マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion-燃焼(完全版) の商品レビュー
半分以上がカジノでの心理戦です。 ゲームの描写がすごすぎる…… どうやったらこんなの書けるんだ。 ボイルドとウフコックの出会いのシーンは泣きました。 ボイルドの最期がどうなるかわかってるけど幸せになってほしいですね。
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バロットが自分の生に価値を付与し、それをベットして戦う話でした…!命の価値と人生の綱渡りを意識する2巻でした。 ルーレットやブラックジャックなどのギャンブルを通して、ルールのなかで不自由ながらも自分の成せることを成して自分の戦いをしていくバロット。その姿からは過去と向き合う強さよ...
バロットが自分の生に価値を付与し、それをベットして戦う話でした…!命の価値と人生の綱渡りを意識する2巻でした。 ルーレットやブラックジャックなどのギャンブルを通して、ルールのなかで不自由ながらも自分の成せることを成して自分の戦いをしていくバロット。その姿からは過去と向き合う強さよりもいまを生きる強かさへの萌芽を感じました。 これまで盲目的にルールに従い、流されるまま生かされてきた少女。そんなバロットがルールを知り、そのなかで自分なりの呼吸で生きていくためのステップを登り始めていく。バトルシーンを求めてるとあんまりかもですが、フェイスマンとボイルドの対話とギャンブルパートは社会を生きる人々に何か示唆的なものが溢れていて個人的に好きでした!
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バロットの挫折と復活を描く2巻。 まさかのカジノでイカサマバトルが始まるという展開で1巻とは違う趣があって面白い。 カジノという場を与えることでバロットが弱くて悪い人間と向きあいつつもその中で、目指す方向を見つけていくという話になっていて、敵討ちが成功するかどうかという次元と別の...
バロットの挫折と復活を描く2巻。 まさかのカジノでイカサマバトルが始まるという展開で1巻とは違う趣があって面白い。 カジノという場を与えることでバロットが弱くて悪い人間と向きあいつつもその中で、目指す方向を見つけていくという話になっていて、敵討ちが成功するかどうかという次元と別の方向が示されるのが良い。
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大今良時さんの書いたマルドゥック・スクランブルの原作なので読みました 一番印象に残っているのはベルウィングの「その時その時にふさわしい格好をしていなさい」みたいなセリフです コミック版でもそうでしたがカジノ戦が一番好きです オシャレでカッコいいですから 戦う相手もみんなオシャレで...
大今良時さんの書いたマルドゥック・スクランブルの原作なので読みました 一番印象に残っているのはベルウィングの「その時その時にふさわしい格好をしていなさい」みたいなセリフです コミック版でもそうでしたがカジノ戦が一番好きです オシャレでカッコいいですから 戦う相手もみんなオシャレですし、ディーラーとバロットがお互いに尊敬しあっているのでカッコいいです ベルウィング戦は師匠相手に修行しているみたいな展開です バロットがベルウィングを尊敬しまくっていますし、ベルウィングも応えています ベルウィングとの戦いを透して成長していく様は、読者にも自信を与えます 最後のディーラーはチート級です 全てのカード札を覚えているので、ウフコックというネズミ持ちの改造人間バロット相手に渡り合えます カジノ戦はバロットの成長回です 進化していくバロットは逞しさ身につけ、強くなっていきます 序巻でズタボロになっていたバロットを知っている読者だからこそ、カジノ戦の一勝負一勝負に感動できました
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後半が完全にカジノのプレイヤー目線での話しになり、小生がシューターだったら楽しめたのかもしれません。ギャンブルは人生で充分。なんなら降りたい位……….
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当初読んだときはカジノシーンが長すぎ&難しくて挫折したのだが、今回はルールを勉強してから読んだらいけた。というかルールを知らずに読むのは無謀だった。もうリアリティとかどうでもよくて超人的な能力を駆使して限界まで戦いまくるのが清々しくてよい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
このカジノの場面を描くためにこの設定があるんじゃないかと思えるほどカジノ部分が面白い それぞれの呼吸や台の傾きまで感知できる知覚、幼い主人公を気付きへと導く信頼と温かさに満ちた関係、相棒の四次元ポケット的な能力など一巻でちょっと唐突でちぐはぐな印象であったことが、ここにきてギャンブルの虚々実々の駆け引きを解き明かす重要なツールとして機能する これからいよいよ本格的なギャンブルになりそうで目が離せない
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冲方丁作品は先に『天地明察』、『光圀伝』を先に読んでいて、どちらも素晴らしかったので、元々SFが本業だということに驚いた。 『マルドゥック・スクランブル』は3冊組で、①はいかにもSFという感じの戦闘モノの色が強い。著者の言葉選びは面白いと思う一方で、ちょっと中2感がすぎるなと感...
冲方丁作品は先に『天地明察』、『光圀伝』を先に読んでいて、どちらも素晴らしかったので、元々SFが本業だということに驚いた。 『マルドゥック・スクランブル』は3冊組で、①はいかにもSFという感じの戦闘モノの色が強い。著者の言葉選びは面白いと思う一方で、ちょっと中2感がすぎるなと感じる時もあって、その辺はちょいと寒いかなと。 ただ②、③は戦闘より、ギャンブルのシーンが長く、ここがとにかく面白い。SFらしく特殊能力を使っているものの、それを凌駕するほど強いディーラーとの戦い。 “撃ったら引く(ヒット・アンド・ラン)。プレイヤーいつも不利な条件だから。自分よりも強い相手と戦うための戦法。”
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戦いを勝ち抜くのは、何も圧倒的な重火器力だけではないことがこの2冊めと、3冊目の大部分を費やして描かれます。 シェルの犯罪を立証する証拠を握るべく、バロットはシェルの経営するカジノに乗り込むのですが…BJのルールを解って読んでると、息が詰まるような熱戦が。よくわからないと、最初...
戦いを勝ち抜くのは、何も圧倒的な重火器力だけではないことがこの2冊めと、3冊目の大部分を費やして描かれます。 シェルの犯罪を立証する証拠を握るべく、バロットはシェルの経営するカジノに乗り込むのですが…BJのルールを解って読んでると、息が詰まるような熱戦が。よくわからないと、最初はついていくのに大変ですが、頑張って読み進めて下さい。3巻でいろいろ見えてきます。 ところで。 ウフコックやボイルドが帰属していた研究機関「楽園」が登場します。が…。ここの『何かは、確実に有益で正しく、物悲しいほどの均衡と叡智を持っているのに、確実に何かが間違っている…』 そんな寂寥感と終末感が切ないです。 これはどこかいびつだと感じて、ウフコックは外に出たのだろうなと、私は感じました。 どんな障害や疾病、傷を持っていても、ある意味万能に生きられる、そんな世界は、確かに桃源郷。それを差し出されたら私は、どうするでしょう。愛する人に鳥籠で捕らえられるのなら、一種のファンタジー。でもここには、その優美さはありません。 …私もやはり、猥雑でも良い。傷つけられる怖さと可能性を孕んだ都市へと出ていく気がします。 過去と向き合うことを放棄したものは、冒険小説の 主人公にはなれません。楽園でのいろんな邂逅や、カジノでの熱戦は、バロットが自分の内面と過去に降りていく、その長い縄梯子なのかもしれないのです。
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世界の仕組みがだんだんはっきりしてきて、それに応じてのめり込めるようになってくる第2巻。楽園内部のシーンは印象的で、イルカやサメが宙を舞う幻想的な情景に癒されるけど、化け物の出現で叩き壊される。で、後半の舞台は、いよいよ核心に近付いた感のあるカジノ。腹の探り合いとかスリリングなん...
世界の仕組みがだんだんはっきりしてきて、それに応じてのめり込めるようになってくる第2巻。楽園内部のシーンは印象的で、イルカやサメが宙を舞う幻想的な情景に癒されるけど、化け物の出現で叩き壊される。で、後半の舞台は、いよいよ核心に近付いた感のあるカジノ。腹の探り合いとかスリリングなんだけど、その薀蓄を含めた描写が、どうも冗長に感じられてしまいました。女主人公の性能とか、ネズミとの相性とか、印象付けるために必要な展開かもしれないけど、それにしても…と思ってしまいました。残るは下巻。怒涛の展開を期待してます。
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