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砂漠 の商品レビュー

4.1

1308件のお客様レビュー

  1. 5つ

    418

  2. 4つ

    493

  3. 3つ

    239

  4. 2つ

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  5. 1つ

    8

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2024/05/14

「西嶋には涯てがない。そんな感じだ」 爽快感ある終わり方に余韻!本作以外でも伊坂さん作品の登場人物は魅力的で読了後も自分の心に居続けてほしいと思えるキャラクターばかり。

Posted byブクログ

2024/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まぎれもない青春がこの一冊に詰まっていた。とにかく中心人物5人の個性がいい。あーだこーだ言いながら皆でワイワイやって砂漠に放り出される前のオアシスで無意味な時間を過ごす。そうかぁ、あの頃のあの意味のない時間は大切だったんだな、と今更ながら気付かされた。 実際に西嶋が自分の近くにいたら距離を置くだろう。と思いながらも、西嶋の臆さないところや言ったことを行動に移すところ、かっこいいなと思う。まぁ、周りにしてみたら迷惑な部分もあるかもしれないけれど。 胸にグッときて、印象に残っているシーン。 ・「大学に入って、友達に恵まれた」と西嶋が東堂に話していたところ。 ・片腕を無くし、自分自身と南を守るために真面目に練習して1年半という短い時間で力を付けた鳥井。 ・練習を見られたくないという鳥井の気持ちを汲むために動いた南と阿部薫。 ・「おまえたちみたいなのと仲間でいたかった」と照れくさそうに打ち明けた莞爾。 麻雀の知識ゼロのため、麻雀シーンはただ文字を読むだけで何のことやらわからなかったのが残念。 【人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである】

Posted byブクログ

2024/04/26

大学生に読んでほしいと思う一冊。自分も学生のうちに読むことができて良かったと思う。多くの要素が詰め込まれていて、ある学生生活の形が作品となっており、夢中になって読むことができた。 大学生以外の立場では描き得ないであろう感情や心理が鮮やかに描かれていた。名著だと思う。

Posted byブクログ

2024/04/20

名著。感動。 登場人物が少ない分1人1人に対して感情移入がしやすくとても読みやすい。特に名前も良い! 物語の展開も、次にどんな展開になるんだろうってワクワクしました!! 初めて伊坂幸太郎さんの作品を読みました。今後は追っかけをしようと思います。

Posted byブクログ

2024/04/19

初めて読んだのは、麻雀のマの字も知らない高校生の時だったと思う。 刺激的で、自由で、無限に時間のある大学生活に大きな憧れを抱いた。 次に読んだのは大学時代。この本のようにおおきな事件とは遭遇しない平穏な日常を送りながらも、たくさんの無駄な時間を楽しむことと、物語が進むにつれ出てく...

初めて読んだのは、麻雀のマの字も知らない高校生の時だったと思う。 刺激的で、自由で、無限に時間のある大学生活に大きな憧れを抱いた。 次に読んだのは大学時代。この本のようにおおきな事件とは遭遇しない平穏な日常を送りながらも、たくさんの無駄な時間を楽しむことと、物語が進むにつれ出てくる社会という名の砂漠に対する不安と焦りに大きく共感した。 そして、麻雀のルールもある程度わかる社会人となった今、再再読。学長には申し訳ないが、時たま学生時代を懐かしみ、戻りたくなるような人生を送っている。しかし、「人間関係における贅沢」をたっぷり享受できている人生だ。砂漠に放り出された今、もがき苦しみながらも生きていられるのは、学生時代の友人のおかげと言って他ならない。この5人が、砂漠の中でも離れ離れにならないことを切に願ってしまうくらい、読めば読むほどこの5人が大好きになってしまう、私の大好きな物語。

Posted byブクログ

2024/04/18

個性豊かで最高の仲間たちとの大学生活。 麻雀、友情、恋愛、ホストが絡む強盗事件、暗躍する謎のプレジデントマン…。 様々な出来事が続いて、飽きさせることなく5人の大学生の4年間を描いていて面白かったです。 社会の荒波という言葉があったりするけれど、この小説ではそれを『砂漠』と喩えて...

個性豊かで最高の仲間たちとの大学生活。 麻雀、友情、恋愛、ホストが絡む強盗事件、暗躍する謎のプレジデントマン…。 様々な出来事が続いて、飽きさせることなく5人の大学生の4年間を描いていて面白かったです。 社会の荒波という言葉があったりするけれど、この小説ではそれを『砂漠』と喩えていて、それならたしかに大学時代は期間限定のオアシスだなと思いました。 社会に出ても、この仲間たちにはどうにか友情を途切れさすことなく仲良くあってほしいと願う!

Posted byブクログ

2024/04/14

大人になってから読むには眩しいほどの青春小説。 大学生という人生最大のオアシスをここまでこれほど使い切れただろうか、とつい自分の学生時代を省みてしまう。 西嶋のキャラクターが最高。東堂が西嶋のことが気になる、もっと知りたいと思うのもよく分かる。 現実、身近にいたら積極的には近寄...

大人になってから読むには眩しいほどの青春小説。 大学生という人生最大のオアシスをここまでこれほど使い切れただろうか、とつい自分の学生時代を省みてしまう。 西嶋のキャラクターが最高。東堂が西嶋のことが気になる、もっと知りたいと思うのもよく分かる。 現実、身近にいたら積極的には近寄らないだろうなとは思うけれど、少し距離を置いて見ていたい、年に一度ぐらい会いたい、そんなタイプだ。

Posted byブクログ

2024/03/24

中学時代に1度読んだけど、内容忘れてしまい再読。 おそらく見た目はキモオタ風かと思われる西嶋、言動もアクが強く、うわっすごいキャラきた!!が第一印象。 でも読んでいくうちに、西嶋の言葉や行動がとっても魅力的に思えてくる不思議。 同じクラスにいたら、友達になりたいかも。 麻雀わかる...

中学時代に1度読んだけど、内容忘れてしまい再読。 おそらく見た目はキモオタ風かと思われる西嶋、言動もアクが強く、うわっすごいキャラきた!!が第一印象。 でも読んでいくうちに、西嶋の言葉や行動がとっても魅力的に思えてくる不思議。 同じクラスにいたら、友達になりたいかも。 麻雀わかるともっと楽しめるのに…とも思ったけど、わかんなくてもなんとなくでいけた。 北村は最初人に興味なく冷たいような印象を受けたけど、友達ができて彼女ができて、どんどん血の通った人に感じてきた。大学時代の友達ってほんと一生ものだよね。私も大学時代の友達たちとよく集まって遊ぶし、その関係性はやっぱり私のオアシスになってる。 砂漠に放り出されても、きっとこの5人なら大丈夫。砂漠に雪、降らすんだろうな。

Posted byブクログ

2024/03/18

西嶋くんのことをどんどん好きになっていく物語。ほっこりする。伊坂幸太郎の作品の中では異彩を放つもの。

Posted byブクログ

2024/03/18

パンクやロックの精神を擬人化したような西嶋という男が、読み進めるごとに好きになりました。 真っ直ぐ前を向く、 そして目の前の事象に迷わず自分の正義を貫くことは、大人になって簡単にできる事では無くなるかもしれないけれど、 自分もそうありたい。 なにか矛盾があっても、自分を信じたい。...

パンクやロックの精神を擬人化したような西嶋という男が、読み進めるごとに好きになりました。 真っ直ぐ前を向く、 そして目の前の事象に迷わず自分の正義を貫くことは、大人になって簡単にできる事では無くなるかもしれないけれど、 自分もそうありたい。 なにか矛盾があっても、自分を信じたい。 そう思うことの大切さを、感じました。

Posted byブクログ