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砂漠 の商品レビュー

4.1

1314件のお客様レビュー

  1. 5つ

    421

  2. 4つ

    493

  3. 3つ

    241

  4. 2つ

    37

  5. 1つ

    8

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2023/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み進めていくうちに、タイトルからはあまり想像がつかない学園物! 大学時代の長い4年間の話と砂漠をいかに結びつけるのか、、、 いつもは伊坂先生のミステリーとかアクションとか殺し屋とかの物語の方が好きだったけど、違う角度から見るこの作品も素晴らしかった。

Posted byブクログ

2023/10/06

あーーー良い。心地よい読感。 西嶋みたいな大学の同期、いたなあ。 脳内彼女に捧げる俳句を講義中に読んでた彼、元気かなあ。

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2023/09/27

最近、伊坂幸太郎さんの作品に嵌っていて、ついつい手に取った作品。これはもしかして伊坂さんの自伝なのでは?という感じの大学生活の青春群像劇。 大学で出会った5人の男女を中心に、様々な経験や事件を通じて、社会という砂漠に出るまでの成長の過程を瑞々しく描いている。この5人がまた個性豊...

最近、伊坂幸太郎さんの作品に嵌っていて、ついつい手に取った作品。これはもしかして伊坂さんの自伝なのでは?という感じの大学生活の青春群像劇。 大学で出会った5人の男女を中心に、様々な経験や事件を通じて、社会という砂漠に出るまでの成長の過程を瑞々しく描いている。この5人がまた個性豊かで、不器用なんだけど心根は優しくて何とも愛おしい。 あぁ、そういえば私もこんな大学生活あったなぁと思い出すくらい、飾らない等身大の彼等の姿に、久しぶりに自分の姿を重ねて思い出すことが出来た。 私も気になる男子が合コンするとか聞いてショックだったなぁ〜とか、 飲み会になると別人のように俄然はしゃぐタイプいたなぁ〜とか、 一限目から来たのに急に休講って凹んだわぁ〜 などなど・・・ 携帯が徐々に広まり始めた時代だったのか、イエデンが登場するシーンもある。 私の頃は携帯ポツポツ、その代わりポケベル全盛期だった。並んだなぁ〜。いやぁ〜懐かしい! 大学時代の何気ない日常や出来事が、社会に出るまでの束の間のオアシスだったんだと今更ながら気付いたりする。 なんてことは、まるでない。 この台詞が無性に言いたくなる笑 読後感も爽快でとても良かった。 いつもの傑作ミステリーとはまた一味違う伊坂幸太郎さんの青春小説で、ますますファンになった。 伊坂さん好きの方は必読して頂きたい作品!

Posted byブクログ

2023/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初麻雀の話であまり入り込めなかったのだけど、読み進めていくうちに鳥井の行動にイライラしつつも西嶋のキャラクターがすごく面白くて、大学に入って、友達に恵まれましたよっていう言葉になんだか感動してしまった。 そういえば、時代背景は今から20年前くらいなんだろうか。

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2023/09/10

大きな事件ではないが、スリル溢れる事件によって5人の男女の大学生は絆を深める。 大学の4年間はあっという間なのだろうか。 社会という砂漠へと足を踏み入れる前に、側から見れば無駄だと思われる時間を大学生のうちに過ごすことも大事なのだと感じた。 物語が進むにつれて北村が変化していくと...

大きな事件ではないが、スリル溢れる事件によって5人の男女の大学生は絆を深める。 大学の4年間はあっという間なのだろうか。 社会という砂漠へと足を踏み入れる前に、側から見れば無駄だと思われる時間を大学生のうちに過ごすことも大事なのだと感じた。 物語が進むにつれて北村が変化していくところに惹かれた。鳥井から鳥瞰型と呼ばれる周りの見える少し冷たい北村であったが、4人との色々な経験を経て変化していくことで、いかにこの経験が北村にとって重要であったのかを感じた。 本書最後の解説の吉田伸子さんも仰っていた通り、西嶋が一番魅力溢れる人物だった。他の4人もそれぞれ魅力しかないが。 平和のために平和(ピンフ)で上がろうとしたり、アメリカが企む戦争について熱く述べる姿に胸を打たれた。 周りにいると煙たがれるタイプではあるが、話してみると案外悪い人ではないタイプだと思う。

Posted byブクログ

2023/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後まで期待を裏切ることなく走り抜けるように読んだ537ページでした。 読書しながらメモしていた内容は、見返してみると、西嶋に関する内容ばかりでした。 特に「夏」の最後のシーンは、鳥井の部屋の空気感、5人の息遣いが聞こえるかのような切迫感で、ページをめくる手が止まりませんでした。 そして、砂漠に放り出されたような鳥井の心情に雪を降らせた西嶋の行動と、5人のセンシティブなやり取りは、この本の一番グッときた場面でした。 その後の北村や周りのみんなが浮かれないように注意している描写だとか丁寧でリアルだなと感じました。 そして、自分自身だったら、この時の鳥井にどう接したら良いか考えさせられました。 本書は、心に留めておきたい素敵な文章や、言葉に溢れており、ユーモラスな表現で読みやすくて、読み応えたっぷりでした。 個人的には、伊坂先生の作品の中で、1番目か2番目に好きです。 だけど長いから、また読みたいとは思わない。 なんてことはまるでない。(言いたいだけ)

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2023/09/05

大学に入学し、新入生の懇親会で知り合った、同じクラスの男女5人の物語。 ボウリング、合コン、麻雀など大学生らしい事柄が頻繫に登場するけれど、伊坂作品にはやはり他と一味違った面白さがありました。 ものすごく自由で危なっかしくて、しかも充実した濃密な時間を過ごしながら、5人の絆が深...

大学に入学し、新入生の懇親会で知り合った、同じクラスの男女5人の物語。 ボウリング、合コン、麻雀など大学生らしい事柄が頻繫に登場するけれど、伊坂作品にはやはり他と一味違った面白さがありました。 ものすごく自由で危なっかしくて、しかも充実した濃密な時間を過ごしながら、5人の絆が深まっていきます。 (動物管理センターのホームページに載っていたシェパード犬の話が特に好きです。 西嶋くん、サイコーです。) この物語は、残念ながら卒業式で終わっちゃうんですけど、名残惜しくて、また最初から読み返して、彼らが入学した頃のことをもう一度思い出したくなりました。

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2023/08/31

5人の大学生が過ごす4年間の大学生活、が凝縮された青春物語でとても良かった。 麻雀のルールが分かれば尚面白いと思うけど、私のように全く分からなくても楽しめる。 それぞれのキャラクターがとても良くて、こんな仲間たちのいる大学生活は絶対楽しいだろうと思った。やっぱり特に西嶋が個性的...

5人の大学生が過ごす4年間の大学生活、が凝縮された青春物語でとても良かった。 麻雀のルールが分かれば尚面白いと思うけど、私のように全く分からなくても楽しめる。 それぞれのキャラクターがとても良くて、こんな仲間たちのいる大学生活は絶対楽しいだろうと思った。やっぱり特に西嶋が個性的で面白い。 社会という砂漠に出ていく前の、楽しくもくだらない学生生活を、自分も一緒に過ごした気持ちになった。 「あのね、目の前の人間を救えない人が、もっとでかいことで助けられるわけないじゃないですか。歴史なんて糞食らえですよ。目の前の危機を救えばいいじゃないですか。今、目の前で泣いてる人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ」 「確かに、生きていくのは、計算やチェックポイントの確認じゃなくて、悶えて、「分かんねえよ、どうなってんだよ」と髪の毛をくしゃくしゃやりながら、進んでいくことなのかもしれない」 「格好悪いけど、堂々としている」 「学生生活を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな」 「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」

Posted byブクログ

2023/08/20

なるほど。大海ではなく砂漠に例えたわけですね?学生時代最後の青春…理想も思想も青い正義に溢れていますが、若いっていうのはそういうことなんだと思います。と、やはりキャラの個性が活きている話は読んでいて楽しいです。青春小説も面白い…さすが伊坂先生

Posted byブクログ

2023/08/07

自分の大学時代を思い出した。 もっと青春しとけば良かった、と思っていたけど、自分の地味な大学生活もあれはあれで良かったのかもな。と思わせてもらえた。 西嶋みたいな人って敬遠されがちだけど、色々話してみると面白いんだよね。

Posted byブクログ