予定日はジミー・ペイジ の商品レビュー
妊娠中に買った本。入院中に読もうとしたけれど中々活字を追う気分になれなくて、育休が終わりに近づくころやっと読む。 色々共感できるところがあって、妊娠していた頃が懐かしくなる本。 でもこの人、仕事してなくて暇だなーと思ってしまった。
Posted by
妊娠小説と聞いて。 なんか、得体の知れない何かが体のなかにあるという感覚が先で、愛情とか慈しむ気持ちはそんな自動的には湧いてこないこと。そういう冷静な自分大丈夫か、と不安になる気持ち。に共感。 花や木や海が光っているとか、そういうものの一部としておなかの中の子は存在しているという...
妊娠小説と聞いて。 なんか、得体の知れない何かが体のなかにあるという感覚が先で、愛情とか慈しむ気持ちはそんな自動的には湧いてこないこと。そういう冷静な自分大丈夫か、と不安になる気持ち。に共感。 花や木や海が光っているとか、そういうものの一部としておなかの中の子は存在しているという感じもすごくよくわかる。自分と夫の、というのよりも桁違いの、なんかすごい遠くて近い濃い空気の元みたいな、なんだろう、そういうものからできているような気がする。 読んでいるあいだじゅう、おなかがぼこんぼこんと動いていて、そういうのも懐かしく思い出すんだろうか。 「最後の次は初めてなんだな、と気づいたように思った」に、はっとした。 わたしはまさに夫と何をしても「二人では最後の~」と思って、言ってたけど、次はこどもにとってははじめての、自分たちにとってもはじめての、いろいろになるんだ。最後の次ははじめて。
Posted by
久々に、読みながら泣いて笑った。 妊婦が懐かしい。 妊婦って素晴らしい。 読んでよかった、清々しい読後感。 また妊婦になりたくなる。
Posted by
妊娠してないのにこんな小説が書けるのかぁ。それがプロかぁ。すごいなぁ。ちゃんと寄り添ってもらったもんな。 いまここにいるだけでふたり。わたしはひとりじゃないんだ!という言い知れぬ幸福と、この未知なる状況への不安。ひとりじゃないのに誰ともこのいまを共有できないという紛うことなき「ふ...
妊娠してないのにこんな小説が書けるのかぁ。それがプロかぁ。すごいなぁ。ちゃんと寄り添ってもらったもんな。 いまここにいるだけでふたり。わたしはひとりじゃないんだ!という言い知れぬ幸福と、この未知なる状況への不安。ひとりじゃないのに誰ともこのいまを共有できないという紛うことなき「ふたりぼっち」感が、ひたすら妊婦文学なりエッセイなりを読むように仕向けているんだろうと、この小説読みながら強く思った。だって、何でもないとこで泣く。あーわたしこういうのに共感してほしかったんだーって気づく。言葉を見るまで気づけない。それくらい、静かに錯乱してるんだと思う。真剣なんだ。ほぁーすごい。これを、妊娠せずに書く角田光代すごいー!
Posted by
第12話(11月18日放送)で真琴が手にしているのが、笑えて泣けるこのマタニティ小説。ドラマ第2週で一段落した教え子・早紀の「妊娠」騒動を思い起こしているのでしょうか。担任クラスの生徒・根岸の退学騒動に頭を悩ませる一方で、涼太には(不倫)交際を迫られ……真琴の心配ごとは絶えません...
第12話(11月18日放送)で真琴が手にしているのが、笑えて泣けるこのマタニティ小説。ドラマ第2週で一段落した教え子・早紀の「妊娠」騒動を思い起こしているのでしょうか。担任クラスの生徒・根岸の退学騒動に頭を悩ませる一方で、涼太には(不倫)交際を迫られ……真琴の心配ごとは絶えません。
Posted by
本で泣いたのは久しぶり。 主人公のマキに共感と愛しさを感じる。 旦那さんのさんちゃんの人間性やリアクションがいちいちツボ。 あー読んで良かった。
Posted by
日記風になってるので、すらすらとあっという間に読めた。 妊娠中ってきらきらしてるものだと思ってたら、全然そんなことないよね。 私もだめ妊婦だったなぁと思い出したり… ちょっとしかでてこないけど、つやこさんがなんか好き。
Posted by
読みやすかった。 妊娠発覚から出産のその日までの 妊婦マキの気持ちの変化や想いが 日記形式で綴られている。 正直で飾り気のない女性が主人公なので 戸惑いやイラつき、不安、葛藤など 妊婦ならではのマイナスの気持ちの描写が 逆にすごくリアルで共感できる! そこが面白い。
Posted by
昔から何度も何度も読んでいる本の一冊で、それも毎回図書館で借りて読む本だったけれども、何十回も読んでもまた読みたくなるような本はやっぱり手元に置いておくべきだと思い立ち、古本屋で買ってきた。 妻マキちゃんが妊娠してから(正確には妊娠するきっかけとなった性交直後)出産するまでの...
昔から何度も何度も読んでいる本の一冊で、それも毎回図書館で借りて読む本だったけれども、何十回も読んでもまた読みたくなるような本はやっぱり手元に置いておくべきだと思い立ち、古本屋で買ってきた。 妻マキちゃんが妊娠してから(正確には妊娠するきっかけとなった性交直後)出産するまでの日記がリアリティを持って書かれている。初回あとがきを読みある事実を知り、このリアリティにぶっ飛んだ。最初はこの本ってよくある〝著名人が子を産んだときの体験記〝ぐらいに思っていた。しかしあとがきに角田光代さんは実際に子を産んだ経験はなく、全てが彼女自身から生み出されたものだとあり、爆風を受けた。それから時々この本が読みたくなる。 一番お気に入りの場面は…妻マキちゃんが夫さんちゃんに、身籠ったことがちっとも嬉しくないと告白する場面。どんな子が産まれても2人の子ならかわいいはずと、夫さんちゃんは妻マキちゃんが妬ましいくらい能天気に言うのだ。そんなとき、マキちゃんは思うのだ…すべての子どもはそんなふうに望まれて生まれてくるんだなあと。角田光代さんの願いにも思えた。
Posted by
妊娠を特に望んでなかった妻。 妊娠を知って、ものすごく喜んだ夫。 そんな夫をみて、予定日には、どんな有名人が生まれたのかを調べると ジミー・ペイジがいた。 ちょっと楽しみになってきたかも。。 母親教室、 プレママ教室。 合わなかったり、合ったり。 日々、大きくなるお腹。 日...
妊娠を特に望んでなかった妻。 妊娠を知って、ものすごく喜んだ夫。 そんな夫をみて、予定日には、どんな有名人が生まれたのかを調べると ジミー・ペイジがいた。 ちょっと楽しみになってきたかも。。 母親教室、 プレママ教室。 合わなかったり、合ったり。 日々、大きくなるお腹。 日記を夫と交換しあい、 そこに、作った料理なんかも、載ってる。 それが、なんとも角田光代さんらしく、 見るだけで、目の前に料理が広がるような想像力が生まれるような料理、材料。 ついに、予定日が近づく。。 生まれた日は。。。。 日に日に成長していく赤ちゃんとともに 「お母さん」への感情。 日常生活であって、日常ではない、そんな日々を綴った小説。 なんか、ステキだった。 特に、最後は、ちょっと感動。
Posted by