僕は長い昼と長い夜を過ごす の商品レビュー

小路幸也【著】

2010/10/12

50時間起きて20時間眠る特殊体質のメイジ。草食系でのんびりした性格に反し、15年前、父親を殺されたというハードな過去の持ち主。現在はゲームプランナーをしつつ、体質を活かした“監視”のバイトをしている。だが、そのバイトのせいで二億円を拾ってしまい、裏金融世界の魔手に狙われる羽目に。メイジは戸惑いながらも知恵と友情を武器に立ち向かうが、この利とも枷ともなる体質が驚愕の事態を招く（「ＢＯＯＫ」データベースより）

兄妹の三人兄妹で、親が殺され犯人はつかまっていない。
って、流星の絆かー！
と最初は突っ込んだ設定でしたが、中身は全く違うものでした（当たり前だ）。
メイジの特殊体質はそんなに重要なキーとなるわけでもなかったかなぁと思わないでもないのですが、何よりキャラクターが！キャラクターが！！
とゆーか、ナタネさんが！かっこうよくいらして！！それだけで大満足！！！
（甘党で着道楽のナタネさんとデートしたら楽しかろうなぁ。ぽわわん）
謎の人物、種苗屋ナタネさん。謎の人物らしく物語をかき混ぜて、謎の人物らしくうまく収束させてゆく。
まぁその正体については途中でなんとなくわかっちゃうんですが、それでも彼が種苗屋となるまでのあれこれを語る場面はちょっと感動してしまうのです。
裏金のお話云々もどうなるのかしら？？とハラハラさせてもらいましたし、ストーリー、キャラクター両方満足いく作品でした。
バンドワゴンシリーズ以外の作品の中で、ここ最近の中では一押しＨＩＴです。

2010/10/09

バンドワゴンシリーズで有名な筆者の作品。

・あらすじ
僕の一日は50時間起きて20時間眠る。
この特異体質を活かした監視の副業のせいで2億円を拾ってしまい、裏金融世界の魔手に狙われるハメに。

家族物語的な要素も含みながらのミステリという感じです。特異体質もさることながら、主人公をサポートするナタネさんという謎の男がとてもいいキャラしてます。ナタネさんを主人公にしてシリーズ化して欲しいくらいです。

2010/10/08

睡眠障害の明二、ナタネ。

読むのをやめられないくらいドキドキしたし、泣いてしまうくらいじ～んとした。

初めての小路幸也さん。

2010/09/24

最近一番読んでいる作家さんかも。
それだけ刊行ペースが速いのか？
でも、質が落ちた気はしないから嬉しいです。

まぁ、お話は出来過ぎと言えば出来過ぎ、設定はあり得ないんですが、そういうところは気にしません。
主人公を囲む人たちがみんな暖かくて、読んでいて気持ちがいいのが小路作品の共通点ですね。

50時間起きて20時間眠るのかぁ…。
一度それくらい寝ていてみたいものだけど、３日間くらい徹夜したってそんなには寝ていられないでしょうね。

2010/09/20

五十時間起きて二十時間眠る、という特異体質を持つ主人公。これって便利なような不便なような？　そしてそんな彼が巻き込まれる事件の物語。
事件はなかなかにスリリング。だけど殺伐とした雰囲気がまったくといっていいほどないのは、ややとぼけたキャラたちのせいかな。主人公にしろナタネさんにしろ、誰も彼も非常に魅力的です。
そしてラストで明かされるとある真相。これにはほろりとなってしまいました。たしかになぜそこまで、とは思ったけれど。まさかそんな繋がりがあったとは。

2011/07/16

う〜ん、タイトルと表紙の雰囲気と「50時間起きて20時間眠る」という主人公の特殊体質設定に魅力を感じて読んでみたのですが、事前の期待度が高すぎたせいか、ちょっと肩透かしを食らった気分。
・・・悪くはないのですが。

主人公のメイジは、母が失踪した上に父が強盗に殺される（しかももうすぐ時効）という重い過去があったり、特殊体質を活かして「監視」のバイトをしてたり、しかもそのせいでアヤシイ2億円を拾って裏社会の人から追われる身になったり・・・という凄い設定。
でもメイジはあまり過去の重さを感じさせないし、怒涛の展開に巻き込まれているのに終始冷静なものだから、この凄い設定が全然たいしたことないように感じてしまうのが不思議。もっとヘビーな展開なのかと思ってました。
多分メイジの周りにいる人たちがみんないい人だからだろう、と思います。
特にナタネさんとメイジの絆がすごい！

しかし基本的にいい話でしたが、これで事件が解決したのかとか、結局過去の事件ってどうだったの？とか色々ともやもやが残ります。

2011/08/15

早川で、小路幸也ってのも、不思議な感じがする。今回は、作者買いで、中身はまるっきり分からない。どんなかなぁ？

2010/09/10

このお話を書いたのがもし小路でなかったなら「できすぎ」の一言で切って捨てるかもしれませんが、他ならぬ小路の作品なので許します（笑。ただ、初めて見たような気がする著者近影はちょっといただけないかも。作家はあまり顔を出さないでもらいたいなぁ。石田衣良はともかく、道尾秀介なんざクソ生意気なガキにしか見えなかったよ。

2010/09/09

H22.7.24

５０時間起きていて、２０時間眠る、メイジ。
過去が凄すぎ！！
でも、全体がわかってきたところで、おぉぉ～～っと。

2010/09/09

ミステリ・青春・家族etc…　少し奇妙で胸を打つ小路ワールド最新作。僕の一日は五十時間起きて二十時間眠る。拾った二億円と謎の〈種苗屋〉ナタネさん。奪還屋、強奪屋。 非二十四時間睡眠覚醒症候群。15年前、強盗に殺された父親。ゲームプランナーとしての経験。すべてのピースを活かして、周りのひとたちを守るんだ。 50時間起きて20時間眠る特殊体質のメイジ。草食系でのんびりした性格に反し、15年前、父親を殺されたというハードな過去の持ち主。現在はゲームプランナーをしつつ、体質を活かした〈監視〉のバイトをしている。だが、そのバイトのせいで二億円を拾ってしまい、裏金融世界の魔手に狙われる羽目に。メイジは戸惑いながらも知恵と友情を武器に立ち向かうが、この利とも枷ともなる体質が驚愕の事態を招く。