなった母、子供たちは母真っ最中の母にさまざまな想いを持ち、影響を受けるのであろうが、母もまた流動的な個人であるのだと思う。私自身もまたそうである。 「パセリと温泉」が秀逸。私と母に...
母と息子より母と娘のテーマに惹き付けられる。母になる前の母、母真っ最中の母、母をやめた母、母でなくなった母、子供たちは母真っ最中の母にさまざまな想いを持ち、影響を受けるのであろうが、母もまた流動的な個人であるのだと思う。私自身もまたそうである。 「パセリと温泉」が秀逸。私と母に重なる部分もあり。 どんなにいい人間の顔をしていても、ぞろっとするような嫌な気持ちの悪い面を誰しも持っているものである。それを表現するのが角田光代さんはうまい。
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