田舎の紳士服店のモデルの妻 の商品レビュー
普通でありたくて、でも普通じゃない何かにあこがれる。 これからも、妻であり、母であり、女であり続ける。
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結局は日々のすべてを受け入れることができた主婦の話。 昨日たまたまみたNHKの「下流の宴」に若干同じ匂いをかんじた。 決断の時の感じが自分にはわかりにくかったけど…
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どっちかっていうと旦那のほうに感情移入してしまう自分は ちょっと病んでる気がする。 人ごとではないっす。 でも梨々子の達郎に対する反応も 大げさにヒステリーを起こすわけでもなく、無理に元気を出して明るくいくわけでもなく、 自分もこういうリアクションするかもなあって思えた。 ◆竜胆梨々子 主婦。潤と步人の母。昔はアサヒのファンだった。病院でボランティアを始める。 ◆竜胆達郎 鬱になる。
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田舎ってどんだけ田舎かと思って読んだら、大して田舎じゃなかったです。 でも私自身もそうですが、東京から比べたらどこだって田舎だよね。 私は東京生まれ東京育ちですが、夫と結婚して東京以外の場所を3か所経験してみて「東京は息苦しい!」と感じている派なので、梨々子が東京から田舎に引越す...
田舎ってどんだけ田舎かと思って読んだら、大して田舎じゃなかったです。 でも私自身もそうですが、東京から比べたらどこだって田舎だよね。 私は東京生まれ東京育ちですが、夫と結婚して東京以外の場所を3か所経験してみて「東京は息苦しい!」と感じている派なので、梨々子が東京から田舎に引越す=負け組みたな感覚なのがぜーーんぜん分かりません。 田舎だっていいとこ、たくさんあるのにねー。 いや、田舎だからこそ、いいところがたくさんあるのにねー。 10年日記、私は双子妊娠発覚時につけはじめて今5年目になるのですが、かなりとびとびなのでしっかり書きたいなと思いました。 やっぱり10年日記、面白いね! しかし、梨々子の成長は極めてのんびりですね。 10年かけてやっと自分なりの生き方を見つけ始めたというところだと思います。 もうちょっと今を楽しめばいいのに。 でもその楽しみ方が分からないというのは理解できるかも。 母であるのに自分の好きなことを楽しんでしまっては、子供たちに申し訳ないような感覚。 …って、私は全然そういう性格ではないのですがね~~。
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「普通がいいのか、そうではないのか、そんなことは誰にもわからないし、そもそも普通かどうかは自分では決めようもないことだ。もしも普通とそれ以外をどちらか選ばせてくれたとしても、歩人には初めから普通を選ぶようなつもりはなかったかもしれない。選べない、選ぶようなものではないのではないか...
「普通がいいのか、そうではないのか、そんなことは誰にもわからないし、そもそも普通かどうかは自分では決めようもないことだ。もしも普通とそれ以外をどちらか選ばせてくれたとしても、歩人には初めから普通を選ぶようなつもりはなかったかもしれない。選べない、選ぶようなものではないのではないか。」 サイン本につられて購入。 買ってからだいぶたったのだけれど、物凄く良かった。 今見たくな、弱っている時だからなおさらなのかもしれない。 ものすごく慰められた気がした。 そのままでもいいよ、大丈夫だよ、とそう言われて、 ほんの少し顔をまた上げることができるようになるのだ。 暖かくて柔らかくて、悲しみも切なさもあるけれど、 ちゃんと救われる。 とても、いいお話でした。 【4/14読了・初読・私の本】
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とくに大きな出来事が起こるわけでもない。本書は、田舎に引っ越さなくてはならなくなった主婦の日常を淡々と綴った小説だ。タイトルの『田舎の紳士服店のモデルの妻』を見ると、モデルは夫なのか妻なのかがわからない。変なことに気が行ってしまったが、答えは「夫が紳士服店のモデル」である。どう...
とくに大きな出来事が起こるわけでもない。本書は、田舎に引っ越さなくてはならなくなった主婦の日常を淡々と綴った小説だ。タイトルの『田舎の紳士服店のモデルの妻』を見ると、モデルは夫なのか妻なのかがわからない。変なことに気が行ってしまったが、答えは「夫が紳士服店のモデル」である。どうでもいいようだが、やはりタイトルなだけあって、読み終われば意味を感じる。夫がうつで会社を辞めた。それまで都会に暮らし続けていた妻が、田舎に移り住むことになったら何を考える? 夫がその田舎の紳士服店でモデルをすることになったらどう思う?失うものがあり、得るものがある。物語としてはありきたりな筋かもしれない。ただ、描き方がありきたりではないと感じた。大事件が起こることもない淡々とした日々をただ描くだけなら、読者を惹きつけることはできないかもしれない。でも、本書において著者は、凪いでいる海であっても小さな波があるように、一見穏やかに見えても確実にゆっくりと変化している心を丹念に描いてみせる。心に変化をもたらす小さな小さな幸せのかけらは、読む者誰もが知っているものではあるかもしれない。ただ知っているだけと、実際に知ることがどう違うか。著者は丁寧に掬い上げてみせてくれた。
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うつ病の夫と田舎へ引っ越し。 変わった息子の潤と歩人。 普通とは?平凡とは? 芸能人のアサヒとの出会いと別れ。
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30代主婦の心情とか、かなりよく描かれていると思うが、子どものことなど、親はもっと切実に心配するし、ちょっと違うかな、という感も否めない。 宮下さんの作品の中では、好きな部類に入らない。 スコーレ、太陽・・・のほうが秀逸。
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うつで退職した夫の田舎に引っ越した梨々子。 ハンサムな人と結婚して、都会で快適に暮らしていたはずだったのに…。 ゆっくり物語が続いていき、大きな変化も起こらないので、ちょっと途中飽きてしまった。 終わり方は嫌いじゃないけど。 結婚していたら共感できるところがあるのかな?
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ある意味「平凡」な主婦の物語。主人公の「普通な主婦」像が生々しい・・。主人公梨々子は私の中にも居る、確実に・・。梨々子に共感したり、理解する度に、あぁ、私も歳をとってきたんだなと再認識させられマス。間違いなく20代前半では分からなかった感覚です・・。
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