ふがいない僕は空を見た の商品レビュー
好きかきらいかでいうのなら、この小説は好みではない。 ただ、重いまとわりつくような空気が、忘れられない。 人間ってこわい、きたない、ふくざつだ。 それでもそれだけじゃない。希望はある。
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本屋大賞ノミネート作品。 Amazonでものきなみ高評価だったので読んでみました。 どこかに欠陥と抱えた人たちのお話が、 オムニバス形式で進んでいきます。 こうやって生きてる人もいる! と投げつけられただけで、自分の中で作者の思いを消化するにはあと一歩何かが足りない...
本屋大賞ノミネート作品。 Amazonでものきなみ高評価だったので読んでみました。 どこかに欠陥と抱えた人たちのお話が、 オムニバス形式で進んでいきます。 こうやって生きてる人もいる! と投げつけられただけで、自分の中で作者の思いを消化するにはあと一歩何かが足りない感じ。 各話の繋がりも希薄で何かあんまりピンと来ず…。 地震の時避難所で読んでたのが良くなかったのかなあ。 装丁はとても素敵です。飾っておきたいくらい好き。
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最初の数ページを電車の中で読み始めて、あ…これってR-18という帯がついていたのはそういうことだったんだ…と、愕然としてしまったが、中学生のような初心なドキドキ感でどんどん読み進めてしまった。 高校生とコスプレ主婦という妄想的な設定なのだが、最期には出産というものにまで繋がっ...
最初の数ページを電車の中で読み始めて、あ…これってR-18という帯がついていたのはそういうことだったんだ…と、愕然としてしまったが、中学生のような初心なドキドキ感でどんどん読み進めてしまった。 高校生とコスプレ主婦という妄想的な設定なのだが、最期には出産というものにまで繋がっていって、「命」を感じるものになっていた。いままでにない衝撃だった。前半は特に家で読んだ方がいい。
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どこかで面白いって評判を見て借りたけど、「女による女のためのR-18文学賞」大賞って帯にうわーと思いつつ読んだ。受賞した1章部分から2章までは、そういうのが好きそうな人向けの退廃的エロスって感じで特に面白くはなかったんだけど、後半は深みのある話になってきて中々よかった。
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タイトル借りして、図書館の外でとりあえず5ページ読んでビックリのエロエロ内容。でも同時にぐいぐい読ませるパワーもある。個人的には第3章の『2035年のオーガズム』がいい。←タイトルほどエロくない。
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今年一番!この本に出逢えたことを、本当に感謝する。 ああもう、この良さを表現する自分のボキャブラリーのなさに辟易するわ。 R-18のエロさ加減は、けっこうあっさりめだったと思うけど、 苦手な人は苦手かな。 本を閉じたとき、 浮かぶのは誰? 会いたいのは誰? 抱きしめたいのは誰?...
今年一番!この本に出逢えたことを、本当に感謝する。 ああもう、この良さを表現する自分のボキャブラリーのなさに辟易するわ。 R-18のエロさ加減は、けっこうあっさりめだったと思うけど、 苦手な人は苦手かな。 本を閉じたとき、 浮かぶのは誰? 会いたいのは誰? 抱きしめたいのは誰? 青空の下で誰かを 強く抱きしめたいと思う、そんな一冊。
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本屋大賞ノミネート作であり、知り合いが去年読んだ小説のなかで一番衝撃を受けたといっていた作品。 女性による女性のためのR-18文学賞受賞作、つまり内容はずいぶんと官能的でエロティックです。 ただ、女性の書く官能小説はどこまでも女性的で男の僕が真に理解することはできませんでした。...
本屋大賞ノミネート作であり、知り合いが去年読んだ小説のなかで一番衝撃を受けたといっていた作品。 女性による女性のためのR-18文学賞受賞作、つまり内容はずいぶんと官能的でエロティックです。 ただ、女性の書く官能小説はどこまでも女性的で男の僕が真に理解することはできませんでした。わかったつもりでもきっと理解できていないでしょう。SEX、出産、子育て、性癖、その他諸々。それら全体を包む官能的な「水」の存在。 雰囲気は素晴らしく、内容も面白い作品です。 男の性欲は厄介な物、女性の性欲はなんなのか?書かれていることはそれに近いように思えますが結論は僕にはわかりません。 ただ、数々の賞を取るに足る内容であり、一度読むことを強くおすすめします。性別問わずに。 これから読む方は「水」の存在を意識して読んでみるといいかもしれません。
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物凄く実話っぽいストーリー。 というのも、各章ごとに視点と文法も変えて描写し、加えて作者の文章力によって、どんどんこの作品に引き込まれていった。 そして私たちはスレスレの人生を歩いているということにも気づかされた。生かされているというか。 いろんな意味で恐い作品だったけど、一...
物凄く実話っぽいストーリー。 というのも、各章ごとに視点と文法も変えて描写し、加えて作者の文章力によって、どんどんこの作品に引き込まれていった。 そして私たちはスレスレの人生を歩いているということにも気づかされた。生かされているというか。 いろんな意味で恐い作品だったけど、一人では解決できそうにもないくらいの押しつぶされそうな苦悩と、目を背けてしまう人間の弱い部分に共感でき、また、反面、強く生きなきゃという勇気をもらえる作品だった。
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「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞作、ってなんじゃそら、と思っていたけれど、よくわかった。女による女のための、の意味が。青春小説の枠に間違いなく入る小説だろうけど、これは…と満足に書評もできないくらい良い小説だった。とりあえず、誰かにすすめなきゃ!
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R18文学賞受賞作。 登場人物に起きる出来事は特異なのだが、1人ひとりに存在感があり、ずしんと来る。だからどんなことが起こっても設定自体はあまり気にならなくなる。 同賞受賞でデビューした豊島ミホは味のある作家となったが、彼女も大物の予感がする。 おススメ。
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