キリン の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
天才精子バンクから生まれた兄弟。1人は成功作で、1人は失敗作。設定が面白そうなので、初めての作家さんながら読んでみた。 若者に人気の作家さんらしく、読みやすいのは読みやすい。が、登場人物がとにかく身勝手な人ばかり。自分を磨く努力もせず、優秀な子どもを持つことで“勝ち組”になろうとする女性たちや、自身のコンプレックスを解消するために、子どもを道具にする親たちにまったく共感できない。麒麟くんが最後までいい子なのが唯一の救いだけど、いい子すぎる気もする…。 いろいろと強引で腑に落ちない点はあるけれど、出生前診断や産み分けが現実のものになりつつある今、優れた遺伝子をもつ事が本当に幸せなのか考えさせられるところもある。
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先を知りたくて一気に読んだ作品。 ブランドに翻弄される人間を風刺をこめて描いているけど、腹が立つ人間がいっぱい出てくる中で、麒麟君の純真な優しさだけが救い。
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天才頭脳を持つ優生遺伝子の兄弟。 優秀な子を持ちたいという母親の思いが、とても強すぎるが故に起こる出来事が、本当に怖い。 優生遺伝子を持って生まれることが、本当に幸せなのか…。 作者は本当に、科学的な主題で、人の闇を抉り取る小説を書くのが巧いです。麒麟が犬小屋に追いやられたとこ...
天才頭脳を持つ優生遺伝子の兄弟。 優秀な子を持ちたいという母親の思いが、とても強すぎるが故に起こる出来事が、本当に怖い。 優生遺伝子を持って生まれることが、本当に幸せなのか…。 作者は本当に、科学的な主題で、人の闇を抉り取る小説を書くのが巧いです。麒麟が犬小屋に追いやられたところの描写は、本当に読んでいるこっちが辛かった。。 そして、やっぱり話の終わりは、少し踏ん切りがつかない感じなんですね。。
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天才精子バンクで生まれた兄弟―兄は天才数学者の道を歩むが、弟の麒麟は「失敗作」として母と兄から見捨てられてしまう。孤島に幽閉されても家族の絆を信じる麒麟の前に、運命が残酷に立ちはだかる! (以下感想) こんなにも逸脱したストーリーなのに、世界観に引き込まれて一気読み。近未来には...
天才精子バンクで生まれた兄弟―兄は天才数学者の道を歩むが、弟の麒麟は「失敗作」として母と兄から見捨てられてしまう。孤島に幽閉されても家族の絆を信じる麒麟の前に、運命が残酷に立ちはだかる! (以下感想) こんなにも逸脱したストーリーなのに、世界観に引き込まれて一気読み。近未来には、既に遺伝子選別の予定が存在していそうで、読んでいて怖くなった。 天才、家族、愛、命、様々な問題を投げかけてくる。人の価値とはなんだろう。才能とはなんだろう。天才とはなんだろう。 麒麟がひねくれもせず、いつまでもいい子のままで切ない。
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知り合いに勧められた一冊。 一気に読み進めることが出来た。 良い意味でも悪い意味でも 鳥肌が立つ場面が何度もあり、 最後の方に出てきた繋がりには本当に驚かされた。
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母、厚子のコンプレックスゆえ?精子バンクの優秀な遺伝子をもつ精子から誕生した秀才(ひでとし)と麒麟。 失敗作であると判断され捨てられた麒麟。でも秀才もどこか壊れている。 遺伝子ってどこまで影響するのかな。育て方や環境が同じでも違う人格になるし…。同じ両親から生まれても頭のよさに差...
母、厚子のコンプレックスゆえ?精子バンクの優秀な遺伝子をもつ精子から誕生した秀才(ひでとし)と麒麟。 失敗作であると判断され捨てられた麒麟。でも秀才もどこか壊れている。 遺伝子ってどこまで影響するのかな。育て方や環境が同じでも違う人格になるし…。同じ両親から生まれても頭のよさに差がある兄弟姉妹はザラ。 麒麟のけなげさが救いだった。ラストはあー!あー⤵
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パーフェクトチャイルドを造り出すために、精子バンクから高額で競り落とし、2人の子供を授かった女性。 成功作か失敗作か、彼女にはそれしかなかった。 何故?優秀な遺伝子を買ったからって、自分の遺伝子はどうなのか考えない。 人間の価値は、頭の良し悪しだけなのか? 15歳の息子に捨てられ...
パーフェクトチャイルドを造り出すために、精子バンクから高額で競り落とし、2人の子供を授かった女性。 成功作か失敗作か、彼女にはそれしかなかった。 何故?優秀な遺伝子を買ったからって、自分の遺伝子はどうなのか考えない。 人間の価値は、頭の良し悪しだけなのか? 15歳の息子に捨てられても、それから6年の歳月が過ぎても、彼女は変わらなかった。 最悪。
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※このレビューにはネタバレを含みます
山田悠介さんの小説では多分一番好き。 見た目も頭も悪い女が、自己満足と周りの人間を見返す為だけに、優秀な精子を精子バンクのオークションで競り落とし、2人の子供を産む。 2人目の子供の名が「キリン」。由来は麒麟児。 捻じ曲がった母親から犬扱いの酷い仕打ちを受けながらも、いつまでも純粋で悪意のないキリンに感動。ラストは終盤まで予想できなかった。 優秀な子供を持ちたいって気持ちは誰だってあるし、そのための熱心な教育は珍しくない。 やっぱり自分のためじゃなくて子供のためっていうのが大事だなと思った。
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読んだのかなり前なんだよなあ。 でも、おもしろかったです。 きりんが可哀想だった.... わたしは基本的にヒステリックな感じの女の人、 だいっきらいだから読んでていらっとした笑 でも、ほんとうに可哀想だったのは誰なのかなあ? と、思いました。
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優秀な子どもが欲しかった女性が精子バンクで二人の子どもを授かる。優秀なだけの兄より、優秀でしかも容姿も優れ、愛嬌もある弟を溺愛するのだが、4歳でその優秀さが止まった途端、今度は虐待に走る。兄にも「バカは嫌いだ」と避けられ、ついにはある施設に放り込まれてしまう。しかし、それでも母と...
優秀な子どもが欲しかった女性が精子バンクで二人の子どもを授かる。優秀なだけの兄より、優秀でしかも容姿も優れ、愛嬌もある弟を溺愛するのだが、4歳でその優秀さが止まった途端、今度は虐待に走る。兄にも「バカは嫌いだ」と避けられ、ついにはある施設に放り込まれてしまう。しかし、それでも母と兄を慕う「麒麟」君。「麒麟」君に幸せは来るのでしょうか。 分類 913/ヤ
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