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木洩れ日に泳ぐ魚 の商品レビュー

3.3

701件のお客様レビュー

  1. 5つ

    68

  2. 4つ

    191

  3. 3つ

    289

  4. 2つ

    100

  5. 1つ

    10

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2023/06/29

風景が目に浮かんできて、とても雰囲気の好きな本だった。しかし内容を引っ張りすぎてる感が否めなかった。

Posted byブクログ

2023/06/26

一つの部屋に二人の人物。視点が交互に入れ替わり、徐々に関係性や抱えている問題、謎が明らかになっていく。引き込まれました。

Posted byブクログ

2023/06/22

恩田陸さんの作品は、情景が浮かびやすい。この作品は、その場面の色や空気感なども浮かび、じめっぽさや嫌に渇いたような雰囲気も漂う。

Posted byブクログ

2023/05/30

小説とビジネス書の一番の違いは、小説だからこそ存在する「登場人物」への感情移入だと思うが変だろうか。 そもそも比較することではないことは承知している。 しかし、読み進める内に、ビジネス書については「へえ」とか「はぁ」とか、「自分と異なる考え方に触れること」に対して感嘆するが、小説...

小説とビジネス書の一番の違いは、小説だからこそ存在する「登場人物」への感情移入だと思うが変だろうか。 そもそも比較することではないことは承知している。 しかし、読み進める内に、ビジネス書については「へえ」とか「はぁ」とか、「自分と異なる考え方に触れること」に対して感嘆するが、小説はそれが真逆。 代わりにあるのが、まさに登場人物への感情移入だったり、物語へののめり込みだったり。 なぜ読書している自分自身が、小説の中の主人公になった気分で読み進めてしまうのだろうか。物語に入り込んでしまうのだろうか。 もちろんそうならない小説も存在するのだが、本書は妙に自分とのシンクロ率が高かったと感じている。 物語の最初の場面から、情景が目に浮かんだからだろう。 これから別れる男女の話かと思いきや、物語が進む内にその様相が変化していく。 最初は空っぽの部屋すら目に浮かんだ。 最後の荷物となるスーツケースをちゃぶ台代わりにして、別れの酒宴を催す二人。 そんな物語の始まりから、どうなったらあんな展開になっていくのだろうか。 しかしながら、場面は同じガランとした部屋の中の、たった二人の会話劇なのである。 もちろん設定的に無理がない訳ではない。 しかしながら、それを覆すだけの展開の妙かと思う。 「ドミノ」では、多人数の登場人物が一つの結末に向かって収束していく感じが心地よかった。 本書の「木漏れ日に泳ぐ魚」は、逆である。 たった二人だけの一室の場面から、物語が拡散していく感じ。 だからと言って、とっ散らかって収拾がつかなくなる訳ではない。 収まるところに収めるのが、作者の力量なのだろうと思う。 確かに何も気にせず、一気に読み進められた。 続きが気になって先を読み進めてしまうのは、当たり前だがビジネス書ではなかなか体験できない部分だ。 読後に心が豊かになった気がするのも心地よい。 仕事の事情もあるが、今までは読書がビジネス書に偏り過ぎていた。 論理的な言葉よりも、感情に訴える文章を読みたくなる時がある。 今後は小説も出来るだけ読んでいきたいと思う。 (それでもビジネス書がメインになると思うけど) (2023/5/5)

Posted byブクログ

2023/05/29

まぁひと晩でよく酒を飲みながら、いろいろ妄想し、会話し、記憶を辿り、落ち着く所に落ち着きました。おめでとう! 5/5/29

Posted byブクログ

2023/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

恩田さん、たまに??という題名をつけられることがある気がします。『三月は深き紅の淵を』とか『麦の海に沈む果実』とか。もちろんあれは、タイトルが本の名称だったりして、作品中に出てきていたりしました。で、今回のは何??という感じ。よくわかりません。 ただ、本作やはり面白い!登場人物はわずか二人。同棲を解消し別れるカップルの最終日の話。 ・・・ ただし、これが何やら不穏な空気。 え?お前が殺したんだろ? いや、あなたが殺したんでしょ? ・・・どうやら誰か一人死んでいるらしい。 何やら実に奥歯の挟まったようないわくありげな空気から物語は始まります。次第に二人の関係が明らかになり、さらに、言及されている亡くなったという男性との関係性が明らかに。このあたりはエンタメ性たっぷりで楽しく読めます。 ・・・ 話はまだまだ続きますが、たった二人の舞台で、過去への回想と会話とで一冊持たせるってのがすごいですよね。やや劇ががっているものの、それもまた安定のスリルというか心地よい予定調和。 最後には、当初惜別の感もあった最終夜も、一種白けたような無気力のような夜明けに。障害のある恋は燃え上がるものの、その障害がなくなった途端、相手の欠点ばかりが見えるようになり覚めた、みたいな。これはこれで恋(そしてストーリ)の終わり方としてはなかなか斬新でした。 ・・・ ということで、日本で買い込んだストックから、恩田さんの作品を読みました。 いつも思うのですが、恩田さん、結構変わった設定・構成に果敢に挑戦しますよね。舞台のような作品で、シンプルな設定も、ぐいぐい読ませる作品でした。 本作、悲恋好きなかた、別れ話が好きな方、演劇が好きな方、等々にはおすすめできると思います。

Posted byブクログ

2023/05/14

最初は情報量が多くて正味何が言いたいんだろう?ってなってたけど、途中からじわじわスピードを上げて迫って来るような心理戦とみるみる思い出される過去に、読む手が止まらず私自身もオールするところでした。

Posted byブクログ

2023/05/08

ハッピーエンドか、その逆か、結末が予想つかない。成り代わりの真実は、二人にとって、最後にわかって、それは不幸せだったのかな、

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2023/04/28

暗めで動きがないので、この小説への感想は 読んでいる時の気分に左右されそう。 今の私には、あまり関心が持てなかったけれど、ズバーンとハマるときがあるやも。

Posted byブクログ

2023/04/27

一組の男女が一緒に暮らすアパートから退去する日の夜を描いた会話劇 1年前に旅先で起こった事件の真相に迫るなど、ミステリ的な面を中心に話は展開するものの、 基本的には恋愛小説かなと自分は思いました 一晩の間で何度も細かに揺れ動く感情の病者は読み応えがありましたが、 こういうままなら...

一組の男女が一緒に暮らすアパートから退去する日の夜を描いた会話劇 1年前に旅先で起こった事件の真相に迫るなど、ミステリ的な面を中心に話は展開するものの、 基本的には恋愛小説かなと自分は思いました 一晩の間で何度も細かに揺れ動く感情の病者は読み応えがありましたが、 こういうままならなさをあまり理解できない自分には少し向かない話だったかなと感じます

Posted byブクログ