優しいおとな の商品レビュー
今までの桐野夏生作品とは少し違うかな。 少しライトになった感じ。 児童保護センター出身の少年イオンが、ホームレス村や、地下へ潜って必死に生きていく様。 だんだんとイオンの心の変化がわかる。
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荒廃した東京 近未来なホームレス小説 生きるのたいへん スカイエマさんの絵がたくさんでお得感 名前が元素記号なのがいい イオンとか鉄とか銅とかリンとか
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久々に読んでよかったと思えた。 イオンと一緒に一喜一憂し、どうなることかと息が詰まった。 ハッピーエンドではないが、彼は救われたんだ。
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表紙のイラストに惹かれ、読みたいと思っていた所に彼氏が所有していた。 読ませて貰ったのだが、しんみりしてしまうお話。 色々考えさせられるが、上手く言葉に出来ない。
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ホームレスなど現代の話かと思ったら近未来の話のようだった。 今の社会情勢がさらに悪化したその時代はホームレスに加えストリートチルドレン、路上で子育てなど深刻化している。 主人公イオンは児童養護施設を脱走してストリートチルドレンになっている。深い記憶の中の兄弟をさがして、東京の地下...
ホームレスなど現代の話かと思ったら近未来の話のようだった。 今の社会情勢がさらに悪化したその時代はホームレスに加えストリートチルドレン、路上で子育てなど深刻化している。 主人公イオンは児童養護施設を脱走してストリートチルドレンになっている。深い記憶の中の兄弟をさがして、東京の地下に鼠のようにはびこっている闇人に接近する。 設定がつらく悲しい状況なんだけどサバイバル小説のようだった。
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さすが桐野夏生、読み始めたら引き込まれる。 少し読んで、東京の近未来の設定である事に気付く。そして、実際の団体の話がベースになっていたり、児童虐待の事も含まれていたり、桐野の現実の上に空想の出来事を展開させて行く時の腕の確かさを改めて実感。人物描写もいいし。 過酷なホームレス...
さすが桐野夏生、読み始めたら引き込まれる。 少し読んで、東京の近未来の設定である事に気付く。そして、実際の団体の話がベースになっていたり、児童虐待の事も含まれていたり、桐野の現実の上に空想の出来事を展開させて行く時の腕の確かさを改めて実感。人物描写もいいし。 過酷なホームレスの世界、想像上の事ながら現実か?と感じてしまう程リアリティ溢れる地下世界の描写、どれも自分からは遠い世界の話であっても迫ってくるものがあった。鉄と銅への、イオンの憧れが切ない。まして、銅の真実が分かると余計に。最後は泣けてしまった。ハッピーエンディングではないのはつらいが、それでも良かった。子供にこういう思いをさせてはいけない。 最初挿絵には違和感があったが、進んで行くとこれもなかなか良かった。同じ人によるマンガ版も読んでみたいぐらい。
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本当に切ない。モガミやケミカルの矢先を振り切って地下世界へと進むイオンは切なかったし、貧しい生活、そして拠り所のない悲しさがものすごかった それでも最後まで読んで、何かを感じずにはいられない
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近未来の東京・渋谷が舞台。路上生活を送る少年イオンは人を信じず、仲間を作ったり群れることもしません。彼が心の支えにしているのは「きょうだい」として育った少し年上の双子、鉄と銅との思い出と彼らとの再会です。住処として見つけた廃墟の中に二人を表した絵を発見したイオンは、彼を心配する青...
近未来の東京・渋谷が舞台。路上生活を送る少年イオンは人を信じず、仲間を作ったり群れることもしません。彼が心の支えにしているのは「きょうだい」として育った少し年上の双子、鉄と銅との思い出と彼らとの再会です。住処として見つけた廃墟の中に二人を表した絵を発見したイオンは、彼を心配する青年モガミらに背を向けて地下に暮らす集団アンダーグラウンド組のアジトへ足を踏み入れ、双子の手がかりを求めますが…。 イオンの失われた過去、鉄と銅の正体、地下グループの生態などの謎が気になり後半は一気読みしました。たとえ強がっていても、人は人との絆をどこかで求め、救いにしているのだと思いました。イオンの生き様は痛々しくも感じますが、最後にハッピーエンドとは違うものの、救いがあり、YAにもすすめられる作品になっていると思います。雰囲気のあるイラストも若い世代を意識したのでは?と思います。いつもの桐野作品と違う読後感でした。
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