悪の教典(下) の商品レビュー

貴志祐介【著】

2011/02/16

モンスター具合が凄い

欲望はあるけど感情がない
他人に共感できない

クラス全員殺しちゃおっ
的な発想はフツー実行不可能だと思うだろ
てか思いつくか？

ラストに近づくにつれて
自分の中でバトルロワイアルと少しかぶった

こんなヒトが身近にいないことを祈る

2011/02/16

2010年度「このミス」第1位作品。
850ページにも及ぶ上下巻を一気読み！
長編の割には読みやすいこともあり、一度読み始めたら、次の展開が気になって止めることができません。

「面白い」というよりは「怖い」、「ミステリー」というよりは「ホラー」に近いかも・・・個人的には、普段あまり手を出さない系統の作品なのですが、この作品は読んでみて正解！

高校を舞台に、人気教師の蓮実の狂気が徐々に明らかになり、ついに本性を現わす。
後半は、「生徒VS蓮実」の構図で物語が進みますが、登場人物が多いため、個々のキャラクタの弱さは否めません。
その分、蓮実の存在感で、物語を引っ張っている感じです。
暴力的ではありますが、映像向きな作品。
いつか、映画化・ドラマ化されるのではないかと思います。

しかし、登場する同僚教師もまともな奴が少ない。
最近のニュースをみていると、現実とシンクロします。
一概に、荒唐無稽な架空の物語として片付けられないのかもしれません。

2011/02/15

一気に読んだ。天才蓮実の狡猾さに舌を巻いた上巻。下巻に入ると急に尻つぼみ。あの狡猾な蓮実が、こんなぼろをだしてしまうのか？糸がほつれすぎな感はある。どんな狡猾でも、凶悪犯罪はうまくはいかないんだ、てことか。

2011/02/15

頭脳明晰で弁舌爽やか、溢れんばかりのカリスマ性を持つ英語教師・蓮実聖司。一見すれば誰もが認める教師の鑑、しかしその本性は感情の欠落した非情なサイコパスだったーー高校を舞台としたピカレスク・エンタテインメント。狂った肉食の羊から逃げ切ることができるのか？

さて、下巻。
なんかこう、山田悠介的な...ミステリーというよりはホラーな感じになっている。小説だからグロテスクさはそこまで表面化しないけど、コミカライズされたら相当アレな感じになりそう。

上巻よりもある意味、蓮実が人間らしくなっているのもポイント。
少し先が読めてしまったこと、下巻でもったりした感があったことが残念。でも面白い作品だった。続編が出そうだなー。

2011/02/14

蓮実先生が本性を表す下巻。途中からはパニック映画なみの惨劇に！とりあえず、死亡フラグには気をつけましょう。

2011/02/14

うーん。後半はバトルロワイヤルかと思った。。前作もだったけど、後半になるとアクションっぽくなるとこがなんとも。何もかも終わった後がやけにあっさりで、尻切れトンボ気分。しかし、最後まで読んでも、蓮実が一体全体何がしたかったのか分かなかった。知的な人のはずなんだけど、発想もやり方もめちゃくちゃだよなあ。

2011/02/13

下巻になると一気にサイコホラーというか学園大虐殺ストーリーがテンポよく進んでいく。途中、コイツがヒーローになるのか？と思いきやあっさり殺されたりして、いい意味で裏切られ続ける。一気に読めて面白かった。

2011/02/15

面白かったけど、
インモラルで背徳感ありすぎて
これを面白いっていっちゃうことにそこはかとない罪悪感‥(笑)

後半はバトルロワイヤルなかんじだった。
最後は一矢報いられた（スッキリしないけど）けど
もうちょっとこのスーパーマンな殺戮者をギャフンと言わせてほしかった。

天才なのは認めるけど、
けっこう行き当たりばったりというか
詰めが甘いというか
そういう感じを受けたのは
共感能力が無い故のいたらなさなのかな〜？

蓮見さんの
突き抜けたき●●●っぷりが
逆に気持ちよかった
なんてひとに言えない^^;

内容も厚さも（上下巻だし）
あんまりすすめられないな〜

上巻はおもしろかったけどなー

2011/07/16

今思えば、上巻なんて序章に過ぎなかったのだということが分かります。こういう話だとは予想してませんでした。

もしこれが映画化したらR15指定になるに違いない…！
ぶっちゃけあまり人に薦めたくない本です。とはいえ、確かに読み応えはあります。
読みたくないのに読んでしまう…！って感じで一気に読んでしまいました。途中でやめるとかえって怖いので。

蓮実先生の人間を超越した怖さもさることながら、生徒たちが極限状態の中でとる行動も、それぞれリアルに感じられて怖さが増します。
最後意外な方法で、蓮実の化けの皮がはがされるところは痛快でしたが、最後の1ページまで蓮実の恐ろしさに寒気を感じました。

蓮実先生はサイコパスという設定なのですが、この作品を読んで初めて「サイコパス」という医学用語を知りました。
本当にこういう共感能力に欠陥がある人がいたら、どうすればいいんだろう？と考えてしまいますね。
蓮実のような人に対しては、裁判や刑罰といった社会の制度はなんの意味のないもののような気がします。

読み終わってから、この作品の特設サイトで「モリタート」の口笛を聞いてみました。…怖かったです。聞くんじゃなかった!!
「万が一蓮実先生が現れても、文藝春秋は一切関知いたしません。ご注意あれ」とか書いてあるのも怖い。

2011/02/11

久々の貴志祐介さん。

殺戮って言うのは聞いていたから、驚かなかったけれど、精神鑑定を受けるであろう下りにはぞくぞくっとさせられた。

厚い上下巻を一日で読み切ってしまった事も驚き。

怖さで言ったら、過去の本の方だな。