音もなく少女は の商品レビュー
ストーリー、構成そのものはシンプルで、弱者たる女が苦境に立ちながらも活路を開くべく踏ん張る…、という古今東西を問わず普遍的なテーマは、おそらくどの読者にとってもスッと解りやすいものだと思う。 惜しむらくはリーダビリティを貶めてしまっている和訳。 訳者が達人であったならば、もっと感...
ストーリー、構成そのものはシンプルで、弱者たる女が苦境に立ちながらも活路を開くべく踏ん張る…、という古今東西を問わず普遍的なテーマは、おそらくどの読者にとってもスッと解りやすいものだと思う。 惜しむらくはリーダビリティを貶めてしまっている和訳。 訳者が達人であったならば、もっと感動は増していたかもしれない。
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重く、悲しく、つらい物語であった。 原題「WOMAN」がまさに作者の意図するテーマであろう。 作品のレベルは相当に高く、 つらい、つらいと思いながらも、 放り出す事も出来ずに最後まで読み切った。 なんでそんな事するの? なんで今そこへ行くの? という、自分で自分を窮地に陥らせる突...
重く、悲しく、つらい物語であった。 原題「WOMAN」がまさに作者の意図するテーマであろう。 作品のレベルは相当に高く、 つらい、つらいと思いながらも、 放り出す事も出来ずに最後まで読み切った。 なんでそんな事するの? なんで今そこへ行くの? という、自分で自分を窮地に陥らせる突込みどころもあるのだが、 ミステリというより良質な文芸作品を読んだという感想。 ところで、ロメインのその後はどうなったのだろう。
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イヴが魅力的です。 クラリッサとフランとイヴの関係は愛にあふれてます。 そして周りには哀しい出来事ばかりが。。
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痛くて悲しくて強い感じ。中々重い内容です。 3人の女性がとにかく美しかった。 海外の小説が苦手なせいか、ところどころ目がすべる部分も。 文字量はちょうど良かったです。
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新幹線で読みました。これが「このミス」をとったのかと思って読んだのですが、第1作でしたね。そちらも読もうと思うのですが、☆は少ないのね。
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翻訳小説は苦手です。作家のクセを翻訳家が見えなくしてしまい、物語として理解は出来ても、奥深い場所までの到達が難しいから。 でも何年ぶりにか楽しめた海外小説になりました。 最初はありがちな展開に始まり、マイノリティを抱え不条理さを前面に生き抜く少女「イヴ」。そして女性自身を強く...
翻訳小説は苦手です。作家のクセを翻訳家が見えなくしてしまい、物語として理解は出来ても、奥深い場所までの到達が難しいから。 でも何年ぶりにか楽しめた海外小説になりました。 最初はありがちな展開に始まり、マイノリティを抱え不条理さを前面に生き抜く少女「イヴ」。そして女性自身を強く描く場合に必ず登場する、低脳低堕落な男性「ロメイン」。ありがちだなと読み進めてみる。 暗くて行き場の無い混沌とした世界を見るが、クラリッサからフラン。そしてイヴへ引き継がれる女性の力強さが、小さくも消えることの無い光として道筋を描き、海外小説アレルギーぎみの私を引き込みました。 たぶん世の中が変ろうとも、この女性が持つ光は消えることは無い。だから沢山の書物の題材として使われるのだと思う。 我々男性はこの部分で女性に惹かれ、この本を称えるに値すると感じるのだと思う。 正直、続けて読んだ八日目の蝉よりおもしろかった!
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http://twitter.com/#!/Honyaku_Mystery/status/60659905568309250
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ミステリーは娯楽として読みたい私には不向きな一冊だった。荒唐無稽でも、ドンデン返しだけがとりえでも楽しければいい。なので、本作のようなテーマが重くて後味が悪いのはちょっと。。。筆力があって描写も現実味があるので評価が高いのは納得。昔でいえば本格に対する社会派みたいな感じか。
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ボストン・テラン著【音もなく少女は】読了。貧困層でうまれた耳の聞こえない少女が、カメラを触媒に世界と繋がっていく物語。エンディングシーンを始め、ストリー展開は映画を見ているような気にさせられた。ただ、いかんせん外国人作家だけに作品に引き込まれて読み進むのに時間を要した。
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「神は銃弾」が有名なボストン・テラン。 こちらも、やや作風は違うようですが~このミスなどでも評価が高い作品。 鋭い描写で完成度高いですが~ 辛い話なので、ちょっと一時中断… 他の本を読んで一息入れてから読了しました。 イブ・レオーネは生まれつき耳が聞こえない。 母のクラリッサは美...
「神は銃弾」が有名なボストン・テラン。 こちらも、やや作風は違うようですが~このミスなどでも評価が高い作品。 鋭い描写で完成度高いですが~ 辛い話なので、ちょっと一時中断… 他の本を読んで一息入れてから読了しました。 イブ・レオーネは生まれつき耳が聞こえない。 母のクラリッサは美しかったが、夫ロメインに虐待され、イブのこともクラリッサが悪いとされて、夫婦関係は悪化。 ロメインは麻薬密売の隠れ蓑に娘を利用する有様。 娘を学校に行かせたいと悩んでいたクラリッサは、手話を使っていた知的な女性フランを見かけ、勇気を出して声を掛ける。 聾唖者の学校を両親が経営していたために手話が出来るフラン。伯父が遺したキャンディストアを経営する自立した女性。 じつはナチスに聾者の恋人を殺され、自らも手術を受けさせられたという凄惨な過去があった‥ イブはカメラを貰い、写真家としての才能を次第に開花させていきます。 父が刑務所に入ったために、聾学校ではいじめられますが‥ 最低というか危険な男共が複数出てくるために、女と子供の運命は恐ろしい試練にさらされ、絶望と怒りがこちらにもずしっと迫ってきます。 何をされるかと怖がっているとそれが起きてしまうんですが、そこで決して負けはしない女たち。 イブにはチャーリーという優しい恋人も出来ます。 混血のチャーリーは黒人のドーア夫妻が里親となって育ててくれ、さらに引き取ったミミという女の子を妹として可愛がっていました。 ところがミミの父親ロペスというのがまた・‥ フランに守られたように、ミミを守ろうとするイブ。 みんなを守ろうと父の家に出向く幼いミミの勇気。ロペスには甘い母親が孫のミミはこんな所に来てはいけないと返してきます。 近づかないように裁判所命令をとるが、それでも‥ 痛切な愛と烈しい勇気の物語。 すごい迫力でしたー! 著者はサウスブロンクスのイタリア系一家に生まれ育つ。1999年作家デビュー。本書は第四長篇。
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