ブレイズメス1990 の商品レビュー

海堂尊【著】

2013/06/13

世良先生再登場。時代はバブル経済に踊る1990年。モナコはモンテカルロからある意味バブリーな天才心臓外科医・天城が佐伯外科にやって来る。この天城、腕は超一流ながら、患者を手術するかどうかカジノで決めたり、治療費として患者の財産の半分を要求するとか、あげく衆人環視の中『公開手術』を行うとかとにかく型破り。バチスタの桐生がまだ医大生で登場するなど、相変わらずシリーズ間のリンクが楽しい。ミステリ要素が無いが、桜宮サーガファンには期待通りの作品だったと思う。天城先生のその後がものすごく気になる！

2013/04/25

海堂尊氏の作品もこれで何作目かな。毎度想像を超える天才の奇抜なアイデアに驚かされる。

二人の患者のうちのいずれかしか治療できない場合はどうすれば良い？という物凄くシンプルな問に対して、『金』を判断基準とする天才外科医天城の考え方は医師としてどうなのか？と誰もが思うのだが、誰も言い返せないくらいきっぱりと論じきるのが小気味いい。

ブラックペアンの続編であり、チームバチスタの舞台である桜宮市の東城医大を中心として展開される数々のスピンオフ作品との関連も見え隠れして、シリーズで読み続けている私にとってはたまらない作品でした。

早くスリジエセンター1991が文庫化されるのを期待します。

2013/04/09

ブラックペアンの2年後を書いた続編であり、国際学会に出席する垣谷に同伴してフランスのニースへ行き、世良の佐伯教授からの任務は天才心臓外科医・天城雪彦を東城大学へ連れて帰ること。
ギャンブルが好きな天城雪彦は世良にギャンブルをさせ、それが幸をそうし、日本へ帰る決意をさせた。
佐伯教授の依頼により、心臓手術専門の病院「スリジエ・ハートセンター」を天城雪彦に創設させた。その設立には、自ら確立した術式である“ダイレクト・アナストモーシス”を公開手術行い、資金を集めるというものだった。
日本における医師としては、大勢から反感を買うが、資金を集めるという点では、のちのち、日本の医療の凄さをアピールし、世界に確固たる地位を築くには、有りだと思えた。

2013/02/24

桜宮話。

世良はモナコで高名な心臓手術の天城を迎えに行く。すったもんだあって、天城が進める桜宮市に心臓外科専門組織を作るのに手助けする的な話。
この話の後という設定のバチスタシリーズでこの組織の話が出てこないので、おそらく何らかの理由で消えたのだろう。
高階がやりこめられるのを初めて見た。
なぜ消えてしまったのか、気になる。

花房看護師と世良がくっついた。
で、何年後かわからないけど花房は将軍のパートナーになるはずなので、世良はやっぱり失脚して飛ばされるか、海外に行って、病院建て直しスキルを身につけて、極北に行くのかしらん。うーん。よくわからなくなってきた。

2013/02/23

天城先生が強烈で、高階先生が押されてるー。

クイーン呼びを途中までスルーしてたっていうのはすごいな…。結局説明してもらったのかな？

2013/02/17

ブラックペアンシリーズの２作目。話は、病院長になった佐伯教授からの密命を受けた世良くんが、モナコの天才外科医の天城さんを桜宮に連れ帰るために、奮闘することから始まる。その後は、天城さんの１人舞台で、公開手術の成功やスリジエセンターの建設準備など、全てが上手く収まって終わる。次作で一体何が起きるのか、今から楽しみだ。

2013/02/14

国際学会に行く垣谷に付き添うことになった世良。実は佐伯病院長からの重要な密書を携えていた。
ミッションは海外で活躍する天才外科医天城を連れ帰ること。
天城を連れ帰り何をしようと言うのか・・・・？？？

この本の中には保守派の緒戦劣勢と革新派の圧倒的な勢いしか描かれていません。
天才外科医天城は全戦全勝と言ってもいい。それがとても気持ち良いのでスイスイ読んでしまう。
須磨久善氏がモデルなのは間違いなく、「外科医須磨久善」を読了された方には「一体天城のどこが悪いの？」となると思う。
残念ながらわたしもそうなので天城の「医療に対する非常識さ・不道徳さ」がわからなかった。
ひたすら快進撃の気持ち良さを味わえるのであります！

2013/01/10

相変わらず読みやすくて面白い作家さん。

読みやすいばっかりに、久しぶりに読むと登場人物が繋がらない。

キャラが濃い割に心に残ってないのが、この作家さんの登場人物の印象。

世良って誰だっけ?っと思いながら終わってしまった。

他の人のレビューを見て、あの世良さんかって感じでした。

バチスタシリーズの田口先生の同期くらいしかついていけない。

全部の人物をつなげたら、もっと面白くなるんだろうな。

2013/01/04

孤高のメスを読み終わってからこの作品を読む。
同じような小説だが、天才外科医の設定の違いで
楽しく読めた。

2012/12/29

天才医師天城と高階講師の展開です。
高階先生が天城との関係でやや押され気味。
切れ味鋭いだけに脆い印象のある天城医師のその後が気になりますね。