音もなく少女は の商品レビュー
私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ ...
私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ つまらない もしくは趣味が合わない 2011.2.21読了 原題がWOMANとある様に、少し前のブロンクスで、育て、守り、成長し、そして、戦って生き抜いて行く女性たちを描いた作品。 女性の本当のハードボイルドは、こういう事だ。 北上次郎氏の評を借りれば、凛々しいヒロインを力強く描いている小説です。 男性のハードボイルドのヒーローは、どこかグダグダな所があって、弱点がたくさん有るもんですが、この女性たちは、酒も煙草もやるし、とんでもないハンディキャップを背負わされているが、凛として、どこまでも強いし、優しい。というか、女性には、あれぐらいのハンディキャップがなければ、ハードボイルドが成り立たないのでしょう。 とても、いい小説でした。元のタイトルも、そのものズバリで素晴らしいですが、邦題も、意味を含んでいて、なかなかいいです。でも、サスペンスと誤解するかな。 しかし、ボストンテランの作品は、神は銃弾でもそうだったのですが、修飾過多で、翻訳の影響かもしれませんが、入り込みにくいんです。特に、この小説のようなものでは、すごくジャマに感じられます。そういうのは、ここぞと云う時だけにしておいて欲しかった。 あの監督辺りで、映画化されることを楽しみにしています。
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僕の中でのボストン・テランは、詩的表現が凄すぎて、結局どんなストーリーだったっけ?みたいな感じでしたが、本書は読み易くって、若干の拍子抜けだったかも。 わりとタンタンと進んで行きますが、後でグイグイ来て、徐々に詩的表現がでて来て、最後の方は満足感ありました。 しかし、果たして...
僕の中でのボストン・テランは、詩的表現が凄すぎて、結局どんなストーリーだったっけ?みたいな感じでしたが、本書は読み易くって、若干の拍子抜けだったかも。 わりとタンタンと進んで行きますが、後でグイグイ来て、徐々に詩的表現がでて来て、最後の方は満足感ありました。 しかし、果たしてこれがミステリーなんだろうか。ある人に言わせれば「ミステリーとは、自分探しの旅」らしいので、そうであるならば、これは間違いなくミステリーだろうね。
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ボストン・テランだけど、このミスだけど、 ミステリーじゃないんだと思う。 とある女性たちの物語。 自分を産んだ女性、育てた女性、自分が守りたい女性。 そして纏わりつく男たち・・・。 どうしようもない連鎖の物語。 読み終えたら、「神は銃弾」を読みたくなった。
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これは最高。最近の中ではダントツ面白い。 翻訳もの慣れしていない人には多少とっつき難いかもしれないが是非読んで欲しい1冊。 クラリッサ、イブ、フランの3人の女性を中心とした人生ドラマ。 もの暗く、絶望的な暮らしの中に見え隠れする希望の光がいじらしい。 ミステリ的要素は少なく、心情の機微を楽しむ作品。ぐっとくる場面にいくつも遭遇できる。 設定は全く異なるが、デニス・ルヘインの『運命の日』の雰囲気を思い出した。確かあれも舞台はブロンクスだったような。 ■このミス2011海外2位
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アメリカが、まだベトナムに介入していた時代のブロンクス、暴力や犯罪とともに生きるチンピラ男と無能であることですべてをやり過ごそうとした女、二人の間に生まれた聾者の少女。そして、この少女の成長を助け不条理と戦う女性。 映画などでこんな時代のアメリカを多く見ている所為か、かなりのスピ...
アメリカが、まだベトナムに介入していた時代のブロンクス、暴力や犯罪とともに生きるチンピラ男と無能であることですべてをやり過ごそうとした女、二人の間に生まれた聾者の少女。そして、この少女の成長を助け不条理と戦う女性。 映画などでこんな時代のアメリカを多く見ている所為か、かなりのスピードで読めてしまいます。聾者の少女のたくましさや物語の帰結は、アメリカ的かも。
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生まれつき聾者の少女とその母親、ナチスの迫害にあったキャンディストアーの店主が救いようのない困難の中で、強さを宣言する物語。単純なストーリーだが、構成や描写が素晴らしく、読み応えのある小説となっている。ただし、同じ作者の「神は銃弾」と同様、好きな味の小説ではなく、★は4とした。
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すさんだ、恵まれない状況の中で生きていく女性たちの物語。 世の中は常に非情で不公平であるけれど・・・。 イヴとチャーリーが出会い、愛し合うようになる箇所はもちろん、そこかしこに現れる心情の描写が素晴らしい。書きとめておきたくなる文がたくさんあった。
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女達の共感と連帯の話。血のつながらない女達の強い連帯は、氷の家を思い出す。そして名作ドラマ、Band of gold も。耳の聞こえない少女の凛とした強さは、エレナのために、にも近い。一人一人は弱くても連帯する事で強くなる…虐げられた人間の底力が圧倒的。
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耳の不自由な少女が主人公です。人間の中にあるどうしようもない悪と道徳のお話です。全ての始まりは恐れなんだよね、逃げるな目を逸らすなってことなんだよね。キリスト教の原罪を題材にした作品はたくさんあるけど、これはなかなか面白かったな。
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耳の聞こえない少女イヴを中心に繰り広げられるとても苦しく、愛おしい物語。男が女がねじ伏せようとする話、と僕は解釈した。読みながら思わず舌打ちをしてしまうほど、クソみたいな男ばかりが出てくる。けれど、決して屈しない彼女たちの姿に胸を打たれた。気軽に読める話ではない。重々しく心にのしかかってくる。けれど、素晴らしい小説だ。
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