夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです の商品レビュー
インタビュアーみたいに文学がどうだとか 背景とか考えたりしてなかったから、 僕は、浅く軽くなぞるだけのいち読者なんだろーけど。 インタビュー集なのに、楽しめた!オモシロイ! 単に村上氏に興味があるからかもしんないけどさ。 物語が自ら進む方向に書く、みたいなコト、あった...
インタビュアーみたいに文学がどうだとか 背景とか考えたりしてなかったから、 僕は、浅く軽くなぞるだけのいち読者なんだろーけど。 インタビュー集なのに、楽しめた!オモシロイ! 単に村上氏に興味があるからかもしんないけどさ。 物語が自ら進む方向に書く、みたいなコト、あった気がするけど、 そーかー!書き手もドキドキワクワクしながら 書いて見守っているんだー って勝手に解釈しちゃったけどー。 読んでる僕もドキドキワクワクしちゃうんだーって。 すごく同調できそうなのが 健全でなきゃ、不健全を現せない。 みたいなコト!そーだよねー、キット! すべてが村上氏に同調はできないけど そんなのがオモシロイ生き方してんなぁーってのも。 読み直してみたい! 特に「世界の終わりとー」を久々に読み直してみてぇー! どんな風に想うのだろ!?
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村上春樹のインタビュー集。 インタビュー嫌いで有名な彼ですが、それでもすべて断るわけではないことを知ります。 本人曰く「たまには受けたくなる時がある」とのこと。 海外のインタビューに多く答えているように感じます。 どうしても、著作についての話題が多く、村上氏の作品を全て読んでい...
村上春樹のインタビュー集。 インタビュー嫌いで有名な彼ですが、それでもすべて断るわけではないことを知ります。 本人曰く「たまには受けたくなる時がある」とのこと。 海外のインタビューに多く答えているように感じます。 どうしても、著作についての話題が多く、村上氏の作品を全て読んでいるわけではないため、『スプートニク』や『カフカ』の話の内容などでは、わからないところもあります。 彼の作品は素晴らしいとは思いながらも、心酔しているわけではない私。 作品世界の端々から、彼の考えにはついていけないところがあると感じていますが、インタビューの全てに丁寧に向き合って答えている姿を知るにつけ、ストイックなほど真面目に創作に向かっていることがわかってきます。 ずっしりと重い分厚い本。 さまざまな問いを投げかけられながら、言葉を変え、表現を変えて、それでも自分の揺るがぬポリシーをきちんと伝えようとしている彼。 読んでいると、村上氏の執筆への姿勢や意欲がくっきりと見えてきます。 特に彼自身がインタビュアーとなって地下鉄サリン事件被害者の話をまとめた『アンダーグラウンド』の話になると、その言葉は熱を帯び熱心さが増しているように感じます。 これは彼が直面した、新たな現代の壁なのでしょう。 ハルキストにとっては彼をより近く知ることができる一冊。 私は、彼が好む現代アメリカ短編に疎く、その点も理解が遠いものとなっています。 はじめは自分でも結末を決めずに書き始め、書き上げてから徹底的に書き直すタイプだと知りました。 天才肌ではなく、地道に努力を重ね続ける人なんですね。 作家とは体力勝負だと言っていますが、たしかに彼の創作姿勢を聞くと、自分の身を削って作品を仕上げているとわかります。 あれだけもてはやされていながらも、自分を過大評価せず、天狗にならずに変わらずマスコミと距離を置いてこつこつ文章を書き続けている、その変わらない姿勢こそが、執筆の力の源になっているのでしょう。 彼の長編小説を延々読み進めても、最終結末がスッキリしなかったり、回収されない話が多いところが私にとっては失望感と物足りなさを感じる点ですが、それは彼の気まぐれではなく、きちんと作り上げた結果になるものだということ。 著作を読んだだけでは、投げっぱなしのような終わり方が未消化のまま自分の中に残っていたことでしょうが、こうした本で著者としての創作上のポリシーを知ることで、そのスタイルの好き嫌いは別として、納得ができる気がします。 父親は国語教師、祖父は仏教の僧侶だとのこと。 意外にも日本的な要素が濃い一家でしたが、彼の半生はその反動のように思えます。 著者の希望で『風の歌を聴け』とその次に出た作品は、日本以外では英語翻訳書を入手できないということを知りました。 初期作が好きで、英語版も持っている私としては、驚きです。 日本にいないと読めない作品だとは。クオリティはさておき、その世界観に触れたい世界のファンのために出してもいいのでは、と思いますが。 他の作家について(特に日本の同業者)、基本的に評価をしない彼。 ただ、同じ名字の村上龍氏については、『コインロッカー・ベイビーズ』を最初に読んだときはショックを受けたと語っています。 それに触発されて『羊をめぐる冒険』を書き始めたとのことでした。 長大なインタビュー集に感想を述べるのは難しいことですが、彼の好きだというロベール・アンリコ監督の映画『若草の萌えるころ』は、機会があれば観てみたいと思います。 また、彼の作品に時々登場する「ワタナベ・ノボル」という名前がかなり気になっていましたが、それは彼と親交が深い安西水丸氏の本名だと知りました。 だからなのかはわかりませんが(それが彼が親しみを感じ、何回も名前に使う理由なのかもしれない)と腑に落ちました。 村上氏の作品を読むと、かなり体力が消耗するし、その濃厚な世界観に取り込まれて、恐ろしさや苦手意識も持ってしまいます。 でも、こうしたインタビューを読み、人間らしい彼の考えに触れると、また読んでみたいと思うようになります。 そんなわけで、久しぶりにそろそろ未読の長編に手を伸ばしてみようかなという気になりました。
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創造とはどのようなことか、創造のプロセスはどのようなものか、創造の秘訣などについて、文献から学んでください。特に、物語をつくるときに、先が見えないなかで時間展開を追いながら書いて/描いていくという「つくり方」について意識的に読んでみてください。
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村上春樹インタビュー集1997―2009 http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163731001 , http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167502126
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創作に関する独自の方法論を徹底的に貫き、世界に通ずる普遍的な小説を生み出している村上春樹のインタビュー集。 メタファーはメタファーだが、それを解析する必要はなく、物語をあるがまま受け止め、楽しむことが村上ワールドの歩き方ということだろう。
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村上春樹さんの、長いインタビュー集。村上春樹さんの生き方、考え方、小説の書き方が余すところなく書かれていて、非常に興味深く読んだ。生き方、仕事の仕方には共感するところばかり。計り知れぬほど派手に、ものすごく売れている小説家の一日は、とても地味なもので、そこがカッコいいということを...
村上春樹さんの、長いインタビュー集。村上春樹さんの生き方、考え方、小説の書き方が余すところなく書かれていて、非常に興味深く読んだ。生き方、仕事の仕方には共感するところばかり。計り知れぬほど派手に、ものすごく売れている小説家の一日は、とても地味なもので、そこがカッコいいということを再認識できた。
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なんだか読んでいて、身が引き締まる本。あとがきにも心がこもっていた。お世辞がない。嘘がない。誠意がある。カズオイシグロのことが出てきて嬉しいな。難点は膨大なこと。繰り返しがいくつかあること。村上さんはあとがきでちゃんと触れていてくれるけど。まっとうだな。彼は。そこはすごく大事。
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「物語というのは、物語というかたちをとってしか語ることのできないものを語るための、代替のきかないヴィークルなんです。」 この言葉が、村上春樹の作品のすべてを表していると思う。 彼の作品には不思議な部分が多くあり、 どう解釈していいのかわからないときがあった。 しかし、物語という...
「物語というのは、物語というかたちをとってしか語ることのできないものを語るための、代替のきかないヴィークルなんです。」 この言葉が、村上春樹の作品のすべてを表していると思う。 彼の作品には不思議な部分が多くあり、 どう解釈していいのかわからないときがあった。 しかし、物語という形式でしか表すことができないのであれば、 たとえそれが自分には深く納得できるものでなくても、 受け入れなければならないと感じ、今までの彼の作品に対する見方が変わった。 『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』、『アンダーグラウンド』の三作品を事前に読んでいれば、このインタビュー集を十分に楽しむことができると思う。
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* あなたはお金のために書いているのですか?それとも執筆に専念するだけの金銭的な余裕があるのですか? 僕のいちばん大きな関心は、今のところ、より優れた、より大きな作品を書くことにあります。そして、お金で買うことの出来るもっとも素晴らしいものは、時間とお金である、というのが僕の昔...
* あなたはお金のために書いているのですか?それとも執筆に専念するだけの金銭的な余裕があるのですか? 僕のいちばん大きな関心は、今のところ、より優れた、より大きな作品を書くことにあります。そして、お金で買うことの出来るもっとも素晴らしいものは、時間とお金である、というのが僕の昔から変わらない信念です。時間と自由があれば、雑事にじゃまされることなく、集中して次の小説を執筆することができます。もちろんお金がなくても、ある程度、時間と自由を手に入れることはできます。一番重要なことは、お金があってもなくても、自分の魂をどこまで「飢えた状態」に置いておけるかということだと思います。 いずれにせよ、お金を手に入れるということ自体には、それほど興味はありません。僕の個人的な楽しみは、毎日スポーツをすることと、古いジャズのレコードを収集することです。どちらも、そんなにお金はかかりません。繰り返すようだけど、僕の一番の目的は、納得のできる小説を書くことです。
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小説創作の過程や作品と向き合う作家としての姿勢などを真摯に吐露していて、改めて誠実で真面目なすばらしい作家だと思った。
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