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マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion-燃焼(完全版) の商品レビュー

4.2

53件のお客様レビュー

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    23

  3. 3つ

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2013/05/01

1stより好きな展開。 楽園でのフェイスマンとボイルドのやりとりが読み応えがあった。まあそこだけいきなり押井守テイストだったけれど、やっぱりここがこの小説のテーマであろうし。このあたりからボイルドのキャラクターとしての引力が強くなってくる。

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2013/01/26

一巻の時点で既に「(ほぼ)最強」となったパロットをどう見せるのかと思っていたけど、まさかカジノが出てくるとは。 その新しい戦場では、指は撃鉄ではなくスロットのボタンに。銃弾の代わりに飛び交うはルーレットの球。しかしその手には変わらずウフコックがいて(あんまり上手くない)。名コン...

一巻の時点で既に「(ほぼ)最強」となったパロットをどう見せるのかと思っていたけど、まさかカジノが出てくるとは。 その新しい戦場では、指は撃鉄ではなくスロットのボタンに。銃弾の代わりに飛び交うはルーレットの球。しかしその手には変わらずウフコックがいて(あんまり上手くない)。名コンビだなぁ。 もっとも銃撃戦でも心理戦(?)でも最強は最強なんだけどね。

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2013/01/14

とても面白かった。一巻とは違い、戦闘シーンよりもバロットとウフコックやドクターとの繋がりという再生のシーンに重きを置いている印象。 カジノでの心理戦のシーンは最高。とてもよく考えられているし、勢いがある。ディーラーのベル・エポックという老婦人が、多くのの描写があるわけでもないのに...

とても面白かった。一巻とは違い、戦闘シーンよりもバロットとウフコックやドクターとの繋がりという再生のシーンに重きを置いている印象。 カジノでの心理戦のシーンは最高。とてもよく考えられているし、勢いがある。ディーラーのベル・エポックという老婦人が、多くのの描写があるわけでもないのに、非常に魅力的な人間として書かれていて印象的。 ひたすら戦闘ではなく、緻密なカジノシーンに多くが割かれている所が、この物語のすごい所なのだろう。

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2012/12/31

疾風は音色となり、物理世界から解き放たれる。 (以下抜粋) ○人間のくせに、そんな狭い概念に囚われてちゃ駄目だぜ。(P.45)

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2012/12/09

「マリッジブルーって知ってるか、ウフコック?」「俺がそれだと?」「我ながらうまい喩えだ」「解決方法は?」「ただ待つのさ。そのときが来るまで」「難しい」「人類始まって以来の難問だからな。まあ、がんばれよ」

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2012/11/11

卵シリーズで構成されているマルスク二巻目は楽園・ハンプティ・ダンプティへ舞台を移し、観念的な哲学的なやりとりを経て、地上へ降り立つ。無敵のボイルドから逃げ出す先がフライングハウス。というSFだから、使えるフライング技。 ハンプティ・ダンプティでのやりとりが一貫して理屈っぽくて、...

卵シリーズで構成されているマルスク二巻目は楽園・ハンプティ・ダンプティへ舞台を移し、観念的な哲学的なやりとりを経て、地上へ降り立つ。無敵のボイルドから逃げ出す先がフライングハウス。というSFだから、使えるフライング技。 ハンプティ・ダンプティでのやりとりが一貫して理屈っぽくて、青臭くて「INOCENCE」を彷彿とさせられる。嫌いではないが、押井守程煙に巻き切れていないところが、惜しい。 一皮も二皮もむけたバロットが乗り込んだ先はカジノ。スピナー、ベル・ウィングの「右回りの運」はなかなか、いい言葉だ。

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2012/10/19

「『あの人は私に、殻から出てこいとは言わなかった。暖かいところへ連れていこうとしてくれた。あの人は、とっくに腐った卵でも大事に温めてくれる人だから』 ドクターがまたバロットを押し返した。バロットは懸命にその手から逃れようとした。 『ごめんなさい、謝ります。あの人の言葉が聞きたいの...

「『あの人は私に、殻から出てこいとは言わなかった。暖かいところへ連れていこうとしてくれた。あの人は、とっくに腐った卵でも大事に温めてくれる人だから』 ドクターがまたバロットを押し返した。バロットは懸命にその手から逃れようとした。 『ごめんなさい、謝ります。あの人の言葉が聞きたいの。今度こそ約束を守るから。あの人を傷つけない。お願い、もうここにはいたくないの! あの人のいる所に行きたい!』」 「《恋人?》  《うん。お互いそう呼ぶのがぴったりなんだ。一緒にいると優しい気持ちになれるから》」 「『かつてウフコックが言った。自分はいつか死ぬ。死を理解したとき、初めて自我を手に入れた気がしたと。彼の自己実現の欲求を、誰も止めることはできなかった』 フェイスマンが言った。呟くような口調だった。 『だが我々は、いわば役を仕込まれていない役者のようなものだ。君も私も、生を即興で演じねばならないという厳しい現実の中にいる。シナリオもなければ、何をすべきか耳打ちしてくれる演出家も存在しない。気づけば舞台に投げ出され――そしてこう言われる。生きろと。死ぬまで。それは野生だ。ただの社会的な野生動物だ。我々は、いつまでもそのような即興の社会に生きるべきではない。即興から人々を救う世界が必要なのだ。この楽園のように。それが文明の意義なのだよ』」 「『それが暴力の本質だ、ボイルド。好奇心こそが。対象を知り尽くしたい。自己の力を行使したい。味わえるもの全てを味わいたい。たとえそれが勝利感や義務感、無力感の代償、自己実現の手段、はたまた病的気質によるものだとしても、本質は変わらない。  この世で好奇心ほど暴力的なものはあるまい。そして他ならぬ好奇心によって、人も動物も生きておる。そのことを知り、そのことに耐えられる者こそ人間と呼ぶべきだ。ボイルド、お前の人生において、お前の好奇心が――お前自身の力の興味が、どこへ向かっているか、本当にわかっているのか?』  『俺はもう、俺が生み出す虚無にしか、興味がない』」 「『運を右回りにする努力を怠ってはいけないよ』  《はい》  『なに、難しいことじゃない。女らしさを磨くのと一緒さ』  《どうすればいいんですか?》  『いるべき場所、いるべき時間に、そこにいるようにしな。着るべき服、言うべき言葉、整えるべき髪型、身につけるべき指輪と一緒に。自分自身の声を、おろそかにせずに。女らしさは運と同じさ。運の使い方を知ってる女が、一番の女らしい女なんだ。そういう女に限って運は右に回るのさ』」

Posted byブクログ

2012/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ルーン=バロットが、ウフコックという金色の万能ネズミと共に、自分の事件を解決していくシリーズ2作目。  まずは、前回に壊れてしまったウフコックの修理をするために「楽園」と呼ばれるところに。楽園の成り立ち、ウフコックやボイルドの過去が少し明らかになったりする。この場面であった情報の海に飛び込んでいくという描写が印象的。渦に飛び込むことが情報にアクセスするというのが面白い発想だった。  そして、カジノ編へ。前巻の印象からアクション系のSFかと思って読んでいたから、この展開にはいい意味でびっくりさせられた。ポーカーから始まり、ルーレットにつながる心理描写や、大きな戦いに挑むまでの段階が描かれており、読み応えがあり面白い展開になっていた。スピナーの方がフェアでありバロットの良い師匠になり得る人でよかった。

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2012/06/19

ついに登場!女性スピナー、ベル・ウィング。 とにかくこの人はカッコいい! 大好きなキャラクターです。

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2012/06/12

楽園 情報の海 三博士 シェルの弱点 互いの生存を賭けたカジノギャンブル ポーカー ルーレット ブラックジャック 徐々に覚醒していくバロット ドクターのギャンブル好き

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