ゼロから始める都市型狩猟採集生活 の商品レビュー
私の将来の夢は、自分サイズの小屋を作ること。 この本の著者とは、感性がすごく似ていた。 悲観的に見られがちな路上生活者は、実際は、自分サイズの生活を手に入れた幸せものという書き方をしている。 1番心地よい空間は、広すぎず狭すぎず、自分サイズの空間。 自分の力でできる範囲の...
私の将来の夢は、自分サイズの小屋を作ること。 この本の著者とは、感性がすごく似ていた。 悲観的に見られがちな路上生活者は、実際は、自分サイズの生活を手に入れた幸せものという書き方をしている。 1番心地よい空間は、広すぎず狭すぎず、自分サイズの空間。 自分の力でできる範囲の自分サイズの生活が、この本には書かれている。 自分にとっての、 本当の贅沢とは? そんなことを深く考え直すきっかけになった一冊。
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建築家なのに 大学時代 巨大構造物の模型の課題に こんなもの街にいっぱい造って どうするんだろうと 思ったあたりから 何にも持たなくても生活していける 都市の暮らし方に注目 ホームレスの暮らしを なんだか女性誌にある収納を得意とする 家事コンサルみたいな 目線で簡潔にまとまってい...
建築家なのに 大学時代 巨大構造物の模型の課題に こんなもの街にいっぱい造って どうするんだろうと 思ったあたりから 何にも持たなくても生活していける 都市の暮らし方に注目 ホームレスの暮らしを なんだか女性誌にある収納を得意とする 家事コンサルみたいな 目線で簡潔にまとまっています オモシロい ミニマム生活者には 家事コンサル以上の ハウツーがあると思いました 電気系統に詳しいと デジタルライフも堪能できます やはりホームがなくとも 知恵がないと生活できません 代々木公園の 0円、少食、段ボールハウスも持たない 究極のシンプルライフを送っている 男性がいちばん興味深かった
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まだ若いのにこいつおかしいぞ!発送がとても素敵だ。 次は都市型狩猟採集生活と家族(配偶者や子供)についての意見を聞きたい。研究を続けてほしい。
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いまの生活に関する価値観を、ホームレス生活の知恵を紹介する事で転回させる一冊。 ホームレスの知恵にあんまりピンと来ないのは、記述方法なのか、内容なのか、価値観の違いなのか。 ただ、(当然の習慣を根底から疑う)という提言には賛成。
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これもウィークエンドシャッフル http://www.tbsradio.jp/utamaru/2010/09/181201025.html さらにサイゾー2010年11月号で「僕は非営利ギャラリーのチャリティーオークションに出店して、競り落とせなかった人の連絡先をきき、5000...
これもウィークエンドシャッフル http://www.tbsradio.jp/utamaru/2010/09/181201025.html さらにサイゾー2010年11月号で「僕は非営利ギャラリーのチャリティーオークションに出店して、競り落とせなかった人の連絡先をきき、5000ドルとか自分でつけた値段で絵を直接売っています。 5点売れれば300万円弱。それで自分の子供を育てられている」というコメントをみて、かなり興味がわいた。 すごいおもしろそう。
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「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」は、「都市の幸」で暮らす人々の物語。前世紀であれば、彼らは「浮浪者」であり「乞食」と呼ばれていただろう。しかしそういった後ろめたさは本書の登場人物にはない。むしろ「自然本来」の人の姿を読者はそこに見いだすはずだ。 目次 衣服と食事を確保する ...
「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」は、「都市の幸」で暮らす人々の物語。前世紀であれば、彼らは「浮浪者」であり「乞食」と呼ばれていただろう。しかしそういった後ろめたさは本書の登場人物にはない。むしろ「自然本来」の人の姿を読者はそこに見いだすはずだ。 目次 衣服と食事を確保する 寝床を確保し、パーティを組む 生業を手にする 巣づくり―準備編 巣づくり―実践編 都市を違った目で見る 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」とうたったのは「方丈記」だが、その作者である鴨長明もまた家を建てず、京という河の水のように生きていた人だったということを本書は上手に紹介している。850年も前の都市がそれほど豊かであったのであれば、現代の都市の幸がどれほどのものか。 かつて家出少年だった私は、それを体で知っている。そしてその頃と比較してすら、現代の都市型狩猟採集生活はずっと豊かなのだ。私が家出少年だった頃、「基本建材」は新聞紙だった。それが段ボールになったというのは縄文が弥生になったのに匹敵する革命に感じられる。それどころか現代の都市型狩猟採集民は、発電機や太陽電池パネルで電気まで持っている。方丈記の時代であれば王侯貴族でも得られなかった電気まで。 空調服とは 今までにない、服を着ることにより人間の本来もっている生理クーラーを用いた空調装置です。 使用するエネルギーもエアコンなどに比べて格段に少なく、環境にも配慮した製品です。 今まで空調設備の使用できないような環境でも、涼しくすごすことができるようになります。 しかし彼らの発電能力は、冷蔵庫を断続運転させるには十分でも空調までは得られない。これが即物的な疑問その一。彼らは夏--特にこの夏--をどう凌いでいるのか。空調服というものがあるが本書には未登場だった。段ボールがある今、夏こそ彼らの最大の敵に思えるのだが。 本書を読んで私はすぐにこの「失踪日記」を読み返した。都市型狩猟採集生活の巧みさにおいて同作の主人公/著者は本書の登場人物たちにひけをとらない。しかし決定的に違うのが、「意味の意味」だ。同作に主人公は、意味に飢えたからこそこそ失踪し、意味に病んだからこそアルコール中毒で精神病院に措置入院となった。 労働を必要としない君も、意味は必要としていることを、いみじくもこのタイトルが証明している。 いや、いいかえよう。 必要とされることを必要としているのだ。 大人どころか、子供まで。 子供どころか、おもちゃまで。=トイストーリー 自分は読者にとってどんな意味があるのか。 編集者にとってどんな意味があるのか。 家族にとってどんな意味があるのか。 それを見失ったから、意味から必死で逃げようとしたのである。 そう。意味。 多分それが、働くことの一番の意味なのではないか。 もし必要なのが食と安全であれば、食を必要としないおもちゃたちは、永遠におもちゃ箱の中で死蔵される方を尊んだのではないか。 「遊んでもらった方がいいに決まっている」。それを言うまでもなかったからこそ、この映画は問答無用で世界中で公開されたのだ。 本書の都市型狩猟採集民たちは、どうやって自らの意味に自ら疑問を持つ事から逃れているのだろうか? 生きて行けるのは、わかっている。 おもちゃ箱の中のおもちゃぐらいには。 しかしそれで意味なるものを得られるか。 あるいは与えられるか。 意味は、あるものではない。 意味がない、というのとは違う。 意味は、お互い与え合うことによってはじめて得られるものだ、という意味である。 働くというのは、「何か」を与えることで「意味を得る」という行為なのではないか。 物質的報酬、金銭的報酬は、その意味なるもののごく一部でしかない。 彼らはどうやってそれを得ているのか。あるいはそれを必要としなくなったのか。 それを知りたい。
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根底にある著者の中二病な精神はだいぶ好み。 社会システムから独立して生きること(路上生活者)が不覚にもかっこよく思えた。 満足度6
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