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夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです の商品レビュー

4.2

139件のお客様レビュー

  1. 5つ

    50

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

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2013/03/08

村上春樹インタビュー集 1997-2009 インタビューが まとめて本にされるのはありがたい。 ムラカミハルキが 何を考えているのかが よくわかる。 紙質も ざらっとして 不思議な感じの本に仕上がっている。 これは もったいないので ゆっくり読んでいくことにしよう。 簡単に...

村上春樹インタビュー集 1997-2009 インタビューが まとめて本にされるのはありがたい。 ムラカミハルキが 何を考えているのかが よくわかる。 紙質も ざらっとして 不思議な感じの本に仕上がっている。 これは もったいないので ゆっくり読んでいくことにしよう。 簡単に語られているが 意外と 奥が深いのだ。 時系列に並んでいるので・・時代背景と その時に生まれた 小説との兼ね合いが何となくいい。 アウトサイダー 1997年12月16日 ねじまき鳥クロニクル が話題の中心となる。 アイデアは 主人公は 30歳の男、 台所で スパゲッティを茹でている。 そこに電話が鳴る。 それだけ・・・とムラカミハルキは言う。 ふむ。 それだけから 物語が始まる。 ノモンハンに行かないで ノモンハンを想像する。 父親から うけついた 『記憶の遺産』から つむぎ始める。 想像力は ほんのカケラ から広がっていく。 善と悪という ものも 想像力の中にある。 そして 壁の向こう 井戸の底 闇のなか そこに 想像力の翼を与えることで 世界が広がる。 闇というのを 心の中から 引きづり出して イメージを作り上げる。 それは 光 を当てることではなく 闇を 手探りで つかみとる。 闇のてざわり・・・ ぬるぬる しているのか ぬめぬめ しているのか しっとりしているのだろうか? 世界のどこにいても・・・ 日本語で 文章を書き続けることは・・・ 日本という 枠の中で 生活している。 日本人は 日本人であり続ける。 海辺のカフカは オイディプスのストラクチャーをかりることで 物語を つむいでいく。 父を殺し 母を犯す。 罪深き ギリシャ神話が 夢の中で 行われることで・・・罪を軽くする というか 罪と認めなくする。

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2013/01/26

インタビューもやっぱりハルキ小説テイストがそこはかとなく漂う。長風呂の御供にゆっくりゆっくり噛み締めるように読んだ。 物静かで内に秘めた情熱があってストイックなハルキ像。 彼の訳した本も読んでみたい。

Posted byブクログ

2013/01/24

1970年代はサラリーマンになるか、学問に進むかしか選択肢はなかった。 組織に属するタイプではなかったので、 卒業すると国分寺でジャズバーを開いた。 1986年の4月、神宮球場の外野席で、ヤクルト対カープ戦を見ていて、 ふと、小説を書く衝動にかられた。 バーのキッチンテーブルで...

1970年代はサラリーマンになるか、学問に進むかしか選択肢はなかった。 組織に属するタイプではなかったので、 卒業すると国分寺でジャズバーを開いた。 1986年の4月、神宮球場の外野席で、ヤクルト対カープ戦を見ていて、 ふと、小説を書く衝動にかられた。 バーのキッチンテーブルで小説を書き始め、 雑誌「群像」に応募したら、入賞してしまった。 小説が書けたら、まず、妻に読んで批評をしてもらう。 テレビのインタビューは受けたことはない。 本を出して、そろそろいいかという時が来るまで、それについて語ることはしない。 批評は読まないが、あまりにも間違った批評に対してはコメントする。 海辺のカフカは世の終わりとハードボイルドワンダーランドの続編として考えていた。 時間が経ちすぎたので、新しい小説として書いた。 新しい取り組みとして、今までの20〜30代男性の主人公から変えようとし、 50代にするか若くするか考え、15歳のころの自分で書いた。 長編小説は書き始めだけ決めて筆を進める。 結末は私も知らない。知っていたら限定されてしまう。 終わり方だけは自分で決める。 短編小説ではいくつかポイントを決めて、書きたくなったら2,3日で書き上げる楽しいもの。 短編は技術がないとつまらないものになる。エクササイズのようなもの。 長編は伝えたい熱意があれば書ける。楽しいのとは違う。 翻訳は日ごろのトレーニング。 村上龍はニュートラルでパワフル。 足のすぐ下に才能の油田があるような人。 私は油田がずっと深いところにあるので探すのがたいへんだが、 見つければ落ち着いて作業ができる。

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2013/01/14

ランニングを始めて、 しかもフルマラソンを目指すぐらいガチになってきて、 ランニングをする人って何を考えてるんだろうって思うようになってきた。 (この感情は今まで抱いたことのないものだ) ランニングって、孤独で、辛くて、時間がかかって。けど、止められない。止められない理由は人に...

ランニングを始めて、 しかもフルマラソンを目指すぐらいガチになってきて、 ランニングをする人って何を考えてるんだろうって思うようになってきた。 (この感情は今まで抱いたことのないものだ) ランニングって、孤独で、辛くて、時間がかかって。けど、止められない。止められない理由は人によってそれぞれだと思う。 この本は村上春樹がデビュー当時から現在まで受けてきたインタビューの厳選集。(国内国外含む) タイトルの「夢をみるためにー」はそのうちの1つのインタビューの際の一節。 彼のランニング感を知れる一節だった。

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2012/11/19

小説の中の台詞のようにしゃべる人だったんだ、村上春樹って。 なんか、普通のことをまわりくどく表現しているような気がします。 でも、たまにはいいこと言うな、という瞬間も。ただそのときの村上春樹の「いいこと言うだろ、僕って」というドヤ顔をつい想像して笑ってしまうのです。

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2012/11/21

インタビュー集というものを初めて読みました。書きたいことだけ書くエッセイとは違って、インタビュアーからの痛いツッコミのおかげでうやむやでは済まされず、頑張って答えている村上さんに好感を持ちました。こういう形式も面白いですね。 この作品では、創作の姿勢や世界との向き合い方、日々の...

インタビュー集というものを初めて読みました。書きたいことだけ書くエッセイとは違って、インタビュアーからの痛いツッコミのおかげでうやむやでは済まされず、頑張って答えている村上さんに好感を持ちました。こういう形式も面白いですね。 この作品では、創作の姿勢や世界との向き合い方、日々の生活スタイルなど、普段読む小説の裏を伺い知ることができ、村上春樹ファンの私には価値ある一冊になりました。きっとそれは解説本なんか読むより、ずっと。 なにより、彼の思想の源泉に向かって遡上していくような感覚にわくわくしました。長い外国暮らしや膨大な読書、そしてなにより自分の思考力によって身についたであろう森羅万象に対する意見は、真理を捉えたものであるように感じました。

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2012/10/16

村上春樹の解説本は絶対読まない(過去に何度か読んで後悔したから)が、これはインタビュー集なので読んだ。 最初に読んだ小説が何だったか全く覚えていないが、かなり初期の小説が書かれた時代のインタビューもあり、なかなか懐かしかった。 自分の読書史を辿っているような感覚があった。 年齢的...

村上春樹の解説本は絶対読まない(過去に何度か読んで後悔したから)が、これはインタビュー集なので読んだ。 最初に読んだ小説が何だったか全く覚えていないが、かなり初期の小説が書かれた時代のインタビューもあり、なかなか懐かしかった。 自分の読書史を辿っているような感覚があった。 年齢的にも近いものがあるせいか、「思えば遠くへ来た」ものである。 考えてみれば、ストーカー的に、氏の作品は「そうだ村上さんに〜」シリーズも含めみんな読んでるようだ。 ノーベル文学賞を取れなくて、残念だったけどちょっとホッとした。何でかな?まだまだ、先は長いぞ、と思いたいからかも知れない。

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2012/09/19

●「成長」「挑戦」→ 作品(仕事)のたびの実験 そのための「肉体」「システム」 ●井戸を掘る、地下に潜る ●プランを作り、それに沿って前進 がベストだが、 手探りで進み「なるほどそういう成り立ちだったのか」と認識、納得するもん。

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2012/09/18

村上春樹の著作は残念ながら私にはあまり響かない。しかし、彼自身の創作への姿勢や生き方は非常に尊敬している。「強靭」であること、冷静に自己の「井戸」へ深く潜っていくこと。

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2012/09/05

あの村上春樹さんの執筆活動が垣間見れる一冊。作者自らがジョギング愛好家でありフルマラソンのランナーであると言う通りで、健康でなければ不健康な作風なものを扱えないと言う。締め切りを一切持たず健康体にて執筆を続けて行く春樹ファンにはよだれものな本である。さて中身はというとこれまでに関...

あの村上春樹さんの執筆活動が垣間見れる一冊。作者自らがジョギング愛好家でありフルマラソンのランナーであると言う通りで、健康でなければ不健康な作風なものを扱えないと言う。締め切りを一切持たず健康体にて執筆を続けて行く春樹ファンにはよだれものな本である。さて中身はというとこれまでに関わってきた海外編集者などとのこれまでの作品の解答ならぬ回答をかたった。

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