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木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー

3.3

701件のお客様レビュー

  1. 5つ

    68

  2. 4つ

    191

  3. 3つ

    289

  4. 2つ

    100

  5. 1つ

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2024/06/06

男女が別れる時の一夜のお話。 そう言うとサッパリして聞こえるが、この話はもう少し複雑だ。 あの山で、男を殺したのは誰か? 男女は生き別れた兄弟なのか? 引越し前、夏の蒸し暑いワンルームで、そんなことを話し合う。とても長い一夜。 ラブもあるし、ミステリーもあるしという感じ。 感...

男女が別れる時の一夜のお話。 そう言うとサッパリして聞こえるが、この話はもう少し複雑だ。 あの山で、男を殺したのは誰か? 男女は生き別れた兄弟なのか? 引越し前、夏の蒸し暑いワンルームで、そんなことを話し合う。とても長い一夜。 ラブもあるし、ミステリーもあるしという感じ。 感想:なんか複雑な話だなあ。 一日でこんなに話し合えるもんなの?疲れない? でも最後スッキリした感じで終わってよかったな。

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2024/04/18

すごく読みやすかった。読みやすいんだけど、何せたった一晩の出来事だからなんか時間の流れが遅くてもどかしかった。でもいろんな表現があって今までにない作品でした。

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2024/03/29

同棲を解消する男女の引っ越し前夜、お互いに疑念を持っていることを解消するための話し合いを始める。男女交互の視点で語られ、徐々に関係性や疑念の内容、新たな真実が明らかになっていく。 全体的に不穏に満ちた雰囲気。 いろんなことが明らかになっていくのだが、全ては状況証拠だけで、物的証...

同棲を解消する男女の引っ越し前夜、お互いに疑念を持っていることを解消するための話し合いを始める。男女交互の視点で語られ、徐々に関係性や疑念の内容、新たな真実が明らかになっていく。 全体的に不穏に満ちた雰囲気。 いろんなことが明らかになっていくのだが、全ては状況証拠だけで、物的証拠はない。つまり、想像や推測だけで話が進んでいくことにとても違和感を感じる。そして、結局のところどうなの?という気持ちだけが残る。

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2024/03/27

p176-177の女の感情に対する描写に引き込まれた。特に「もうすぐだ。もうすぐ、この波はあなたのところに届く。」は同性に対する妬み・憎しみをここまで美しく表現できるのかと鳥肌が立った。

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2024/03/26

一晩についての小説ですが内容が濃く、そして読みやすく、止まりませんでした。 真実がわかった時、スッキリというよりもとても複雑な気持ちになり少しモヤモヤしたまま読み切りました。

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2024/03/24

ある一節で、悩んだり迷ったりすることが自分の性の本質であり、悪いことではないのだと思えた。考え込んで気を落としてしまうことがあっても人生はそういうものだと達観できるような気がした。 恩田陸の小説はテンポよく読めるから好きだ。男女それぞれの視点に立ちながら、着実に話が進んでいくの...

ある一節で、悩んだり迷ったりすることが自分の性の本質であり、悪いことではないのだと思えた。考え込んで気を落としてしまうことがあっても人生はそういうものだと達観できるような気がした。 恩田陸の小説はテンポよく読めるから好きだ。男女それぞれの視点に立ちながら、着実に話が進んでいくのが心地よい。

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2024/03/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

そんなに好きな話ではないが、先が気になり一気読みした。 全てのことが、登場人物二人の憶測で進んで行くので、ハラハラしつつも、えっ?思い込み?思い違いでは??あり得ない、、などと感じながらも、読ませる文章でどんどん読み進めた。 人を好きになるってどんな気持ちだったかとか懐かしく考えた。自分を好きな人を好きになるとか、自分のことを好きな人の好きなふりをするとか。利己的だと言われてもみんなそうなんじゃないかなって考えたり。 双子の兄妹互いに殺人を犯したのは相手では?という不穏な始まりではあったが、全く想像がつかない展開だった。

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2024/03/19

恩田さんの作品はさらさら読めるものが多くて、久しぶりの読書にはもってこい。 男女2人が別れの前夜に、ある事件について腹の探り合いをする話。 2人の記憶だけが事件を解明する手がかりとなるために、サスペンスとしてパンチに欠けると感じた。 ただ、互いに並々ならない感情を抱く男女の心情...

恩田さんの作品はさらさら読めるものが多くて、久しぶりの読書にはもってこい。 男女2人が別れの前夜に、ある事件について腹の探り合いをする話。 2人の記憶だけが事件を解明する手がかりとなるために、サスペンスとしてパンチに欠けると感じた。 ただ、互いに並々ならない感情を抱く男女の心情の変化についてはとても的確に表されているように思う。 特に、女性側の中盤から最後にかけての変化がリアル。

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2024/03/12

こちらも再読。 恩田陸さんの作品はなんだか不穏な空気や不思議な空気が漂うのが好き。 結末は知っていても、ドキッとしたり言い回しにおおっとなったりできる作品。なんだか短編を膨らませて書いてくださった感じの読みやすい一冊の1 つでした。

Posted byブクログ

2024/03/12

読みやすく、新展開が続き飽きさせない。 2人の語り手が交互に変わることで、人間とはこうも同じ出来事に対して違った見方をするよな、と感じて面白かった。

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