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そうか、もう君はいないのか の商品レビュー

4.3

167件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2021/09/18

城山さんの小説は読んだことがないのですが、ブックリストの投稿を見て気になり、図書館で借りてきました。 城山三郎さんの、奥さま 容子さんとの運命的な出会いから結婚生活、最期の別れまでを綴ったお話です。 また、次女 井上紀子さんの『父が遺してくれたものー最後の「黄金の日日」』も収録...

城山さんの小説は読んだことがないのですが、ブックリストの投稿を見て気になり、図書館で借りてきました。 城山三郎さんの、奥さま 容子さんとの運命的な出会いから結婚生活、最期の別れまでを綴ったお話です。 また、次女 井上紀子さんの『父が遺してくれたものー最後の「黄金の日日」』も収録されています。娘さん視点のご夫婦の最期の別れ、そして奥さまが亡くなられてからの城山さんのご様子から最期まで。こちらも涙ながらに読みました。 本当に素敵なご夫婦で、最期まで 愛し、愛されていたことが伝わりました。年老いたとき、こんな夫婦になれたらいいな、、、とも思いました。

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2021/08/16

2021/8/16 起業小説を書く人が、私ごとを赤裸々に書いたのが好感持てる。奥様を愛してたんだなぁ。

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2021/07/06

新聞で紹介されていたので図書館で借りた。著者の城山三郎さんの本は初めて読む。直木賞作家。名古屋の人らしい。 本を手に取った最初の印象は、「なんて薄い文庫本。」。しかもページをめくると文字が少しだけ大きい気がする。行間も開いている。つまり文字数が少ない。「もしかして外れだった?」...

新聞で紹介されていたので図書館で借りた。著者の城山三郎さんの本は初めて読む。直木賞作家。名古屋の人らしい。 本を手に取った最初の印象は、「なんて薄い文庫本。」。しかもページをめくると文字が少しだけ大きい気がする。行間も開いている。つまり文字数が少ない。「もしかして外れだった?」と読み始めたら見事に予想は裏切られた。 まずクスッと笑える。著者と妻の容子さんとの出会いから再会、結婚して執筆活動を始めるまでのことなど、明るくほのぼのしていて読んでいて楽しい。 後半は涙。容子さんの癌が分かったときにはもう手遅れ。最期までおちゃめな可愛らしさのある奥様だった。 この原稿は遺作。著者が亡くなった後に次女の方が見つけたそうだ。著者の容子さんへの愛に溢れた温かい作品だった。

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2021/06/26

以前読んだストーリー・セラーを少し思い出した。 夫婦の愛、というか、結ばれた心の形というか、読んでいて暖かい気持ちになりつつ、遺された者の視点、特に本人ではなく娘という第三者視点から描かれた筆者の姿が生々しかった。静かに行く者は健やかに行く。健やかに行く者は遠くに行く。この言葉は...

以前読んだストーリー・セラーを少し思い出した。 夫婦の愛、というか、結ばれた心の形というか、読んでいて暖かい気持ちになりつつ、遺された者の視点、特に本人ではなく娘という第三者視点から描かれた筆者の姿が生々しかった。静かに行く者は健やかに行く。健やかに行く者は遠くに行く。この言葉は、惑わされずに己が道を行けということなのだろうか。

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2021/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

田村正和さんの死をきっかけに知った本作。城山さんの作品を読むのも初めて。 出会った瞬間から別れる瞬間まで、ただただ、温かくて深い愛情を、容子さん一点に注いだ城山さんに心を打たれた。 これを読んでから城山さんの本家の(気骨ある)作品を読むことと、本家の作品を読んでからこの作品を読むこととは、全く違う読書体験になるだろう。 城山さんファンとにわかファンの私とは、城山さんとの出会い方が全く違う。恐らく、この出会い方は城山さんの本意ではないだろうが、経済小説に疎い私に対して唯一開かれた、貴重な入り口だと思っている。 ちなみに、児玉清さんによる解説が、この本の価値を高めているように思う。なんと素晴らしい解説者、評価者、理解者だろうと思う。

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2021/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

城山さんの小説は読んだことがないのですが、きっと骨太の作品を描かれる方だろうな、という想像。 私生活では、愛妻家だったんだなあということが伝わりました。特に、娘さんが書かれた文章から。 舞い降りた妖精、苦しい別離、運命の再会。素敵。 「そうか、もう君はいないのか」 なんて切ないタイトルでしょうか。隣にいるのが当たり前だった人がいなくなっていることをなかなか受け止められない。受け止めたくない。辛いことだけれど、そこまで愛する人に出会えたことは素晴らしいことだと思います。

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2021/05/05

夫婦愛にほっこりしたあと、娘さんのあとがきが涙で霞んで読みづらい。 「五十億の中で ただ一人「おい」と呼べるおまえ 律儀に寝息を続けてくれなくては困る」 結婚当初から、一緒に長生きしよう、と言ってくれ るパートナーとできる限り長く一緒に幸せに暮らしたいなぁ、と改めて強く思った次...

夫婦愛にほっこりしたあと、娘さんのあとがきが涙で霞んで読みづらい。 「五十億の中で ただ一人「おい」と呼べるおまえ 律儀に寝息を続けてくれなくては困る」 結婚当初から、一緒に長生きしよう、と言ってくれ るパートナーとできる限り長く一緒に幸せに暮らしたいなぁ、と改めて強く思った次第。一緒に長生きと言いつつ、必ず、自分より長生きしてくれ、と付け加えるパートナーの温かな言葉はいつもわたしを少し切なくさせるのだ。

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2020/12/07

ラジオで小川洋子さんが紹介しておられた 著者の重くて固いイメージでご本人には特に関心が向いていなかったのだけれど 淡々とのろけておられる まあ出版を目的としたものではなかったから 奥様 お幸せでいたね そして城山三郎さんも ≪ ふと気づく もう君はいない ぼくのそば ≫

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2020/11/25

夫婦仲、家族仲がよいとそれだけで幸せなんだなぁと思った。 城山さんの『落日燃ゆ』を何年も前に読んだことがあるが、 こんな風に青春があって、容子さんと出会って家族になり、別れがあったのか。 人生があるのは当然だが、著書がかたくて重めなので、 こんなに豊かな愛情が溢れているとは想像...

夫婦仲、家族仲がよいとそれだけで幸せなんだなぁと思った。 城山さんの『落日燃ゆ』を何年も前に読んだことがあるが、 こんな風に青春があって、容子さんと出会って家族になり、別れがあったのか。 人生があるのは当然だが、著書がかたくて重めなので、 こんなに豊かな愛情が溢れているとは想像していなかった。 たまたま閉館していた図書館での出会いなんて、素敵だなぁ。 そのまま話しながら歩き、ふと提案して映画を見る。 貸した本を返してもらうのを口実にデートの約束をする。 相手の親にばれてしまって絶縁状をもらう。 当時ならではの出来事が目の前に描写され、微笑ましい。 あの時代、窮屈な価値観で生きにくいこともあっただろうが、 お互いが全幅の信頼をおける相手なら心強かったと思う。 時代が代わっても、本質的なものは同じなのかな。 娘さんの解説も心あたたまる文章でとてもよかった。 お、と思ったくだり↓ アンブローズ・ビアスによると、「人間、頭がおかしくなると、やることが二つある。一つは自殺。ひとつは結婚」なのだそうだが、私も容子も頭がおかしくなっていたのかどうか、結婚に躊躇はなかった。

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2020/11/22

昭和の夫婦としてはさほど珍しくはないと感じたが、正直自分はここまでの気持ちにはなれないだろうな、とも感じた。

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