灰色の虹 の商品レビュー
冤罪も復讐もあってはならないことだが、現実のすぐ隣に危険がはらんでいるのかと恐ろしくなる 全てを受け止める母の愛が切ない
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冤罪と復讐の話です。今までに結構読んできている題材です。貫井作品だけに期待していたのですが,あっといわせるひねりはありません。読ませる力は健在,石嶺という裁判官の常識はずれが面白い。
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あぁ、やっぱり貫井徳郎の本が好きだ。 『冤罪』非常に重たいテーマで、悲しすぎる内容だけれど… やっぱり貫井徳郎の書く文章が、テンポが、丁寧な描写が好きだ。 読みながら鼓動が速くなる感が好きだ。 早く結末が来ることを待ちわびながらも、終わらないでいて欲しい感覚がたまらない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
身に覚えのない殺人の罪、冤罪。貫井徳郎の作品らしく 絶望のどん底に落とし込まれて、やるせない気持ちでいっぱい になる。 母親の息子に対する愛情は大きい。 いろいろと総合的に考えて課長が悪い。因果応報だ。 最後のワンシーンがとても印象的だ。 それにしても、真犯人は誰なんですか?
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冤罪で刑に服した青年。刑事、弁護士、検事、裁判官が次々殺害される。 哀しい話。この作者らしく、一筋縄では終わらせなかった。
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冤罪についての物語。 こんなことがあってもよい?? 逃げられない強引な捜査、いい加減な目撃者、保身とプライドの裁判官や検事。 やってないことはやってないって最後まで言えばいいのに・・と誰でもが思う常識を覆す現実。 恐ろしいと思います。 こんなこと、あってはいけない。 母親の愛情...
冤罪についての物語。 こんなことがあってもよい?? 逃げられない強引な捜査、いい加減な目撃者、保身とプライドの裁判官や検事。 やってないことはやってないって最後まで言えばいいのに・・と誰でもが思う常識を覆す現実。 恐ろしいと思います。 こんなこと、あってはいけない。 母親の愛情の深さ、信じる心に感動します。
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冤罪で全てをなくした男の復讐譚。貫井らしく骨太なすトーリで500ページもあっという間です。ただし、どんでん返しはもうひとつヒネリが足りなくて残念でした。
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あああーー。 もう・・・ 久々の貫井作品でしたが、相変わらず救いのない・・・。逃げ道のない・・・。暗い・・・・話でした・・・・。 冤罪の若者の復讐劇。 かわいそうなんですわ。主人公。やっと生まれて初めての「幸せ」がすぐそこまできていて手に入りそうだったときに・・・・。 しかし、復...
あああーー。 もう・・・ 久々の貫井作品でしたが、相変わらず救いのない・・・。逃げ道のない・・・。暗い・・・・話でした・・・・。 冤罪の若者の復讐劇。 かわいそうなんですわ。主人公。やっと生まれて初めての「幸せ」がすぐそこまできていて手に入りそうだったときに・・・・。 しかし、復讐は何も生み出さない。誰も幸せにならない、というのを見事に表しているかのように、読んでも読んでもスッキリ感はなく、ただただ苦しいだけ。 そして、私が最後まで気になったのは、「で。結局真犯人は?」と。 ああーーー!!すっきりしない!!
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江木雅史の平穏な日常は、ある日突然いとも簡単に壊れてしまった。上司を殺した容疑をかけられたのだ。身に覚えがないといくら訴えても聞き入れてもらえず、刑事に脅迫まがいの取り調べをされ続けた結果、江木は楽になりたい一心でやってもいない罪を自白してしまう。後で否定すればいいと思っていて...
江木雅史の平穏な日常は、ある日突然いとも簡単に壊れてしまった。上司を殺した容疑をかけられたのだ。身に覚えがないといくら訴えても聞き入れてもらえず、刑事に脅迫まがいの取り調べをされ続けた結果、江木は楽になりたい一心でやってもいない罪を自白してしまう。後で否定すればいいと思っていても後の祭り。全ては殺人者のたわごととしか扱われず、裁判もあれよあれよと有罪・実刑へ。これにより彼、そして彼の家族や恋人、皆の人生すべてが狂ってしまった。そして7年の時が過ぎ・・・・・・江木の事件に関わった者達が次々に不審な死を遂げ始める。 話の感じは以前読んだ「乱反射」に似ている。刑事、検事、弁護士、裁判官、目撃者・・・・・・それぞれがそれぞれの役割をしっかり担っている中の、ちょっとしたズレや間違い、エゴ、小さな罪の重なりで、善良な一市民があっというまに犯罪者へと仕立てられてしまう。それぞれに罪の意識はなく、むしろ自分のすべき責任を果たしたという達成感でいっぱいの者すらいる。しかし、これは間違いなく冤罪なのだ。なんと恐ろしいのだろう。テレビをつければ、毎日のように誰かが逮捕され容疑者として報道されているが、警察が捕まえてテレビで報道されている=罪人確定とどこかで当たり前のように思っている自然な感覚の怖さを思い知らされる話だった。 復讐し続ける江木が捕まらない真相が特にひねりもなくそのままだったのと、上司を殺した真犯人が結局見つからずじまいで、江木にとって本当に救いのないラストだったのが残念といえば残念。不運で片づけられていい話では決してないんだけどなぁ。
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冤罪の怖さを本当に実感できる内容でした。いつ自分に降りかかってくるかわからないと思います。また、これほどまでに悲しい結末の小説は久しぶりかな。でも、とてもいい内容だと思います。
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