木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー
恩田陸は文庫一冊の短編集すら読み終えられなかったくらい相性悪い作家だった。本との相性があったやもしれんと思って最新作を買うも、大失敗もいいところ。二度とこの作家に手を出さないだろう。 テーマはひと昔もふた昔も古く、キーはすぐ読める上、文章がじゃらじゃらうるさいのに全然さらりと頭に...
恩田陸は文庫一冊の短編集すら読み終えられなかったくらい相性悪い作家だった。本との相性があったやもしれんと思って最新作を買うも、大失敗もいいところ。二度とこの作家に手を出さないだろう。 テーマはひと昔もふた昔も古く、キーはすぐ読める上、文章がじゃらじゃらうるさいのに全然さらりと頭に入ってこず浮いていて、まったく本の中に入って読んでいけない。 雑音が多すぎるわりにはラストにピリリもなくて苛立たしい気持ちになった。
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引っ張りすぎなのかな。確かに物足りない。 もやもやして、すっきりしない。 個人的な好みとして、兄妹の設定にあまり惹かれないのも原因か。
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1部屋に別れ際の男女、一晩の話。 お互いが相手の出方を窺いながら、 慎重に慎重に真相にせまっていくにつれ、 私もドキドキして汗をかいていることに気づく。 さすが。
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別れる前にアパートの部屋で最後の夜を過ごす男女。といってもセックスするわけではない。二人に男女の関係は無い。血が繋がっているからだ。コンビニで買ったサラダにビール。それだけで差し向かいで話す。そして、会話は数年前の事件の話になる。お互いに殺害したのは相手だと思っている。微妙な会...
別れる前にアパートの部屋で最後の夜を過ごす男女。といってもセックスするわけではない。二人に男女の関係は無い。血が繋がっているからだ。コンビニで買ったサラダにビール。それだけで差し向かいで話す。そして、会話は数年前の事件の話になる。お互いに殺害したのは相手だと思っている。微妙な会話の先に驚くべき事実を知ることになった女は……。 舞台を見ているような息が詰まる会話の重なり。そして最後に訪れる解放感(女のほうだけに)。非常に巧に書かれた良質の物語。
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人に勧められた恩田陸。 面白かった。不思議な緊張感とまるで水中にいるような開放感。次は何を読もうか。
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中盤から止まらなくなる。 推理小説というよりは人間ドラマ。愛憎劇。 恩田陸の登場人物にはどこか皆酷薄さがある。
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夜更けに部屋の中で語る男女。 会話の中から過去の思い出がマトリョーシカのように出てくる。現在と過去を行き来しながら、二人は互いに探り合い徐々に話の核心に近づいていく。 読みながら何度も背筋が冷たくなった。 じわじわこみあげてくるような恐怖の演出は、相変わらずの恩田節。 本筋と直接関係ないが、千明がヒロの恋人の女性に対して思っていることが、女性というものをよく表しているなぁと思って感心した。恩田陸の小説に出てくる女性はいつもクールで物事に頓着しない印象があるけど、千明はちゃんと(?)ドロドロした女性の部分がある女性で共感できた。
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別々の道を歩むことが決まった男女が過ごす最後の夜の話。 話自体は好きなのだが、設定がイマイチ。 なにしろこの男女の最初の設定が、幼いころに離れ離れになった双子の兄妹。 恩田陸の小説に多い異母兄弟等の設定。なんだかな~。 なんて思っていると、素敵な作品なのにいい雰囲気出ているのになかなか集中できない。 最後には記憶の変容みたいなものも出てきて。 記憶関連の話も好きだよな~。なんて思っちゃって。 やっぱり物語に入り込めなかった。残念。
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基本的に登場人物が二人だけなのに、話に深みもあって面白かった。 ひと一人の人生ってやっぱり凄いものなんだなぁ~・・・と話とは関係のないところに感慨を覚えつつ読みました。 淡々としているように見えて、まだ何か大事な想いを隠し持ってる雰囲気が 読んでるこちらまでドキドキさせてくれる...
基本的に登場人物が二人だけなのに、話に深みもあって面白かった。 ひと一人の人生ってやっぱり凄いものなんだなぁ~・・・と話とは関係のないところに感慨を覚えつつ読みました。 淡々としているように見えて、まだ何か大事な想いを隠し持ってる雰囲気が 読んでるこちらまでドキドキさせてくれる。 さすが!の恩田ワールドですね。
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予想外の出来事の連続。 でも、最後まで読んで、結局肝心な「事件」の真相は闇の中という。 謎解きに参加する爽快感は結構ある。 あと、言葉を細かく使い分けるが上手で、文体が好み。
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