ふがいない僕は空を見た の商品レビュー
いきなりの性描写に、なんなんだと思ったけど、読み進めるうちに、登場人物それぞれの生への懸命さに、引き込まれた。みんなのその後も、気になるなぁ…
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話の内容は◎、文章(文体?)が△ これは文章が下手とかではなくて、個人的な好みに合わなかったという意味です ストーリーや着眼点はめちゃくちゃ好きなのだが、描写(とくに性描写)があからさまというか露骨な言葉が多くて好みに合わず…。逆にその辺が気にならない人はいいかもしれない
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大人の性に食い物にされる男子校生の話に、いじめられっ子だったコスプレ主婦が義母の命令により不妊治療を進める話、新興宗教にハマる兄を持つ少女に団地住まいのヤングケアラーの話に、小児愛性癖、助産師の母による苦悩とテーマがどっぷりと胃もたれする内容だった。しかしページ数が少なく、一つ一つの物語にいまいち深みが足りなくて、最後主人公がどんな心境だったのか等知りたかったです。 タイトルへの回収も自分の中では腑に落ちませんでした。
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重かった… 色んな人の事情がそれぞれ重すぎて、みんな色んなものを抱えて生きてるっていうことが描かれていた。 恋愛どうこうより、欲とか金とか、人間の汚い?リアルな部分が忠実に描かれているので、読んでいて苦しいし辛かった。 自分が生きている楽しい世界線しか知らないけど、家庭環境が複雑...
重かった… 色んな人の事情がそれぞれ重すぎて、みんな色んなものを抱えて生きてるっていうことが描かれていた。 恋愛どうこうより、欲とか金とか、人間の汚い?リアルな部分が忠実に描かれているので、読んでいて苦しいし辛かった。 自分が生きている楽しい世界線しか知らないけど、家庭環境が複雑だったり、人に言えないものことを抱えて生きてる人はたくさんいるんだろうなということを感じた。
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窪美澄さんの作品は『水やりはいつも深夜だけど』に続き2作目 妊娠・出産をテーマにした作品が多い作家さんとは知っていたが、本作は露骨で生々しい性の描写が多い作品だった。 小さな街で起こる出来事と、それを取り巻く人々の生き様や描写が湿っぽくて息苦しさを感じた。 主人公の卓巳だ...
窪美澄さんの作品は『水やりはいつも深夜だけど』に続き2作目 妊娠・出産をテーマにした作品が多い作家さんとは知っていたが、本作は露骨で生々しい性の描写が多い作品だった。 小さな街で起こる出来事と、それを取り巻く人々の生き様や描写が湿っぽくて息苦しさを感じた。 主人公の卓巳だけでなく、バイト先で勉強を教えてくれる田岡や、団地に住む友人の良太とあくつ… それぞれの心の隙間に、性への固執や、妬みや歪みが生じている様子がリアルで、好き嫌いの分かれそうな作品だと思う。 問題を起こした卓巳目線での心理描写が、後半に殆ど無かった為、その後の卓巳の行動や態度は何を意味するのかを汲み取る事があまり出来なかったのが残念だった。「ふがいなさ」という点では共感できる箇所もあったが、良くも悪くも女性目線に徹しているように感じた。 装丁デザインも一見すると綺麗な青空とシャボン玉だが、地面から見上げた構図で、全体に蔓草が絡んだ小さなトンネルとその先には屋根が朽ちた廃屋のような建物や枯れ果てた植物が印象的だった。読後に改めてみると、現実が辛くても上を向いて生きていくしかないと物語っているようだった。
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Kindleを忘れてしまい、購入した本。 前からこのタイトルには惹かれてたのよね… 読みはじめら 後ろのあらすじ10倍超えのR18にびびり散った。 でも途中からは、前に読んだ窪さんの“じっと手を見る”みがある。 1番好きな話はセイタカアワダチソウの空。 地方や団地の閉塞感。 親...
Kindleを忘れてしまい、購入した本。 前からこのタイトルには惹かれてたのよね… 読みはじめら 後ろのあらすじ10倍超えのR18にびびり散った。 でも途中からは、前に読んだ窪さんの“じっと手を見る”みがある。 1番好きな話はセイタカアワダチソウの空。 地方や団地の閉塞感。 親次第とまでは言えないが、繰り返す感。 親ガチャとかいう言葉もここ最近出てきたな。 たまにはこういう作品を読んで いつだったか抱いたほんの少しの反骨精神を忘れずにいたいと思う。 でもこの本で最も感動したのは最後の重松清さんの解説。 昔から深く読めてない、読解力が足りない自覚はあったけど 読み方が深いな〜などと浅い感想を抱いてしまった。 悪い出来事もなかなか手放せないならずっと抱えてればいい、 そうすればオセロの駒がひっくり返るように反転するときがくる。 捨てられないものは無理に捨てなくていい。
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最初の方の性的な描写にびっくりしたが、最後まで読むと母親の子供に対する深い愛情の物語だった。 最後の章「花粉・受粉」を読んで、他の章でのどうしようもない痛みが救われた。 人におすすめはしづらいが傑作小説だと思う。
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2011年(第8回)。2位。 ふがいなくはないんじゃないかなぁ・・・世の中の不条理の中でもがく登場人物たちのつながってる短編集。 好きな子がいるけど、人妻(デブス)に誘惑された男子高校生。コスプレして台本書かれて。ここから始まる。人妻、元いじめられっこのヤリマン。働きたくないし好きなアニメに没頭できるしと結婚してしまったのが運のつき。義母に子づくりを厳命され、監視される。義母と夫が隠しカメラの不倫現場を見る。男子高校生さらされる。男子高校生の好きだった子の家庭。兄は勉強できたけど新興宗教入っちゃった。父は自殺、母は失踪、祖母が残った若年介護。子供に勉強教えるのが好きだが、男の子のハダカも好きな変質者。最後が男子高校生の助産婦のおかあさん。羅列した。やりきれなさに一日で読み終えてしまったよw 若年介護の少年が、団地抜けだすことを願うわ。
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青春と家族の物語。友達達、母親、先生、それぞれの立場での日常が綴られる。みんなそれぞれに何かに悩みそれでも生きていく。そんなストーリーだ。前半はやたらと性描写が多くて読むのをやめようかと思った、かなり苦手だ。
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聞いていた通り、なかなか人前で読めるような本ではないし、人に薦めるのも難しい。 目を背けたいことが世の中にも、自分の心の中にもあって、でも、それを直視することの困難さこそが生きることなのかも。 ものすごく心にも頭にも残る本。
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