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鏡の偽乙女 の商品レビュー

3.7

42件のお客様レビュー

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2011/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

絵描きを目指す青年が、同じく達者に絵を描く雪華に出会うことによって様々な怪奇現象に見舞われる短編連作。レトロな物語。

Posted byブクログ

2011/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幽霊や人ならぬものが傍にある幻想的世界を、モダニズム芽吹く大正時代。画家になる道を父に反対され家出したお坊ちゃんが出会ったのは、この世ならぬものと通じ、素晴らしい絵を描く雪花文様の半襟が似合う青年だった。 普段昭和3,40年代ばかり見慣れているせいか、大正時代という時代設定が珍しく感じる。 十二階、書生、夢二。乱歩の「押し絵と旅する男」の世界に、ふと迷い込んだような。もしかしたら、最後に「それは全て、白昼夢だったのかもしれない」といわれれば納得するような。 だが登場するキャラクターたちが、活き活きと描かれており存在感がある。漫画化してもキャラ立ちしそう。

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2011/04/02

大正時代、風波と雪華が「みれいじゃ」と呼ばれる者が関わる不可思議な事件に遭遇するミステリー。 大正ロマン。怪異。物語が持つ雰囲気がとにかく良い。 みれいじゃになった、家族を想う父親や恋する人のために練習する奇術師など、物悲しさや不思議さがその雰囲気とよく調和している。

Posted byブクログ

2016/01/19

大正浪漫!朱川湊人さんの話はレトロで懐かしい感じがして好きなのですが、これは昭和を飛び越えて大正時代の物語。モダンな感じがたまりません。 3人の画家志望の青年たちと、この世に未練を残して死んだ「みれいじゃ」たちとの関わりを描いた物語。 こんなところで「前髪の惣三郎」に出くわすとは...

大正浪漫!朱川湊人さんの話はレトロで懐かしい感じがして好きなのですが、これは昭和を飛び越えて大正時代の物語。モダンな感じがたまりません。 3人の画家志望の青年たちと、この世に未練を残して死んだ「みれいじゃ」たちとの関わりを描いた物語。 こんなところで「前髪の惣三郎」に出くわすとは思いませんでした。 続編が出るっぽい終わり方だったのでシリーズ化に期待。

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2015/07/03

絵描き志望のニート(笑)周辺で起こる、不可思議な現象やら生ける死者たちのちょっと切ないお話。時代設定が大正、というのがしっくりきてると思います。何といっても雪華さんのキャラがすごくいい!ぜひ続編を読んでみたいです^^

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2011/01/13

不思議なものが見える そんな人がいてもいいのではないだろうか? 心残りがあってこの世に姿を見せるのだろうから、それを慰められるって才能だよね~。

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2011/01/13

こういう小説は、自分にははまらないと思ったものの朱川湊人ということで借りてきたら、どっぷりはまってしまった。 大正時代、画家を目指すべく家を飛び出した風波、不思議なオーラを持つ同じ画家の雪華と出合う。そして、あの世とこの世をさまよう人々の浄土のため、奇妙な体験を繰り返す。 短編集...

こういう小説は、自分にははまらないと思ったものの朱川湊人ということで借りてきたら、どっぷりはまってしまった。 大正時代、画家を目指すべく家を飛び出した風波、不思議なオーラを持つ同じ画家の雪華と出合う。そして、あの世とこの世をさまよう人々の浄土のため、奇妙な体験を繰り返す。 短編集なんだけど、どれも話が個性的で、読み進めるごとにその世界にひたっていく、ぜったい続編も出してほしい。

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2010/12/29

大正三年、東京。画家を志し、家を飛び出す槇島風波。闇を幻視する美貌の天才画家、穂村江雪華。根津蟋蟀館に集う異形の面々。心を略奪する美の蒐集家。変わりゆく帝都を彷徨う未練者たちの怪異。

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2010/12/21

大正三年、東京。画家を志し、家を飛び出す槇島風波。闇を幻視する美貌の天才画家、穂村江雪華。根津蟋蟀館に集う異形の面々。心を略奪する美の蒐集家。変わりゆく帝都を彷徨う未練者たちの怪異(「BOOK」データベースより) 「ひゅう・・・ぱ」。想いを残しあさましき姿となって漂う死霊に、...

大正三年、東京。画家を志し、家を飛び出す槇島風波。闇を幻視する美貌の天才画家、穂村江雪華。根津蟋蟀館に集う異形の面々。心を略奪する美の蒐集家。変わりゆく帝都を彷徨う未練者たちの怪異(「BOOK」データベースより) 「ひゅう・・・ぱ」。想いを残しあさましき姿となって漂う死霊に、絵を書き続ける雪華の姿・・・「墓場の傘」 下宿(予定)先の部屋に住まう、体は男で女の心を持った霊の望みとは・・・「鏡の偽乙女」 雪華を介して知り合った平河惣多。彼の下宿の近所に住むおフウの父親は、なぜか雪華を見て驚愕するが・・・「畸談みれいじゃ」 親戚が悪い女に引っかかった、連れ戻してほしいと歎願され、十二階界隈に行くことになった風波。しかしそこで出会ったのは妖しい魅力の青年で・・・「壺中の稲妻」 松旭斎天勝のニセモノの秘密に気付いた風波と雪華。彼女の想い人・平井に素晴らしい舞台を見せる手伝いをする二人だったが・・・「夜の夢こそまこと」 妖しく哀しい帝都に巣食う死霊たち。 それらに関わることになった風波と雪華の事件簿、といったところでしょうか。 前髪の惣三郎や平井太郎。そんな名前にニヤリとできる場面もちらほら。 みれいじゃの存在も気になるところなのですが、蒐集家(コレクタア)がどんな人物(というか、人なのか??)なのかが気ーにーなーるー。 多分続編出ると思うので、そちらを楽しみに待つことにします。

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2010/11/22

朱川せんせいにしては人物間のやりとりがやんわりとしてて、メイン2人のキャラ性が好み。 大正時代の歴史的人物、建築物・地名などがでてきてそこも楽しめました。 『壺中の稲妻』とか三郎の正体にうぉぉぉぉぉ…!と。映画『御法度』を思い出してなんか納得してしまった。 続きそうな雰囲気だ...

朱川せんせいにしては人物間のやりとりがやんわりとしてて、メイン2人のキャラ性が好み。 大正時代の歴史的人物、建築物・地名などがでてきてそこも楽しめました。 『壺中の稲妻』とか三郎の正体にうぉぉぉぉぉ…!と。映画『御法度』を思い出してなんか納得してしまった。 続きそうな雰囲気だったので、ぜひ続編が読みたいです。

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