田舎の紳士服店のモデルの妻 の商品レビュー
夫のうつ病をきっかけに、東京から夫の田舎へ引っ越すことになった梨々子さん。 東京に住んでいた頃は世間体を気にしていた彼女が、 だんだん田舎に馴染み、変わっていく姿が良かったです。 本の中にも書かれているのですが、 人は大人になっても成長したり、変わったりすることができるんだな...
夫のうつ病をきっかけに、東京から夫の田舎へ引っ越すことになった梨々子さん。 東京に住んでいた頃は世間体を気にしていた彼女が、 だんだん田舎に馴染み、変わっていく姿が良かったです。 本の中にも書かれているのですが、 人は大人になっても成長したり、変わったりすることができるんだなと思いました。 ・夫がだんだん元気になっていく姿 ・二人の息子達が成長していく姿 ・梨々子さんが世間体を気にせず、田舎暮らしを楽しんでいく姿 いろいろな成長・変化を楽しめる、読後感のよい一冊でした。 人生ひまつぶしっていうフレーズが出てきて、 ちょっと気に入ってます。 これくらいの気持ちで毎日過ごすのも悪くないかなって思いました。 宮下奈都さんの本はもっと読みたいなー。 次はどれを読もうかな。
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【収録作品】0年 かすりの梨々子、田舎に立つ/2年 潤とピアノと二人三脚/4年 たくさんの間違い、ひとつの出会い/6年 歩人とたのしいかぞく/8年 誕生日が待ち遠しい/10年 とりあえず卒業おめでとう 痛々しく、苦い読後感は梨々子につい自分を重ねてしまうからか。
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このややこしいタイトルの「紳士服店のモデル」は夫のこと。その妻、梨々子のお話。うつ病になって仕事をやめて田舎に帰るという夫。自分が反対するとは微塵も思ってないことが梨々子は悔しいが、反対はしない。東京のPTA仲間に餞別に10年日記をもらう。これは、その日記帳に10年の梨々子のまわ...
このややこしいタイトルの「紳士服店のモデル」は夫のこと。その妻、梨々子のお話。うつ病になって仕事をやめて田舎に帰るという夫。自分が反対するとは微塵も思ってないことが梨々子は悔しいが、反対はしない。東京のPTA仲間に餞別に10年日記をもらう。これは、その日記帳に10年の梨々子のまわりの出来事と気持ちが記されるという体裁だ。これまでの宮下さんの作品と違って、主婦が主人公だし、雰囲気もかなり違う。なんせ、日記の最初に書いた言葉は『いまいましいこと、この上なし。 かすり』案の定、「たなぞう」での皆さんの評価はかんばしくなく、宮下さんらしくないとか主人公が好きじゃないというコメントが散見される。でもね、私は好きだなぁこの話。作られた感がない、違和感なく入っていける。各段に上手くなってるんじゃないか。この田舎は自分の居場所ではないと心の中で思いつつ暮らしていた梨々子が、年月を経て変わっていく様子が、実にていねいに描かれている。自分の思い描いていたのと違う人生、思い通りにならない家族やまわりの人たち。思い描いていたのは、思い通りにしたかったのは自分だ。自分の捉え方が変われば、同じ景色も受け止め方が変わる。梨々子のすごいなぁと思うところは、一度も声に出して夫や子供をなじらなかったこと。自分のせいもあったんじゃないかと思って見るところ。8、10年目につづられる梨々子の気持ちのたとえようには思わず付箋をつけたくなった。・213頁5〜10行目・227頁5〜10行目・253頁1〜4行目次に宮下さんがどんな主人公でどんな話を書いてくれるかが楽しみだ。
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タイトルとジャケで読みました。 が、登場人物に全然魅力を感じなかった…。 のっぺらぼうのまま読み終えました。しゅん。
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結婚して4年、夫が鬱で退職して帰郷することになります。夫の田舎は北陸の中でも一番目立たない県、即ち福井県です。そこの県庁所在地とありますから福井市ですね。もちろん宮下さんの故郷でもあります。 東京を発つときに友人から10年日記を手渡されます。結婚記念日のある10月が10年が...
結婚して4年、夫が鬱で退職して帰郷することになります。夫の田舎は北陸の中でも一番目立たない県、即ち福井県です。そこの県庁所在地とありますから福井市ですね。もちろん宮下さんの故郷でもあります。 東京を発つときに友人から10年日記を手渡されます。結婚記念日のある10月が10年が2年ごとに描かれていきます。 ストーリーはどうということはありません。夫の鬱もそれほどたいしたことはないようだし、息子らもいろいろありますが、それほど深刻なことになるわけではありません。田舎と言ってもマンション暮らしですからご近所付き合いで閉口するということもないし、姑ともめるわけでもありません。 だいたい八王寺に生まれて東京人だとか都会育ちだとかいうのが、地方人にはちょっと笑えてしまいます。もしかしたら、宮下さんはそういう人たちに冷めた目線を送っているのかもしれませんね。 関東の人たちの都心にいかに近いかへの競争心に呆れたのももう30年以上前になります。その頃よりは少しは治まったのかな。多分あまりかわらないのではないでしょうか。 そういうことも含めて、自分は自分らしく、日々を編むように生きていくことの大切さを丁寧に描いています。
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なんということはない日常なのだけど面白かった。ただもう少し起伏があるほうが好みではある。この作者の他の話も読んでみたい。
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うつとなった夫と息子2人で、夫の実家がある田舎で暮らすことになった主人公。 田舎とは言っても田園が広がる田舎らしい田舎というわけではなく、大きなデパートや高いビルのない、私立校お受検の心配のない、地方の小都市。 取り立てて変化の無い10年を送ることになるが、家族4人が平凡に暮らし...
うつとなった夫と息子2人で、夫の実家がある田舎で暮らすことになった主人公。 田舎とは言っても田園が広がる田舎らしい田舎というわけではなく、大きなデパートや高いビルのない、私立校お受検の心配のない、地方の小都市。 取り立てて変化の無い10年を送ることになるが、家族4人が平凡に暮らしていくには、これしかなかったのかもしれませんね。 (変化を求めるならば、都会に戻っていたのでしょうから…)
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社内のエリートと大恋愛して、結婚して、社宅住まいで、2児の母。自分の容姿に自信を持っている『東京の人』が、良くも悪くも個性的でない田舎の町に住むことになる10年間。 梨々子が最後に思う「ふつうの幸せ」というものがあまりにも大きいと私は思う。『特別』という言葉はとても甘い囁きだ...
社内のエリートと大恋愛して、結婚して、社宅住まいで、2児の母。自分の容姿に自信を持っている『東京の人』が、良くも悪くも個性的でない田舎の町に住むことになる10年間。 梨々子が最後に思う「ふつうの幸せ」というものがあまりにも大きいと私は思う。『特別』という言葉はとても甘い囁きだけれど、それは自分を縛ってしまう枷でもあるし、そうやってだれかと比べてしか自分の存在を認識できないことは悲しいことだ。「一番下じゃなきゃいい」 誰かを貶めて自分を立てたところで、所詮は虚しいだけ。普通に見える家庭になにが潜んでいるかわからない。 迷って悩んで流されて、問題を先送りしてでもいいから、生きてかなきゃならない。たまには妄想でも恋をしてはしゃぎたいし、感謝の言葉もかけてほしい。頭の中にはいつだっていろんなことが混在して同列に並んでいる。 自分の中の「生きてる」ってことが、本当にちょっとしたことで感じられるなら、平凡に見える毎日だって、自分にとっては『特別』なのだと思う。変わっていくものを受け入れることで、見つけられるものもある。刻んでいくものがあるなら、それだけで前に進んでいる。
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いやあ、前半部分で大苦戦!読み終わるまでかなり時間がかかってしまった。もう読むのをやめようかなぁと思いながらもなんとか読み進めたのは、主人公梨々子の子供達に対する態度があったから。どたばたせず(内心心配でも)すっと受け止めているその姿勢がとても良かったのだ。反面梨々子自身のことと...
いやあ、前半部分で大苦戦!読み終わるまでかなり時間がかかってしまった。もう読むのをやめようかなぁと思いながらもなんとか読み進めたのは、主人公梨々子の子供達に対する態度があったから。どたばたせず(内心心配でも)すっと受け止めているその姿勢がとても良かったのだ。反面梨々子自身のこととなると、「う〜ん、いったいどうしたいの??」といらいらしてしまって。自分を格好よくみせたい、ということなのかな。友人といえる人が幼稚園のママ友だけ(それも決して心を許して話せる人達ではないわけだし)というのも、「それまでの人生はどうなっているんだ」と考えてしまうし。東京を離れて十年後、梨々子の心の変化には今までの宮下さんの作品に通じるものがあってなるほどと思えたけれど、前半の苦戦振り(私の)を考えると★3です。
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宮下まじーーーーーーーーーーーーーっく。 その2、 (『よろこびの歌』のがあとに読み終えました。) 良かった。 最初は、主婦のおはなしだったからそこまでのめり込めないかな? とか思ったけど やっぱり女の子はいつまでも女の子なのだ。 そしてそんな女の子のココロをほんとにリアルに描...
宮下まじーーーーーーーーーーーーーっく。 その2、 (『よろこびの歌』のがあとに読み終えました。) 良かった。 最初は、主婦のおはなしだったからそこまでのめり込めないかな? とか思ったけど やっぱり女の子はいつまでも女の子なのだ。 そしてそんな女の子のココロをほんとにリアルに描く 宮下さん素敵。 そりゃ宮下さんも女の子だからなんだけど ここまで作品として伝えられるのがすごい。 まだ私には主婦の気持ちはわからないけど、 女性としての心情が文字から伝わってくるのです そして最後に『田舎の紳士服店のモデルの妻』として ひとりでふんばっている 梨々子に感動 これは主婦層読んだら大ヒット間違いない。 あー宮下さんもっとたくさんの人に読んでほしい読んでほしい読んでほしい!!!!!!!!! ゴリ押しです。 そして個人的に歩人がかわいすぎてたまらなかった! 「おたあたん!」って!
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