キリン の商品レビュー

山田悠介【著】

2010/11/26

なんだろう。
残らない。

麒麟が無事でよかったぁ。

と、思う。

精子バンク＝『ジーニアスバンク』
で競り落とされた。
そして、生まれた『成功作』秀才・ひでとし
と、その弟
『失敗作』麒麟・きりん
のお話。

突然、種明かしされる感じで。
時間の経過も。
それから、六年とかって・・・。
なんだろう。
予想されちゃう・・・。
感じぃ。

もっと、膨らんだ所が欲しかったかな。

2010/11/07

久しぶりに面白いと思えた山田作品。
人工授精で「天才」が産めるなら、産んじゃうかも。でも、そこに「落とし穴」があるんですね。

2010/11/04

パーフェクトな子どもが欲しい厚子は、有能、天才な遺伝子の精子をオークションど競り落とす。
一人めはIQ180のドナーの子ども。しかし 天才ではあるが 笑わず愛嬌のない子ども(秀才)であった。

会社の人や世間に 恨みを晴らしたい、見下してやりたい厚子は 次はノーベル賞のドナーの精子を競り落とし、パーフェクトな子ども(麒麟)を手に入れた。

と思ったら、麒麟は４歳で学力の成長が止まってしまう。(といっても小学６年生レベル)

厚子は麒麟を見捨て、秀才もまた 麒麟を見限ってしまう。

天才養成学校に入れられ(捨てられ)た麒麟だが、母、兄を愛し また３人で暮らせる日を夢見て頑張っていくのだ！キリンの転機に沢山の事実が明らかになっていき…。

ひたむきなキリンに胸が痛くなって切なく 夢が叶えばいいのに…と応援してしまう作品。

また 天才にこだわる人間の様々な狂気や 人としての心理や黒さ。巡りめぐっての運命と必然。など いろんな怖さに思わず固唾を飲む。

結末は ちょっと意外なとこもあって 面白かった☆でも も少し明るい話かと思ってたから 途中あせったわ〜

ゆうきは 秀才のキャラが好き。でも一番かわいそうなキャラやね

あと 子どもで 優越感を味わう親って普通にいるから 現実的で色々と怖い。

2010/11/02

もっとぶっ飛んだ話かと思ってたんですが。
思ったより普通でした。
キリンって、名前だったんですね。
しかし、こんなできた息子いねーよ！と突っ込むあたり、ダメなのかも。
思ったよりハッピーエンドでそれもビックリ。
ただ、子供が単なるおもちゃのように扱われていて、ちょっと考えさせられました。

2010/10/30

内容がありきたりで、先の展開が読めてしまう。もう少し、母親の気持ちの揺れ動きなどが書かれていたら、入り込んで読めたかも。

2010/10/26

図書館から借りたんですが、個人的には買うほどではなかったです。

「遺伝子操作」というテーマからもっと人道的な部分を掘り下げてほしかった。

2011/07/16

出来のいい子は可愛くて、悪い子は憎たらしい。その基準として自分の事は棚に上げて。児童虐待の記事に流れているベースと同じですね。唯一救われるとしたら、この物語は精子バンクから購入して出来た子供だから「お父さんが馬鹿だから」と攻められる親父がいない事でしょうか。我が身を振り返ってみると、胸が痛まないとは言い切れない自分がいます。厚子さんと同じような考えや行動があったと認めざるを得ません。主人公の麒麟くんの純粋さが救いです。