シューマンの指 の商品レビュー
重厚で奥深い闇の中で光輝く音楽の調べ。音楽の音符のように複雑に重なり合う心。まるで鍵盤の上で絡まってしまった指のようでした。音楽の持つ危うい魔力と、人の心の奥底にある魔の部分が絶妙のバランスを保っていてぐいぐいと物語の中へ引き込まれていきました。ラストは反則!という位の衝撃。納得...
重厚で奥深い闇の中で光輝く音楽の調べ。音楽の音符のように複雑に重なり合う心。まるで鍵盤の上で絡まってしまった指のようでした。音楽の持つ危うい魔力と、人の心の奥底にある魔の部分が絶妙のバランスを保っていてぐいぐいと物語の中へ引き込まれていきました。ラストは反則!という位の衝撃。納得できるようなできないような。とても後をひく不思議な魅力を持った作品でした。また間を置いて是非再読したいです。
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シューマンを愛するピアニスト、その友人達の物語。精神な障害を受け、投身自殺を図る天才的で数奇な人生を辿るシューマン同様、物語は、盗作した展開をみせる。 シューマンの曲への想いと並行して、思いもかけない展開が連続していく。 シューマンの曲の解説を読み、シューマンの曲を聴きながら、最...
シューマンを愛するピアニスト、その友人達の物語。精神な障害を受け、投身自殺を図る天才的で数奇な人生を辿るシューマン同様、物語は、盗作した展開をみせる。 シューマンの曲への想いと並行して、思いもかけない展開が連続していく。 シューマンの曲の解説を読み、シューマンの曲を聴きながら、最後の衝撃の結末を楽しみたい。
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物語の中盤にやっと殺人事件に触れる。それまでずっと音楽(ほぼ表題のシューマンについて)の話で、音楽に暗い私には正直しんどかった。最後まで読むと、それも伏線だったのだなぁと思う。それでも読み返してみて、堅一郎の最初の手紙には永嶺修人の指が再生していると書いているし、そもそもこの手紙も主人公の妄想!?。ホントに信じていいのはラストの主人公の妹の手紙だけ?。モヤモヤが続く・・・・・。
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ビビビ・ビバップはジャズが全くわからなくても雰囲気は伝わったし楽しめたけど、これはそこまではまれなかった。 主人公は修人みたいな孤高の天才になりたかったのか、それとももっと屈折した感情なのか。
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クラシック音楽に疎い自分には全く入ってこず。ただただ、難解にしてるだけ。しかもこのオチじゃ納得できない。
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シューマンの生涯と音楽は、哀しくも魅惑的で、それに絡め取られたように主人公も、哀しくも魅惑的な半生を送ったのではないか… 自分が見ているものは、自分にとっては現実なんだけど真実ではない、そういう危うさの上に私たちはたっているのかもしれない、そういうミステリーでした。
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タイトルに入っている通り、本書の7割がたはシューマントーク(※ジャンルはミステリー)。 私はもうインゲ・シュテファンの『才女の運命』を読んでいるので、シューマンをそんな手放しで賛美できないよ…子だくさんというのも夫妻の愛の形というよりも、現代的なDVの香りがしますよね。
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シューマンは「飛翔」と「予言の鳥」が好きです。 この小説はシューマンがある程度好きじゃないと 読み切ることができない、という類の小説です。 もう冒頭から半ばまではずーっとシューマンの 解説書かというぐらいの内容です。 途中までは小説ではなく「シューマン解説の良書」と 思い読み進めました。 小説が半ばぐらいから人物がやっと躍動的に動き出して 最後はミステリー小説、という終わり方でした。 図書館本ですが読了後にシューマン解説部分を 再度楽しむため通販で購入しました。
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2020/08/16読了 #このミス作品42冊目 天才ピアニストの周りで起こる殺人事件。 音楽の知識に乏しいせいか 全く話が頭に入ってこない。 著者の音楽知識をふんだんに盛り込んだ オナニー小説。 原田マハ氏の「楽園のカンヴァス」 のような素人でも楽しめる作品 ではなかった。
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意見が別れる作品。 音楽についての描写が多くて最初は厳しい。ただ、最後には… そっちかい?という内容でした。 悪くないが、盛り上がるほどでもない。
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