音もなく少女は の商品レビュー
すばらしい。 聾唖者の少女と60年代アメリカの貧困社会でおこる、悲しみの連鎖。サスペンス。 その背景と物語が感動的。
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クソみたいな世界で、クソみたいな奴らに追い回されて、クソみたいな幼少期。でもそこには天使のように優しくて神様みたいに高潔な人間や魂もあるんだ。
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2011年「このミステリーがすごい!」第2位の作品。貧しい家庭に生まれた耳の聞こえない娘イヴ。家庭内暴力をふるう父親と、ほとんど反抗しない母親。母親とイヴが教会で出会った、神を信じないフラン。その時から、彼女たちは運命に対して立ち向かうようになる。 この作品は、ミステリーという...
2011年「このミステリーがすごい!」第2位の作品。貧しい家庭に生まれた耳の聞こえない娘イヴ。家庭内暴力をふるう父親と、ほとんど反抗しない母親。母親とイヴが教会で出会った、神を信じないフラン。その時から、彼女たちは運命に対して立ち向かうようになる。 この作品は、ミステリーという範疇を超えて、人生を考えさせられる作品
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何の根拠をもって、自分より下だと他人を嘲るんだろうな。皆がいってるとか昔からそうだとか、そんな理由じゃなくて。
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「このミス」2位、「文庫翻訳ミステリ」4位と評価の高かった作品だが、夫、父親などの男性からの陰湿な暴力に耐える女性達を描いており痛々しく不快指数が高く窒息しそうになった。ならば、どうせなら、と、復讐劇を期待したが、それも無く…。 翻訳が好みでなかったのもあり。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これってミステリの範疇に入るの?が第一印象。 聾者イブの過酷なまでの半世紀、母や保護者フランの辛い運命。 そして対極にある男たち。環境。 とにかく面白いと言えば語弊があるので、これはもう文学ですと言いたい。 タイトルに惹かれた人、映画『レオン』が好きな人必読をお勧めします。
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邦題に惹かれて読みました。 暴力ですべてを支配することが出来ると思っている男たち。 そんな男に支配や従属を強いられ、絶望に立たされながらも光を求める女たち。 女(破壊者)は、母という別の生き物(創造者・保護者)になることが出来る。またそれを望んでいる。 音もなく少女は「 ...
邦題に惹かれて読みました。 暴力ですべてを支配することが出来ると思っている男たち。 そんな男に支配や従属を強いられ、絶望に立たされながらも光を求める女たち。 女(破壊者)は、母という別の生き物(創造者・保護者)になることが出来る。またそれを望んでいる。 音もなく少女は「 」 本の内容自体もですがタイトルも深い余韻があって素晴らしかったです
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時間をかけてじっくりと読んだ翻訳モノ。三部構成。 原書は「WOMAN」だそうで、「音もなく少女は」という和訳の題名に拍手! このミスで紹介された時から、また表紙のセンスにも一目ぼれしていました。ようやく読了。「はぁ~」 主人公はイヴだけではなく、創造者としてのクラリッサ、保護...
時間をかけてじっくりと読んだ翻訳モノ。三部構成。 原書は「WOMAN」だそうで、「音もなく少女は」という和訳の題名に拍手! このミスで紹介された時から、また表紙のセンスにも一目ぼれしていました。ようやく読了。「はぁ~」 主人公はイヴだけではなく、創造者としてのクラリッサ、保護者としてのフラン。そして破壊者イヴ。 読み終えてからまた、ページを繰ってプロローグを読み返しまたしみじみとため息。場面場面はかなり暴力的でセリフも汚かったりするのだけれど、 美しい登場人物の印象が強いため、読後感はすっきり。
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読み始めてからえらい時間がたってしまった……。 聾者の少女イヴの過酷で残酷な運命。その周囲をとりまく女性たちの戦い。
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貧しい家庭、女で聴力障害者という弱い立場に生まれついたイヴを中心に、過酷な運命に立ち向かっていく女たちを淡々と描いた傑作。 ミステリーではなくドラマチックなストーリー展開もない、重くせつない話だが、イヴとフランが理不尽な仕打ちや哀しみに屈せず、それを静かに乗り越えて進んでゆく凛々...
貧しい家庭、女で聴力障害者という弱い立場に生まれついたイヴを中心に、過酷な運命に立ち向かっていく女たちを淡々と描いた傑作。 ミステリーではなくドラマチックなストーリー展開もない、重くせつない話だが、イヴとフランが理不尽な仕打ちや哀しみに屈せず、それを静かに乗り越えて進んでゆく凛々しい姿に心を打たれた。私はこんなに強く生きられない。 『神は銃弾』のケイスもそうだったが、この作者の描くヒロインは素晴らしいと思う。
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