夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです の商品レビュー
様々なインタビュアーとの対談集。同じ様な内容があるので読み飛ばしながら読み進めていった。 他の著書での発言と似た部分が多く目新しい発見はなかったが世界中で支持されている偉大な作家だと感じた。
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やっぱ当方がファンだから、スプリングスティーンに触れる件が一番興味深かった。というかそういう見方してるんですな、と感心しました。そういう意味で、この作家も才はあるのは誰も否定しないはずだけど、それは職人としての天才作家なのかな、と思ったりしました。 たしかにヒッピーとかビートとか...
やっぱ当方がファンだから、スプリングスティーンに触れる件が一番興味深かった。というかそういう見方してるんですな、と感心しました。そういう意味で、この作家も才はあるのは誰も否定しないはずだけど、それは職人としての天才作家なのかな、と思ったりしました。 たしかにヒッピーとかビートとかスプリングスティーンに全然合ってないし、確か本人もそんなに興味ない、というか自然にそういう生活に追い込まれてた、みたいな発言していた記憶ありです。
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インタビューを嫌う村上春樹さんの、 貴重なインタビュー集。 村上春樹さんが世界に認められる人物である理由がよくわかる。 SNSでバズる。 一躍注目の的になる。 出版社から声がかかる。 本を出版する。 SNSでの話題になる。 最近こういったモデルケースをよく見かける。 誰にでも...
インタビューを嫌う村上春樹さんの、 貴重なインタビュー集。 村上春樹さんが世界に認められる人物である理由がよくわかる。 SNSでバズる。 一躍注目の的になる。 出版社から声がかかる。 本を出版する。 SNSでの話題になる。 最近こういったモデルケースをよく見かける。 誰にでもチャンスがある。 1発当たればたんまりお金も入りそう。 そんな下心からやらない手段はないように思えてくる。 2021年の今、SNSを開けば、そんな下心が見え隠れする投稿を見ない日はない。 そんな誘惑まみれの世の中で、村上春樹さんの欲の無さがすごく新鮮に思えた。時間軸が違うから、の反論はあれど、今も村上さんは変わらずこの考え方だろうと思う。 真のすごい人が、現代に呑まれてどんどん減るのは待ったなし。 しかし、それは真のすごい人の希少価値が上がるということにもなる。 見えない壁が徐々に生まれている。
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小説以外では、久しぶりの村上春樹のテキスト。 「考える人」のロングインタビューはスルーしてしまったが、これは急ぎ買い求める必要があるのではないか。 こんなにも再発見があるとは思わなかった。 僕のロールモデルは村上春樹だった。 最近、ビジネス本ばかり読んでいて、 何だか忘れてしま...
小説以外では、久しぶりの村上春樹のテキスト。 「考える人」のロングインタビューはスルーしてしまったが、これは急ぎ買い求める必要があるのではないか。 こんなにも再発見があるとは思わなかった。 僕のロールモデルは村上春樹だった。 最近、ビジネス本ばかり読んでいて、 何だか忘れてしまっていたけれど。 ・個人として自立したい(文壇には属さない)。 ・早寝早起きして、走り、身体を鍛えたい。 ・自分の納得のいく仕事だけしたい。 など、全て村上春樹のフォローだ。 どうして、それを忘れていたのだろう?
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タイトルが良いと思い図書館で手に取った。 読み始めてすぐ面白いと思った。 タイトルの言葉をインタビューの中で村上春樹さんが何度も言っている。 作家とは、夢を見るために毎朝目覚めるのだ。つまり起きている時間に夢物語を書くのだ。 とても長いので読み終わるまでに3か月ほどかかってしまっ...
タイトルが良いと思い図書館で手に取った。 読み始めてすぐ面白いと思った。 タイトルの言葉をインタビューの中で村上春樹さんが何度も言っている。 作家とは、夢を見るために毎朝目覚めるのだ。つまり起きている時間に夢物語を書くのだ。 とても長いので読み終わるまでに3か月ほどかかってしまったが、途中で、これは以前読んだことがあるのでは?と思い、このブクログを見てみたら、やはり5年前に読んでいた。。。
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※このレビューにはネタバレを含みます
抜群に面白いです。村上春樹という人は、小説も抜群ならばエッセイも抜群なのですが、インタビューを受けているだけでもホンマに抜群に面白いですね。何故に、彼の言葉に、これほどまでに惹かれるのだろうなあ。不思議だなあ。マジ不思議。インタビューされているだけなのに、インタビュアーの質問に答えているだけなのに、こんなに面白い作品になっちゃうなんて。なんなんだろうなあ。本当に凄いよなあ。 読んでいて、自分として、うーむ、そうだそうだ、と思ったのは、村上春樹の言葉は、元プロ野球選手のイチローの言葉と似てるなあ、ってところです。 村上さんも、イチロー氏も、インタビュー受けていて、とある質問されて、その質問に対して、村上さん自身が、イチロー氏自身が、思う所の意見を、投げ返す時の感じとか言葉の使い方とか雰囲気とか、うおお、なんかソックリやん、って感じたのですね、僕には。 村上さんの言葉もイチロー氏の言葉もインタビューで答える言葉それ自体が、なんだかもう、名言だらけだよね、って感じも似ている気がしますし、お二人の、めっちゃんこストイックな所とか、あくまでも基準は自分自身の中にあるのです他の人にはどないも左右されないんです、みたいな、圧倒的な自分自身に対する(なんらかの)信頼感みたいなもの。自分という存在そのものに対する、限りなき追求、みたいなもの。似ている、、、気がする。 そして、それでいて、圧倒的に自分という存在に興味がありつつも、村上さんは、小説という存在を本当に大事に思っているんだろうし、イチロー氏は、野球という存在を本当に大事に思っているんだろうし、お二人のそんな姿勢が、なんというか、ホンマ素敵。素晴らしい。そんな事を、感じたのです。 村上春樹は、プロ野球人としてのイチローの活動の軌跡、その残してきた記録などに、興味はあるのでしょうかね?イチローは、村上春樹の小説を読んだり、するのでしょうかね?あんま、お互いそれぞれ、相手の事は、気にしてないのでしょうかね?どうなんだろうなあ。すげえ、気になる。 いつの日か、村上春樹とイチローが対談する機会とかあったりしたら、ものすっごくその会話の中身、気になりまくりですね。めっちゃんこ面白い対談になるんではないかなあ? まあとにかく、ホンマに面白いインタビュー集であり、読んでいる間、頭の片隅には、常にイチローの存在も意識しちゃいながら読んだのだった。そんな作品でしたね。折に触れ、再読したい作品です。
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村上春樹氏のインタビューをまとめたもの。 作家として何を志してきたのか、という点が興味深く読める。 紡がれた作品がどういう意味合いを持つのか、と言うこともそれはそれで重要だが、それよりも「どのような意識」で作品を生み出してきたのか、という事の方が大切な気がする。 長編と短編...
村上春樹氏のインタビューをまとめたもの。 作家として何を志してきたのか、という点が興味深く読める。 紡がれた作品がどういう意味合いを持つのか、と言うこともそれはそれで重要だが、それよりも「どのような意識」で作品を生み出してきたのか、という事の方が大切な気がする。 長編と短編の違い。あるいは作品ごとの挑戦、といったもの。 物書きとして学ぶべき事がたくさん見つけられるだろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ご自身の著作の話、創作の技法や心構えなどから、著者自身はちょっと本意ではないようなのですが、著作の内容に関する質問への答えなども収録されています。また、数多くの翻訳の中から、とくにレイモンド・カーヴァーに関する内容のものが一つの章を割いてありますし、そのほかにも言及があります。村上春樹さんは、非リアリズムの作家でありますが、『ノルウェイの森』では唯一リアリズムの手法を試して成功させ、その技法に自信を持ち、たぶんに、その経験をも、その後の非リアリズムの作品に活かしているのではないだろうかと思います。彼が翻訳を手掛け、敬愛もしているレイモンド・カーヴァーはリアリズムの作家だとされているし、古い小説家のフィッツジェラルドもその手に分類される作家のようですし、村上さんと同じように分類されるマジックリアリズムの作家にはあまり興味を持っていないようなんです。自分にないもの、自分と違うタイプのものを好む傾向は、きっとそこから学べるものが大きいからなのかもしれないですね。「井戸」だとか「地下室」だとかという比喩を用いながら、彼の作りだす不思議な物語、世界、キャラクター、ストーリーの流れなどを説明しています。そして、その説明の言葉そのものがもはや読み物と化していて、読み手はぐぅっと惹きつけられながら、まるで村上春樹という小説家を主人公とした物語の断片を読んでいるような気にすらさせられました。
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自分の小説について、自分の作家としてのあり方について、これほど分かりやすく的確に説明できる人が他にいるだろうか? 村上作品は好きで小説もエッセイもわりと読んできたけれど、このインタビュー集を読んで、作品それぞれにその時点での「テーマ」や「新しい取り組み、手法」が意識されていること...
自分の小説について、自分の作家としてのあり方について、これほど分かりやすく的確に説明できる人が他にいるだろうか? 村上作品は好きで小説もエッセイもわりと読んできたけれど、このインタビュー集を読んで、作品それぞれにその時点での「テーマ」や「新しい取り組み、手法」が意識されていることを知った。 それと同時に、村上作品に共通する部分や繰り返し語られるテーマについても、村上さん自身の言葉な聞くことで「ああそういうことだったのか」と納得できる。自分が村上作品のどこに魅力を感じているのか、言葉にしてもらったという感じ。(作者の言うことだから正解だというわけではなく) 読んでいる間異世界にトリップする感覚、不思議な旅をする感覚、というのは読書の一番楽しい体験だと思う。村上春樹は1人の本好きとして本を愛していて、ファンタジーをリアルに感じることの出来る小説を書こうと模索し続けている。そんな姿勢が感じられるインタビュー集だった。
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村上春樹が理想とする小説とは「ドストエフスキーとレイモンド・チャンドラーをひとつにしちゃったようなもの、それが僕のゴール・・・」(P210)読みだしたらやめられない小説ということらしい。ちなみに、ロシアにおいてもめざましい成功をおさめた彼が比較されたのは、ドストエフスキーなんだ...
村上春樹が理想とする小説とは「ドストエフスキーとレイモンド・チャンドラーをひとつにしちゃったようなもの、それが僕のゴール・・・」(P210)読みだしたらやめられない小説ということらしい。ちなみに、ロシアにおいてもめざましい成功をおさめた彼が比較されたのは、ドストエフスキーなんだとか、反ハルキストって世界を知らなすぎじゃん。最後のインタビューアーはなんと村上春樹をリスペクトしている古川日出夫が登場する。題は「るつぼのような小説を書きたい」三部作大長編作品1Q84が生まれる前夜のインタビューであることに興味は尽きない。
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