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本日は、お日柄もよく の商品レビュー

4.2

258件のお客様レビュー

  1. 5つ

    106

  2. 4つ

    81

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

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2012/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めての原田マハだったけど、よかったな~。 物語だと分かっていても それぞれのスピーチに泣けてきちゃうんだよな。 作家ってすごいな。 この作品を読んで、自分がなぜ本を読むのか 分かった。 1つは、作家が考え、作り上げた ストーリーを楽しむため。 そして、もう1つは、言葉を楽しむためだ。 このレビューを書いていても、本当によく思うけど 私などはとても自分の感じたこと、想いを 言葉で表すことはできない。 自分の中では色々感動したり、思ったりするのに いざ自分で文章を書いてみると、 薄っぺらくて、陳腐でがっかりしてしまうのだけど。。。 でも、作家はそれを言語化できる。 読みながら「そうそう、私が言いたかったのはこれ」とか あとは自分が思いもつかないような比喩表現とかに 出会うために、本を読むんだろうな。 涙腺が緩む作品でした。

Posted byブクログ

2012/12/31

 製菓会社のOLである主人公のこと葉が、片思いの幼なじみの結婚式で伝説のスピーチライター 久美に出会う。久美に弟子入りし、友人の結婚式で行うスピーチの準備をする中で、言葉の持つ力に目覚め、会社を辞めて自らもスピーチライターを目指す。幼なじみの選挙に関わる中で、仕事を通して成長する...

 製菓会社のOLである主人公のこと葉が、片思いの幼なじみの結婚式で伝説のスピーチライター 久美に出会う。久美に弟子入りし、友人の結婚式で行うスピーチの準備をする中で、言葉の持つ力に目覚め、会社を辞めて自らもスピーチライターを目指す。幼なじみの選挙に関わる中で、仕事を通して成長する主人公の姿がみずみずしい。また、ライバルのイケメン ワダカマとのやり取りも好ましい。  以前読んだ「舟を編む」でも感じたことだけれど、言葉の持つ力を改めて意識するようになった。伝えたいことがあっても、ただ闇雲に言葉を並べるだけでは相手には伝わらない。伝えたいことを、伝えたい気持ちを自覚して、どうしたらより相手が受け止めてくれるのかを工夫する必要があるんだよね。  日頃、雑な言葉を並べているなぁと反省。言いたいことをただ言うだけでは、吐き出しただけに過ぎず、一方通行で終わってしまいがち。仕事上だけでなく、日常の会話においても、一考させられた。  また、主人公を取り巻く家族(厚志君の家族も!)が魅力的。特に、おばあちゃん。この人の描写を読んでいると、お年寄りって、長く生きてきて身につけた知恵や感性があって、一目置くべき存在であるとしみじみ思う。

Posted byブクログ

2012/10/29

人前で話すのは子供の頃からあまり得意ではない。 年齢を経て、経験を積んで多少は慣れたものの、大人になった今でも苦手であることに違いない。 そんなわけで、冠婚葬祭などで思わず胸を打つようなスピーチを話す人に出会うと、心から尊敬してしまう。 この小説は、素晴らしいスピーチを考えるスピ...

人前で話すのは子供の頃からあまり得意ではない。 年齢を経て、経験を積んで多少は慣れたものの、大人になった今でも苦手であることに違いない。 そんなわけで、冠婚葬祭などで思わず胸を打つようなスピーチを話す人に出会うと、心から尊敬してしまう。 この小説は、素晴らしいスピーチを考えるスピーチライターの存在が物語の中核をなしている。 主人公が、ある結婚式場で衝撃を受けるスピーチに出会い、その裏側にあるスピーチライターという存在を知り、自分も他人の心をつかむようなメッセージを作りたいと願う。 スピーチとは何か、そしてそれを支える言葉とは何か、ひいては、どうすれば人の心に伝わるメッセージを作り上げられるのか。 読者に対して実に興味深い展開で話は進んでいく。 その合間に恋話や選挙の駆け引きなどが絡んでくるのだから、面白くないはずがない。 久々に一気読みした小説だった。 直木賞候補になった「楽園のカンヴァス」以前の作品ではあるが、原田マハ、さすがである。 今後どんな作品を世に出してくれるのか分からないが、間違いなく彼女は、次の直木賞受賞者の筆頭候補だろう。

Posted byブクログ

2012/09/27

スピーチライターという仕事が世にはある。ゴーストライターとは少し違う。小説内にも出てくるようにオバマ大統領の演説などで脚光を浴びた職業。主に政治家やCEOなどの演説やスピーチの影武者として活躍する。この小説は、主人公のパッとしない風情の女の子がスピーチライターとして成長していく物...

スピーチライターという仕事が世にはある。ゴーストライターとは少し違う。小説内にも出てくるようにオバマ大統領の演説などで脚光を浴びた職業。主に政治家やCEOなどの演説やスピーチの影武者として活躍する。この小説は、主人公のパッとしない風情の女の子がスピーチライターとして成長していく物語。登場人物の配置が絶妙で無駄がない、そして中で出てくるスピーチそれ自体も実際よくできているから、全体がとても立体的な話になっていて面白かった。しかし日常の仕事には感動など欠片もないのに、職業を扱う小説には必ず胸が熱くなってしまうのはなぜであろうか。不思議。

Posted byブクログ

2012/09/23

愛のあるスピーチ。伝えたいことを準備することの大切さを実感させられました。どのスピーチでも泣けます。ハッピーエンドも気持ちよい!

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2012/09/09

言葉が喜ぶ言葉の使い手でありたい 。言葉を使うセンスがあるといわれるより、心(マインド)があると言われたい。その想いをさらに強くする、正に「言葉に惚れた」!私はますます言葉を愛さずにはいられなくなった

Posted byブクログ

2012/09/02

思いがけない方向に進んでいって、タイトルと表紙に騙された感じ。作中のスピーチに、何度も泣かされながら、一気に読みました。2008年~2010年6月に連載かぁ。途中で方向転換したのかなぁ。 2012/9/1読了

Posted byブクログ

2012/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

判断が難しい…。面白く読み進めた。けっこう泣いた。でもなんか、あまり心に響かなかった。 原田マハが読みたい気分で読み始めると裏切られる。それがまず第一。だっていつも原田マハのお話は、傷ついた人たちの再生のお話で、緩やかで優しくて脆くて強い。 なのに今回のこの少女趣味な設定はなに!?代議士の息子でイケメンで大手広告代理店の若手コピーライターのホープが幼馴染で、祖母は高名な俳人で…って!!しかも最後には、おなじような高条件の男と結婚って。全然共感できない、ちっともしっくり寄り添えない。 言葉の魅力というテーマは理解した。いくつか素敵な言葉もあった。でも、設定が現実離れしてるうえに、舞台は政治となると、うわっ滑りする感じが否めない。あー政治家の演説ってこんな感じ、体よいこと言ってるよねと思っちゃう。せめてキャラクタにもっと現実味があれば、今度街頭演説してたら一回ちゃんと聞いてみようかなと思えたかも。残念。

Posted byブクログ

2012/08/08

普通のOLが突然エライ人や素敵な男性に認められる、というシンデレラ・ストーリー。 お気楽きわまりない。 主題のスピーチ自体は、なかなかなのもの。

Posted byブクログ

2012/07/24

タイトルからは創造できないストーリーのテンポの良さと面白さ。日本語って使い方次第でこんなに心地よく聞かせられるんだと思わせてくれた。これドラマにしたら絶対面白いと思うなぁ。

Posted byブクログ