ブレイズメス1990 の商品レビュー

海堂尊【著】

2012/11/23

バチスタシリーズを読んでいらっしゃる方はお勧め致します。
バチスタでは少ししか語られなかった天城雪彦にスポットが当てられます。
バチスタでもそうだと感じましたが海堂さんの書かれる登場人物は魅力的な人が多いです。キャラ立ちすげぇって感じです。
特に、普通すぎて冴えないがそのうちなにかやってくれるのではないのか？という期待がある主人公と完全無欠でチートだろそれ、という組み合わせは読むにつれわくわくせざるをえません。
焦点をかえると誰もが主人公になりうるような登場人物の個性にも十分楽しまされます。
お話の内容は『大変うまくいってる』というような感想ですが、言葉の所々に散りばめられた不安要素に雲行きは怪しいのやもしれないという様々な憶測も湧き上がります。
続編があることを今知ったので近いうちに読んでみたいと思います。

2012/11/23

「ブラックペアン１９８８」の続編。
これの次、「スリジエセンター～」に。
楽しかった。
天城雪彦と世良雅志の間柄がいい。

2012/11/30

ブラックペアン1988に続くお話。
小説現代での連載で読んではいたんだけど、
こうやって一冊になって読むと印象が全然変わる。
・・・極北ラプソディの世良先生を知った後だから、尚更違うのかも。

医療に対する問題提起という海堂作品ならではの部分もあるけど、
それよりも、その時代の空気感とか「若さ」みたいなところが静かに伝わってくるのが好き。
世良の揺らいでる心が見える。
綱を渡ってるような、ガラスの中にいるような、
脆そうで今にもバランスを崩してしまいそうだけど、真っ直ぐさが眩しい。
渡会、高階、天城。。。
交わり合うことがない人たちの間でもがきながら、
ちょっとずつ光を目指してる。

世良先生はどこへ向かうのか？
スリジエセンター1991読むのが楽しみです(^^)

2012/11/06

「医療で金儲けをしてはいけないのか？」

「二人のうち、一人しか救えないのだとしたら、どういう基準で救うか？
　それが金だといけないのか？」

倫理的には、悩ましいところだけど、皆さんならどう考えますか？

今回のお話は、そんなことを考えさせられる一冊。

心臓バイパス手術のかわりに、ダイレクトアナストモーシス手術という手術を行える天才外科医　天城、ただし、天城は規格外の考えの男。
バイパス手術は、詰まった血管を迂回して、別の道を作るもの。
ダイレクトアナストモーシスは、詰まった血管を取り除いて、新しい血管を造りだす。
手術の説明はとっても簡単だが、天城にしか出来ない手術であった。
そんな男が日本で立てた目標は、とてもスケールの大きいものだった。

最後まで規格外の男だった天城、かっこいい！

最新作の、「スリジエセンター1991」では、この物語の続きが読めるのかな。また楽しみ。

2012/11/04

桜宮サーガシリーズ。ジェネラルなどから見たら過去の話。華やかさと危うさとがある天城先生はキャラクターとして魅力的だし、話の先が気になる言動が面白い。ミステリー要素は比較的少なめ。

2012/10/25

いつもの田口先生や白鳥さんたちではなく、主役が変わります。
でも医療をめぐった革新と保守派の攻防はここでも健在な感じがしました。

2012/10/09

さらっと読めました
ハートセンター設立へ向けての話ですがハテ？ハートセンターなんてあったっけ？
救命救急センターの前身かな？と勝手に解釈しつつ読み進めてみました

さて今作の肝は「金持ちと貧乏人が同時に手術を希望したら、どちらを優先する？（中略）労力も資金も有限で、どちらかしかできない」でしょうか
明確な回答をし辛いですね。答えは明らかなのに

2012/08/12

ブラックペアン続編
世良くん好きです！
ジュノージュノーー！！！

「もし、私の運命が彼と繋がっていなかったら？」
「その時は、いくら頑張ってもアマギには会えない。それは何時の世でも同じ事、縁なき人とは巡り会えない」
「ジュノが番犬、ねぇ。どちらかというとチワワみたいな愛玩犬に思えますが」
「ジュノは公開手術に来ないつもりか？それは許さん。おい、泣き虫坊や、私のグループの一員になって初めてのオーダーを出そう。世良先輩と年休の交換をしろ」
「やっぱり私の助手はジュノしかいないな」

2012/07/26

天才的な技術を持つ心臓外科医、天城。
彼に振り回されつつ惹かれる世良。
命と金、天秤にかけるのは難しいけど、破綻する前にカネの現実はきちんと見ないといけない。
ブラック・ジャックを強く思い出した。

2012/06/09

久しぶりに海堂作品を読んだので話が繋がりきらなかった。
きっと続編があると思うのだが伏線をはりすぎて結末が予見できてしまうので続きが楽しめるのか疑問。