マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion-燃焼(完全版) の商品レビュー
ボイルドの襲撃で負った傷をいやすため、バロットたちは楽園と呼ばれる化学技術施設へ逃げ込む。そこでシェルの犯罪の証拠の在り処をつかんだバロットたち、は証拠のあるカジノへ乗り込むことを決意する。 楽園での場面で印象的なのはボイルドと楽園の責任者であるフェイスマンとの会話。価値と...
ボイルドの襲撃で負った傷をいやすため、バロットたちは楽園と呼ばれる化学技術施設へ逃げ込む。そこでシェルの犯罪の証拠の在り処をつかんだバロットたち、は証拠のあるカジノへ乗り込むことを決意する。 楽園での場面で印象的なのはボイルドと楽園の責任者であるフェイスマンとの会話。価値とは何か、技術の功罪は、といった哲学的な対話が非常に面白く読めました。 そしてシェルの犯罪の記憶が入ったメモリーを手に入れるためバロットたちはカジノでのギャンブルに挑みます。ルーレットのスピナー、ベル・ウイングとの対決も読み応え十分! カジノの運営側と客側という金を奪い合う、という対決の図式を越えての「この人を越えたい」というバロットの純粋な思い、そして徐々にバロットの実力と裏に隠された思いの強さを理解し、全力で相手をするベル・ウイングのカッコよさたるや… 終盤のブラックジャックはギャンブル心理や駆け引きがしっかり書き込まれていてルールが分からなくても、とても興奮して読めました。 そしてバロットとウフコックの絆が徐々に強まってきているのも分かります。全巻の最後でバロットがウフコックを傷つけてしまいます。 それでもウフコックはバロットを優しく包み込み、バロットはその信頼に応えるため自身の能力を極限まで引き出し、ウフコックもバロットに対し信頼するようになっていきます。その過程の描き方も素晴らしいです。 最終巻となる次巻もとても楽しみです。
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1stから一転,収束への助走期間,嵐の前の静けさ,つかの間の休息.3rdに待ち構えているであろう怒濤の結末を予感させる.
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1巻から血生臭さが息を潜め、カジノゲームでのお話。 バロットの後悔と意志の強さがしっかり感じられた。 カジノの心理戦には思わずため息が出た。 ブラックジャックに参加している人間の思惑、ディーラーの誘導戦術、スピナーの矜持。 色んな思いが渦巻く賭け事の中心にいるバロットとウフコッ...
1巻から血生臭さが息を潜め、カジノゲームでのお話。 バロットの後悔と意志の強さがしっかり感じられた。 カジノの心理戦には思わずため息が出た。 ブラックジャックに参加している人間の思惑、ディーラーの誘導戦術、スピナーの矜持。 色んな思いが渦巻く賭け事の中心にいるバロットとウフコックの観察眼に読み進める手が止まらない。
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冲方先生は英語が得意だから、漢字熟語に対してカッコよく英語読みのルビを振ってあって、海外SF作品のような雰囲気に一役買ってる。
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冲方丁の作品の中で一番好き、 特にこの2巻が 楽園の描写がいい すべてが満たされた人間がだんだんと植物人間になっていく ただしいったん捕食者が現れた場合は なすすべなく命をとられる かれらがそんざいできるのは強力な武力で守られた施設の中だけにしかない
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約3分の2がカジノで「勝負」するシーンに割かれている。ウフコックと博士がバロットに戦術を指南するのもそうだが、実戦でカジノ側の人間と繰り広げる心理戦、そこで生まれる緊迫感の描き方が巧みだと思う。特にブラックジャックで勝負するシーンがおもしろい。
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敗北を味わいながらそれでも前進する主人公。 後半からはシリアルキラーの背後の陰謀を暴くために証拠があるカジノへ乗り込み、ディーラーとの心理戦が面白い。
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己の身体一つしか持たない被虐者から、チカラの行使者へ。 過去に捕われ復讐者となるか、過去を乗り越え救世主となるか、楽園という名の鳥籠で世捨て人となるのか。 斯くしてバロットは選択し、『天国への階段』に挑むべくカジノへ向かう。 スリリングなカジノ編が始まります。
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カジノあたりから猛烈に引き込まれた。 それぞれのゲームのルールをよく分かっておらず、Google検索をかけながら読み進めだったが面白かった。 前巻よりもさらに感情豊かになるバロット。 どんどん魅力的になっていくのが分かる。(もしやあざとい?) そして運命的な出会いをするルーレットのスピナー、ベル・ウィング。 男の自分から見てもカッコいい。 「いるべき場所、いるべき時間に、そこにいるようにしな。」から始まる彼女の言葉が印象に残った。 それにしても冲方本は女性が魅力的だ。
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楽園での出来事と、その後に続くカジノでの勝負。 静と動の対比、とでも言えばいいかな? 楽園内が静に見せかけて動だったり、カジノでの勝負も動きがあるように見せて静かな頭脳戦で、でも痺れるような戦いで。 ギャンブルに対して造形があるわけではないけれど、その展開に興奮させられる。
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