ふがいない僕は空を見た の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本屋大賞2011の有力候補作品、ということで読んでみた。が! ・・・ごめんなさい、ふがいないことにこの作品僕には全く理解出来ません。 アマゾンのレビューにも否定的なモノ無かったし、期待していたのだけど・・・。 おそらく、子供を持たない・持ちたくない男性が読んでも、響かないんだろうなぁ、と。 僕は間違い無くそのカテゴリー内にくくられてるからなぁ・・・。 だから、仮にこの作品に深い意味があったとしても、それを感じ取るのは無理な気がする。 なので、率直に言えばこの本も僕に取ってはやはりエロ本にカテゴライズされる(^^;)。 こないだ読んだ餌食が、ストレートなエロトピア系の作品だったとすれば、 こっちはペンギン倶楽部をかなりダークにしたあたりじゃないかと。 その程度の感想しか持ちようが無いんです、ええ。 まぁ、超善人のホモセクシュアルが出て来たエピソードなどはそれなりに興味深く 読めたのだけど、やはりそこまで。あんまり良い感想はありません・・・。 ・・・いや、ふがいないなぁ(^^;)。 コレが本屋大賞取っちゃったら、ちょっと考えなきゃならないな、自分の読書スタイルを。
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連作短編。 どうしようもない、やりきれないような日常の中、それでも一筋の光を指し示した、未来をどこかで肯定するこの作品が好きです。 「セイタカアワダチソウの空」の優しさに窒息しそうな、それでもそれを捨てられずにあがく良太を応援しています。 2014,10,5 再読。助産院が一つの...
連作短編。 どうしようもない、やりきれないような日常の中、それでも一筋の光を指し示した、未来をどこかで肯定するこの作品が好きです。 「セイタカアワダチソウの空」の優しさに窒息しそうな、それでもそれを捨てられずにあがく良太を応援しています。 2014,10,5 再読。助産院が一つの舞台になっていて、生まれること命の意味に気付かされます。
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あるひとつの出来事を通して 登場人物それぞれの視点で描いた小説。 最初の章から性 描写が激しくてえ、なにこれとなったんですが ただそういうことをつ描きたいのではなくて ひとの生殖のはじまりから終わりと生きるということについて 性と生についての物語です。 それぞれのどんな事情が...
あるひとつの出来事を通して 登場人物それぞれの視点で描いた小説。 最初の章から性 描写が激しくてえ、なにこれとなったんですが ただそういうことをつ描きたいのではなくて ひとの生殖のはじまりから終わりと生きるということについて 性と生についての物語です。 それぞれのどんな事情があったとしても ヒトの誕生は同じことの繰り返し。
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エロくてピュアなお話。世界はエロでできているんだけど…。ちょっと後味がすっきりしすぎな感じがして残念。
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純粋に恋がしたいだけなのに。純粋にこどもが生まれてくるのを楽しみにしてるのに。 周りがほっとかない、男子高校生とオタクな主婦と女子高生。お母さんと息子。おばあちゃんと孫。ホモ疑惑のバイトの先輩と後輩。 滑稽で切ない。
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これって性欲?でも、それだけじゃないはず。高校一年、斉藤卓巳。ずっと好きだったクラスメートに告白されても、頭の中はコミケで出会った主婦、あんずのことでいっぱい。団地で暮らす同級生、助産院をいとなむお母さん…16歳のやりきれない思いは周りの人たちに波紋を広げ、彼らの生きかたまでも変...
これって性欲?でも、それだけじゃないはず。高校一年、斉藤卓巳。ずっと好きだったクラスメートに告白されても、頭の中はコミケで出会った主婦、あんずのことでいっぱい。団地で暮らす同級生、助産院をいとなむお母さん…16歳のやりきれない思いは周りの人たちに波紋を広げ、彼らの生きかたまでも変えていく。第8回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞、嫉妬、感傷、愛着、僕らをゆさぶる衝動をまばゆくさらけだすデビュー作(amazonより抜粋) コスプレ好きの不妊症の主婦とそれに付き合いはまっていく高校生。 その高校生の彼女。 高校生の友達。 などなど視点がそれぞれの章で描かれていく構成でした。 物語の半分はさすが「女による女のためのR-18文学賞」だけあってR指定な文章でした。 だけど、それがヤラシイと感じることはなかったですね。 切なく重たい黒いものが潜んでいる気がしました。 面白い一冊と言われると違う気がします。 あぁこういうことあるなぁって思わず頷いてしまう感じ。 それはこういう体験があるというのでは勿論なくて、なんしょうか、そういう感情がわかるなぁっていう印象です。 物語は暗いし、登場人物みんな先が見えないような気がして、こんな展開は無理矢理な気もするんだけど。 それでもそうでもしないと、始終暗いだけだから、こんな終わり方でも私はよかったです。 文章そのものがメッセージ性が強い。 つい読み込んでしまう一冊でした。
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たぶんすっごく純粋な恋なんだろうが、それを取り巻く世界が幼稚で残酷すぎてそうは見せてくれない感じ。とってもダーク。 それでもまともな、というか母は強し、な力とか助産士としての考え方がプラスに働いてだんだんと明るんでくる先が見える終わりが良いなぁと思った。 いかんせん、最初の話が衝...
たぶんすっごく純粋な恋なんだろうが、それを取り巻く世界が幼稚で残酷すぎてそうは見せてくれない感じ。とってもダーク。 それでもまともな、というか母は強し、な力とか助産士としての考え方がプラスに働いてだんだんと明るんでくる先が見える終わりが良いなぁと思った。 いかんせん、最初の話が衝撃すぎた~。
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窪 美澄 新潮社 (2010/07) 5編を収録した連作集 最初の「ミクマリ」という短編は、第8回「女による女のためのR―18文学賞」大賞を受賞した作品 予備知識なしに読み始めて強烈な性描写に戸惑ったけれど どんどんそんなものをこえた感動がひろがっていった 胸をうつ言...
窪 美澄 新潮社 (2010/07) 5編を収録した連作集 最初の「ミクマリ」という短編は、第8回「女による女のためのR―18文学賞」大賞を受賞した作品 予備知識なしに読み始めて強烈な性描写に戸惑ったけれど どんどんそんなものをこえた感動がひろがっていった 胸をうつ言葉が登場人物の口で語られる 五編とも違う人物が一人称で語る 特別の悪人も善人も登場しない でも最後はポッと灯がともるようだ 2011年本屋大賞 ノミネート 本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10 第1位 ≪ ふがいない 自分をそっと 抱きしめる ≫
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「むらまささまああ」が、三日くらい頭から離れませんでした。 帯にもあるように、本当に新人さんとは思えぬ筆力ですが、 ときに、とってつけたような比喩や、おふざけが過ぎるところが、 小説の世界から抜け出さされてしまい、いくぶん残念でした。
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たとえば、高校のクラスメートのように、学校や予備校帰りに、どちらかの自宅や県道沿いのモーテル、もしくは屋外の人目のつかない場所にしけこみ、欲望の赴くまま、セックスのニ、三発もきめ、腰まわりにだるさを残したまま、それそわれの自宅に帰り、何食わぬ顔てわニュースを見ながら家族とともに夕...
たとえば、高校のクラスメートのように、学校や予備校帰りに、どちらかの自宅や県道沿いのモーテル、もしくは屋外の人目のつかない場所にしけこみ、欲望の赴くまま、セックスのニ、三発もきめ、腰まわりにだるさを残したまま、それそわれの自宅に帰り、何食わぬ顔てわニュースを見ながら家族とともに夕食を食べる、なんていうのが、このあたりに住むうすらぼんやりしたガキの典型的で健康的なセックスライフとするならば、おれはある時点で、その道を大きく外れてしまったような気がする。
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