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シューマンの指 の商品レビュー

3.1

324件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    81

  3. 3つ

    112

  4. 2つ

    48

  5. 1つ

    21

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2019/03/31
  • ネタバレ

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2019/03/31 詳しすぎて音楽がわからない。 退屈な曲目の羅列。 知識がないとつらい、正直随分飛ばしながら読んだ。 でも! このどんでん返し! なるほど 修人がシューマン 刺されたのは兄だった。 目撃者をつくる小細工も意表をつく。 5分の4は退屈な伏線。 最後50ページが圧巻。

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2018/10/08

19:シューマンをシューマンと意識して聴いたことがないし、初の奥泉作品ということで誤解を恐れずに言うと、これは奥泉さん流の「幻想曲」の解釈なのかなと感じました。確立された物語世界、現れては消えゆく懐かしい日々の幻影。読み終えてふっと現実に戻る瞬間、今まで本を読んでいたのだという「...

19:シューマンをシューマンと意識して聴いたことがないし、初の奥泉作品ということで誤解を恐れずに言うと、これは奥泉さん流の「幻想曲」の解釈なのかなと感じました。確立された物語世界、現れては消えゆく懐かしい日々の幻影。読み終えてふっと現実に戻る瞬間、今まで本を読んでいたのだという「気づき」は、舞台の幕が下りて客電が点るあの名残惜しさそのものでした。目覚めた瞬間のような。シューマンを聴いてから、もう一度読みたいな。読み終えて表紙を見てタイトルを目にして、はっとする。

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2018/02/23

音楽の素養がまったくないため、読み進むのがとても苦しかった(笑) シューマンのピアノ演奏をユーチューブで聞きながら読んだけど、チンプンカンプンで。 衝撃の夜の演奏の描写はとても幻想的で美しく引きこまれたのだが、ラストのどんでん返しからすると・・・・ン??? あれって有ったの?無か...

音楽の素養がまったくないため、読み進むのがとても苦しかった(笑) シューマンのピアノ演奏をユーチューブで聞きながら読んだけど、チンプンカンプンで。 衝撃の夜の演奏の描写はとても幻想的で美しく引きこまれたのだが、ラストのどんでん返しからすると・・・・ン??? あれって有ったの?無かったの???? 色々な意味でなかなか衝撃的でした。

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2017/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

音楽にまったく明るくないのでところどころにあるシューマンのうんちくがまったく頭に入らず苦しんだけれど、ことばが端正かつ永嶺修人がたまらなく魅力的でそこの力を借りて読み進められた。永嶺修人の一挙一動の「とくべつ」感が語り手の文からふんだんに感じられて、このフィルターを通して読者も恋をするんだなと この修人さんの魔的な魅力の説得力は後半にめちゃくちゃ響く すごく細やかに違和感を盛り込んであって、でもひとりでズルズル手記を書いてるというていだからそれに気づきにくい!ほぼ答えみたいなことも言ってるのに!すごい! 終盤のうつくしさ、苦しさも凄い。修人を思わず抱きしめるシーンは綺麗でくらくらしたし、プールの更衣室でふたりでそっと交わしている姿もいやらしくてどこかきれい。 久しぶりにノーガードで叙述を食らったので楽しかったです。綺麗だなあ。数年後にもう一度読み返したい

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2017/06/08
  • ネタバレ

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友達に薦めて貰った本。 これは…これは凄かった…最後まで読んで全てが変わる、圧倒的な展開だった。 ピアノの鍵盤を模した表紙に、リアルな血が描かれていて、天才ピアニストが怪我をする(ないし転落人生)的なストーリーかな。と想像して読み始めた。 文章が非常に堅く、純文学のようでなかなか読み難い。 更には主人公がウダウダしていて、回想(本編)になかなか入らないので冒頭は本当にとっつき難かった。 回想に入って修人という天才ピアニストが絡んでくるあたりからはなんとか読めるようになる。 私がハマっていくまでは時間が掛ったのだが、この堅い文章で徹底的に女性の容姿を貶しているところにツボってしまった。こんなに酷い表現があるだろうかと笑 ピアノの話も専門的で、曲を知らないと分からないのだが、天才が語る音楽観というのは読んでいて面白かった。 そうこうしてる間に、殺人という驚きの事態へと物語は転換していく。 これは天才ピアニストだけに焦点を当てたものじゃないんだな、と理解しつつも、一体どういった結末になるのか?ページをめくる指が踊るようになる。 そして主人公が朧げな記憶から引っ張りだす結末に、そう落ち着くのかと納得しかけた。 この後に続く妹からの手紙が衝撃的で、全てをひっくり返される。しかしこれで全てにおいて納得が出来るようで、ただただ脱帽する。 一体この感情をなんと呼んだらいいのかも分からない。 ただ圧倒された。最初で辞めなくて良かった。 個人的に、こんなのあり?というどんでん返しはいくつか読んできていて、酷いと思うのが多かったが、この作品はそんな「裏切られた」と感じるのではなく、納得させられた。 いわゆるどんでん返しやミステリと紹介されると、読めないだろうなと思う。 これは音楽の話だ。1人のピアニストの話だから。 ラストを知った上で再度読みたいが、時間を明けて再読しようと思う。

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2017/02/04
  • ネタバレ

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読んでる途中、何回も投げ出しそうになりました。私はまだ以前に、ピアノや吹奏楽と音楽をやっていたので、何となく興味深かったところもあったけれど、ここまで専門的に語られるとつらいものがあります。ラストの何ページかは驚かせられたけれど、一方、そのラストだけのために数百ページもの文章を読んできたのか、と落胆もしました。さらに、指や事件のことも上手くまとまっていない気がして消化不良です…。

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2016/10/10
  • ネタバレ

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前半の音楽の説明部分がどうしても入ってこなく、途中断念も考えたくらいでした。どうにかそこを乗り越えられ、読了しましたが、結局妄想?

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2016/05/13

(2016/5/13ギブアップ) 「王様のブランチが恋した本」で、「唸らせられる本」として文庫本が紹介されていた。 最後にどんでん返しがあると書かれてあり、どうにか読み続けようと頑張ったけど、無理でした。 2/3は、流し読みしたので、どういう話だったかはわかるけど、うーん、他のサ...

(2016/5/13ギブアップ) 「王様のブランチが恋した本」で、「唸らせられる本」として文庫本が紹介されていた。 最後にどんでん返しがあると書かれてあり、どうにか読み続けようと頑張ったけど、無理でした。 2/3は、流し読みしたので、どういう話だったかはわかるけど、うーん、他のサスペンスと比べたらどうかなぁ。(この程度で)読者は満足するのかなぁ。 ピアノが好きで、よくピアノの曲を聴いたりするけど、音楽に対する専門的過ぎな部分が多過ぎて、すごく読みづらかった。みんな理解して読んでるのだろうか。。。 (内容) シューマンに憑かれた天才美少年ピアニスト、永嶺修人。彼に焦がれる音大受験生の「私」。卒業式の夜、彼らが通う高校で女子生徒が殺害された。現場に居合わせた修人はその後、指にピアニストとして致命的な怪我を負い、事件は未解決のまま30年の年月が流れる。そんなある日「私」の元に修人が外国でシューマンを弾いていたという「ありえない」噂が伝わる。修人の指に、いったいなにが起きたのか。鮮やかな手さばきで奏でる“書き下ろし”長篇小説。

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2016/02/10

最初の方は音楽の話ばかりで、読みづらかった。 少しミステリーが加わってきて、おもしろくなってきた。 最終章では驚かされた。ただ、頭の中がちょっと混乱。

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2016/01/11

この本なぜミステリ(しかもどんでん返しあり)として宣伝したのか? 作者が挑戦したのは音楽を言葉で書くこと、これに尽きると思う。 確かに事件が起きるから、ミステリ要素がなくもない。 だがいわゆるミステリ、推理小説と違って謎解きの過程を楽しむ作りにはなっていない。 ただ物語の中に謎が...

この本なぜミステリ(しかもどんでん返しあり)として宣伝したのか? 作者が挑戦したのは音楽を言葉で書くこと、これに尽きると思う。 確かに事件が起きるから、ミステリ要素がなくもない。 だがいわゆるミステリ、推理小説と違って謎解きの過程を楽しむ作りにはなっていない。 ただ物語の中に謎があり、最後にその回答が慎ましく提示される。 ミステリと宣伝され、そのつもりで読むと「音楽の描写はすごかったけど、肝心のミステリはいまいち」となりかねない。 このすれ違いはもったいない。

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