ロング・グッドバイ の商品レビュー
事件起きてから解決編に移るまでが長い! そこまで我慢できれば後半は展開が変わりまくりで飽きなく読めた。 春樹さんぽさが万歳で洋書を読んでる感じは無かった。
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ロマンチストで飲んだくれの少し話しただけの友人の濡れ衣を正してくれる正義感の塊の主人公すてきだったなー
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令和におけるチャンドラーを読める幸せ。生きていてよかったと思える1冊である。清水訳も読んでいるが、それでも読む意義については、長ったらしい春樹解説を見てほしい。
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フィリップ・マーロウは、酔っぱっていたテリー・レノックスと仲良くなる。彼の妻は億万長者の娘。ある日、その彼の妻が殺され、容疑がテリーにかかる。テリーは罪を自白した遺書を遺して逃亡先のメキシコで自殺するが、テリーが犯人とは思えないマーロウは真相をつきとめようとする…。 誰が良い人...
フィリップ・マーロウは、酔っぱっていたテリー・レノックスと仲良くなる。彼の妻は億万長者の娘。ある日、その彼の妻が殺され、容疑がテリーにかかる。テリーは罪を自白した遺書を遺して逃亡先のメキシコで自殺するが、テリーが犯人とは思えないマーロウは真相をつきとめようとする…。 誰が良い人で誰が悪い人なのか見極めながら読んでいくドキドキ感が続きました。怪しい登場人物が多く、気が抜けません。 お酒と中年男、美しくミステリアスな女…ハードボイルドです。 主人公マーロウの人の依頼を断れない優しいところがありつつも冷静なところや、お金には断固クリーンなところに好感が持てました。 登場人物が多く、594ページもあるけれど、キザ過ぎないカッコいいセリフで飽きることはありませんでした。最後の章は特にカッコよくて繰り返して読みました。真実にたどり着くまで長かったからこそ楽しめたんだと思います。
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長いこと本棚に追加しっぱなしだった一冊。やっと読了。 始めて読んだハードボイルド・ミステリー。 マーロウがだんだんボンドに思えてくる。 腕っぷしも強いし、いい女にモテるわ。。。 こんな男おらんでしょってくらいかっこいい。
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本読みならば一度は読んでおかなくてはいけないと思った中の1冊。 翻訳小説を読むのは何十年ぶりだし、翻訳を担当した村上さんの作品はエッセイしか読んだことがないし、なんと言っても分厚いし・・・という不安要素はあったのだが、フタを開けてみれば、元は外国語で書かれていたという不自然さがど...
本読みならば一度は読んでおかなくてはいけないと思った中の1冊。 翻訳小説を読むのは何十年ぶりだし、翻訳を担当した村上さんの作品はエッセイしか読んだことがないし、なんと言っても分厚いし・・・という不安要素はあったのだが、フタを開けてみれば、元は外国語で書かれていたという不自然さがどこにもない。 村上氏がアメリカに滞在している時のことを書いたエッセイを読んでいたせいだろうか。氏の描くアメリカの風景に馴染みがあるような気がして読みやすかった。分厚いけど。 マーロウは、パンドラの箱を開けたばかりか、最後に残っていた「希望」まで引きずり出して吊し上げてしまうような、依頼された仕事はやらずに、余計なことばかりする男。そして口が減らない。他のキャラクターも皆、ああ言えばこう言うの応酬が半端ない。この辺が日本人との国民性の違いか。本が分厚くなるはずである。 そして、女を見るとすぐにロマンスしたがる。これも国民性か、ハードボイルドというジャンル性か。 マーロウは、警察的、あるいは法的な形での事件の決着には興味がない。 彼は、個人的な「?」を徹底的につぶさないと気が済まないようだ。そして、最後までそうした。 出会った時のテリーには、マーロウの心の琴線に触れる「何か」があったと書かれている。 テリーは今でもマーロウとギムレットを飲みたがっていたようなのに、何が気に入らないんだろう。 ああ、つれないなあ・・・つれない。 「ロング・グッドバイ」は、永遠にさよならという事でいいのか、またどこかで会うかもしれないけれど、期限の決まっていない長さのさよーならまたいつか、なのか。 後者であってほしい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 翻訳者による解説の、「チャンドラー論」のようなものが難しかった。
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#読書記録 #ロング・グッドバイ #レイモンド・チャンドラー 新刊の話題作を続けたので次はハードボイルド小説の最高峰と言われる名作を。 訳者の村上春樹氏が言及する通り、マーロウの一人称視点で、彼の目に映るもの、行動のみが語られ、心中の描写は一切無し。読者は彼の心情ではなく生き...
#読書記録 #ロング・グッドバイ #レイモンド・チャンドラー 新刊の話題作を続けたので次はハードボイルド小説の最高峰と言われる名作を。 訳者の村上春樹氏が言及する通り、マーロウの一人称視点で、彼の目に映るもの、行動のみが語られ、心中の描写は一切無し。読者は彼の心情ではなく生き様だけを見て、その意志の強さに憧れ、共感する。 ミスター・ハードボイルドのマーロウの人物像や台詞に目が行きがちだけど、まずミステリとして一級品の作品。 #読書好きな人と繋がりたい #読了
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文章に酔える。 原作の世界観を残したまま村上春樹の文体/世界観も感じることができて最高の一冊。登場人物の多い海外文学への抵抗感もこの人なら消え去ってしまう。 自分に大きな影響を与えた作品を翻訳するって本当に凄い。
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恭しく礼を言った 酔客は片目を開き 身体はまだ少し心許なかったし 短躯の男 数隻の漁船 善隣外交の一環と考えている おうま牡馬 うやうや恭しく てくだ手管 真鍮の彫像 胸先三寸 事後従犯 えりごのみ選り好み 憎悪やサディズムとは無縁だ 誰かの介添えを得たかもしれないということだよ...
恭しく礼を言った 酔客は片目を開き 身体はまだ少し心許なかったし 短躯の男 数隻の漁船 善隣外交の一環と考えている おうま牡馬 うやうや恭しく てくだ手管 真鍮の彫像 胸先三寸 事後従犯 えりごのみ選り好み 憎悪やサディズムとは無縁だ 誰かの介添えを得たかもしれないということだよ せんとう尖塔の沢山付いた英国調擬きの建物で 気障りな顔立ち 召喚されなかった 錬鉄職人のアンダーパンツほどの魅力だって持っちゃいない
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった。 ハードボイルド作品は苦手だが、村上春樹が織りなす独特な文体を通してだと、不思議と違和感なく読めた。 特に、フィリップ・マーロウが自宅でメンディネス(ギャングのボス)と対峙する場面は心臓を鷲掴みされるような臨場感があり、一気に読んでしまった。 一読しただけではとても理解できない奥深い作品。日を改めて、また手に取りたい。
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