マザコン の商品レビュー
2016年42冊目 母と息子であったり、母と娘の関係性を物語りにした8つの短編集 それぞれ登場する母親にはやや問題がある。 その母との関係性や性格を子供の頃から大人になるまで引きずっている登場人物たち。 ちょっとほろ苦い物語ばかりです。
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母が母を放棄したとき、に感じる切なさとか寂しい気持ちに共感。 子どもの頃に当たり前のようにそばに母がいて、一緒に暮らした頃の記憶をたどって懐かしく思うことがあるけれど、もうあの頃には完全には戻れない、母も一人の女であって、母には自分の人生がある、そんなことを改めて考えさせてくれる...
母が母を放棄したとき、に感じる切なさとか寂しい気持ちに共感。 子どもの頃に当たり前のようにそばに母がいて、一緒に暮らした頃の記憶をたどって懐かしく思うことがあるけれど、もうあの頃には完全には戻れない、母も一人の女であって、母には自分の人生がある、そんなことを改めて考えさせてくれる一冊でした。 母が自分の人生を満喫していたり、新しいことを始めたり好きになったりすると、ちょっと寂しくなって、不機嫌になってしまうのわかるなぁ。いつまでもきっと、自分のことを心配して見ていてくれる存在でいてほしい。
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母子の話を子の目線から描いたスッキリ短いがドロっとした短編8編。いずれも壮年期を迎えたいい大人のはずの子たちが母を一人の女性として捉えきれずに葛藤する話が多い。母親との距離感とはこんなにも面倒くさいものなのか。自身、親としての今後のために備忘。
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母を相手にした賭けには、どのように転んでも負けがない。 べつにそんなにすきじゃないけどままへの安心感と信頼がこの一言に凝縮されていて すごくひびきました あとはわすれた
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共感する部分があると、自分が嫌な娘に思えてくる。 そんな感情を抱いたことがあるなんて、母には絶対に知られたくない。 ーーー 「あなたはマザコンよ、正真正銘の」妻に言われ、腹立ちまぎれに会社の女の子と寝てしまったぼく。夫より母親を優先する妻のほうこそ、マザコンではないのか。苛立つぼ...
共感する部分があると、自分が嫌な娘に思えてくる。 そんな感情を抱いたことがあるなんて、母には絶対に知られたくない。 ーーー 「あなたはマザコンよ、正真正銘の」妻に言われ、腹立ちまぎれに会社の女の子と寝てしまったぼく。夫より母親を優先する妻のほうこそ、マザコンではないのか。苛立つぼくの脳裏に、死の床から父が伸ばした手を拒む母の姿がよみがえり……表題作ほか、大人になった息子たち娘たちの、母親への様々な想いを描く作品集。疎ましくも慕わしい母と子の関係ーー胸がしめつけられる、切なくビターな8編。
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母という女を語る短編集。 私は娘であり、娘と息子を持つ母でもあります。 それぞれの話を、客観的な視点で見ていましたが、いつか、自分がそんな母に、そんなに娘になるのかもと、恐怖のようなものも感じていました。 この本は、娘の本棚から借りて読んだもの。 娘はどんな感想を持ったのか、...
母という女を語る短編集。 私は娘であり、娘と息子を持つ母でもあります。 それぞれの話を、客観的な視点で見ていましたが、いつか、自分がそんな母に、そんなに娘になるのかもと、恐怖のようなものも感じていました。 この本は、娘の本棚から借りて読んだもの。 娘はどんな感想を持ったのか、いつか聞いてみたいと思っています。 母として、とは違いますが、鳥を運ぶ、の元夫婦の会話に切なさを感じ、結果一番好みの作品となりました。
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母親との様々な関係が描かれた短編集。息子と母、娘と母ではそれぞれ母に対する捉え方、向き合い方が違うなと常々思ってたけど、この本を読んでさらにそう確信できた。息子はいつまでも子供と親の関係でいれるけど、娘は成長するにつれ母親を対等なもの、若しくはいち女性として意識するようになる。こ...
母親との様々な関係が描かれた短編集。息子と母、娘と母ではそれぞれ母に対する捉え方、向き合い方が違うなと常々思ってたけど、この本を読んでさらにそう確信できた。息子はいつまでも子供と親の関係でいれるけど、娘は成長するにつれ母親を対等なもの、若しくはいち女性として意識するようになる。このお話では、割とこじれてる親子関係が多かった色んな母親像がみれて面白かった。娘を持った今の時期に読めて良かった。
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この著者が苦手だ。その著者が書く本は合わないと思う人は多くいるが、それでも著者本人にはネガティブな感想を持っている人はあまりいないのだけれど、なぜだろう?思い出せない。 本屋で本を眺めるのが好きだ。角田氏の本はよく書店でアピールされているのを見る、そしてそれは魅力的に思うが、内...
この著者が苦手だ。その著者が書く本は合わないと思う人は多くいるが、それでも著者本人にはネガティブな感想を持っている人はあまりいないのだけれど、なぜだろう?思い出せない。 本屋で本を眺めるのが好きだ。角田氏の本はよく書店でアピールされているのを見る、そしてそれは魅力的に思うが、内容はあわないだろうなと読むことはほとんどなかった。が本書は何となく読んでみたくなり読んでみる。 女性には人気があるのだろうなと思う。嫌いな文章ではない、旅行先でぼんやり、読んでみるのはいいと思う。しかしながら、本作も本作を読むのであれば、違うことに時間が使いたいと思い、途中で止める。その後思い直し、タイトル作も読んでみる。やはり私には合わないなぁ。
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2016年5/19~6/4 「クライ、ベイビイ、クライ」次に「ふたり暮らし」が、自分と重なる部分を感じながら読めた。 母親の影響、母への思いは大きい…と簡単に表現する以上に、偉大だったり恐怖だったり、愛情・優しさ・支配欲もろもろ複雑な心理的影響があるんだな~。 作者があとがき...
2016年5/19~6/4 「クライ、ベイビイ、クライ」次に「ふたり暮らし」が、自分と重なる部分を感じながら読めた。 母親の影響、母への思いは大きい…と簡単に表現する以上に、偉大だったり恐怖だったり、愛情・優しさ・支配欲もろもろ複雑な心理的影響があるんだな~。 作者があとがきで紹介していた 「母の魂」飛鳥新書/ジョン・アップダイクほか著 14人の書き手が母の死にまつわるエッセイを書いた読み応えのある本 も、読んでみたいのだけれど、怖くもあるのでそこを克服できそうになったらぜひトライしたい。
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「あなたはマザコンよ、正真正銘の」妻に言われ、腹立ちまぎれに会社の女の子と寝てしまったぼく。夫より母親を優先する妻のほうこそ、マザコンではないのか。苛立つぼくの脳裏に、死の床から父が伸ばした手を拒む母の姿がよみがえり…表題作ほか、大人になった息子たち娘たちの、母親への様々な想いを...
「あなたはマザコンよ、正真正銘の」妻に言われ、腹立ちまぎれに会社の女の子と寝てしまったぼく。夫より母親を優先する妻のほうこそ、マザコンではないのか。苛立つぼくの脳裏に、死の床から父が伸ばした手を拒む母の姿がよみがえり…表題作ほか、大人になった息子たち娘たちの、母親への様々な想いを描く作品集。疎ましくも慕わしい母と子の関係―胸がしめつけられる、切なくビターな8編。
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