オルゴォル の商品レビュー

朱川湊人【著】

2011/09/18

小学4年のハヤト。東京の公団に母親と二人暮らし。ハヤトの視点で書かれた文章は一人旅に出るあたりから俄然面白くなってくる。その頃になると自分はもう完全にハヤトの親類のおばさんになっている。ハヤトぉ、いい旅をしたねぇ。すごーい成長をしてくれておばちゃん嬉しいわ〜。ハヤトは本当にいい子やなぁ。人のことをわかろうとすることが大事なんだよね。おばちゃん教えられたし温かい気持ちにさしてもろうたわ。ありがとうね。

2011/08/06

５年生になる前の春休み、ハヤトが一人旅に出る冒険と成長のお話かと思いきや、実はもっと豊かな手ごたえのある作品だった。家族や人のつながり、相手を思いやるということ、戦争と原爆のこと、約束を守るということ。この旅でハヤトと一緒にたくさんのことを教えられたような気がする。ラストはあたたかい涙があふれた。

2010/11/20

ハヤトは近所のトンダじいさんからお金を貰い、鹿児島のある人のところへ「オルゴール」を届けるよう頼まれた。
両親は離婚、相談したかった父には新しい奥さんとおなかに小さな命が宿り、母にも大切な人が現れたようで、ハヤトは現実を受け止めるのが困難だった。

だけど、オルゴールのことを相談したくて父に会いに行った大阪でサエさんという女性に出逢い、ちょっとした偶然で鹿児島まで行くことに。

「イマドキ」の子どもの考え方を大きく変え、成長させたサエさんとの旅。
ラストは心がほっこり温かい気持ちになりました。

2010/11/13

「実は前から、ハヤ坊に頼みたいことがあってなぁ」東京に住む小学生のハヤトは、トンダじいさんの“一生に一度のお願い”を預かり、旅に出る。福知山線の事故現場、父さんの再婚と新しい生命、そして広島の原爆ドーム。見るものすべてに価値観を揺さぶられながら、トンダじいさんの想い出のオルゴールを届けるため、ハヤトは一路、鹿児島を目指す。
少年の成長物語だが、社会性があって面白い。

2010/11/12

「鹿児島にいるある人に渡してくれ」と老人からオルゴォルを手渡された小5男児。交通費にともらった2万円でゲーム機を買ってしまった彼は…。実に気持ちのいい成長物語です。子供達に是非読んでもらいたい。

2010/11/12

朱川さんのホラーでもファンタジーでもない(１ヵ所だけファンタジーっぽいところがありますが)まるで文部省推薦の優良図書みたいないいお話しでした。
小学４年ハヤト少年の春休みの東京～大阪～広島～鹿児島への旅、そして成長の物語。
ベタなんですが子供の目線での大人とは世の中とはをもう一度いろいろと考えさせてくれる作品でした。
判ってはいてもすんなり納得できないちょっぴり切なくて微妙なハヤトの両親に対する子供心がじんわりと胸にきます。
そして忘れてはいけない何かを思いだささせてくれる一冊でした。

2010/11/11

これはぜひ自分のコドモに読んでほしいと思った。
主役は、ウチの子と同じ４年生の男の子、
近所の老人から預かったオルゴォルを届けるため、
はるばる九州へ向かうことに・・・。

独居老人の孤独死、給食費の未納問題、
平和教育、戦争問題、いじめ
いろんな現代の問題がおり込まれているにもかかわらず、
コドモ達にもわかりやすい内容に仕上げてある。
そしてラストはとても美しく、涙までこぼれてきてしまった。

2010/11/10

小学生のハヤトが、近所のお爺さんに託されたオルゴォルを鹿児島に届けるお話。
爽やかな感じの成長物語で、悪くない。
でも、世の中こんなに善意にあふれた人ばかりじゃないし・・・と、意地悪な事を考えてしまった。
中高生とかにオススメかな。

2010/11/16

＜内容＞それは、世界でたった一人の人にしか、聴けないオルゴール」東京に住む小学生のハヤトは、一人鹿児島を目指すこと。心ゆさぶられる感動の成長物語。

2010/11/01

小学4年生のハヤト。ゲームが好きな普通の男の子。
おこづかい欲しさにトンダじいさんからオルゴールを預かる。小学生に鹿児島まで行けるのか？　と疑問だったけれど、人との縁とは不思議なもの。
大阪の父親の元へ相談に行ったのに、サエさんと知り合いあれよあれよというまに鹿児島へ行ってオルゴールが渡せるんやもん。
ハヤトの心根の良さが反映されたのか？