僕は長い昼と長い夜を過ごす の商品レビュー

小路幸也【著】

2011/02/26

ナタネさんを召還したい。
ナタネさんのいい男っぷりを楽しむ小説。
主人公の特異体質に必然性を見い出せないとか
主人公のラブは唐突だし正直要らないとか
安藤の乱入や伴さんの登場も無計画な(必然性がない)気がするのだけど……なんなんだろう。
手に汗は握らないけどほんわりほのぼの
(約２億の裏金を持って逃亡中)で
エンタメとして面白い。

しかし、ナタネさんの動機がはっきり言って些細すぎて気持ち悪い。

2011/08/01

ヒトとして大事なものはなんだろう、と考える。小路小説らしい温かさに満ちたラストではあるけど、もしも、最後まで明かされなかった真実が読者の誰もが望まないものであったならば…と思いながら読み直すとものすごく怖いかも。

2011/01/05

正直言ってあまりピンとこない感じ。
主人公の少年が50時間起きてて20時間寝るという特異体質も、事件とはほとんど絡むこともなく、そこをもう少し面白く作品中に取り入れて利用できれば良かったのにと残念な気持ちである。
家族の不幸な過去も雑然としていて、感情移入できないのである。
登場人物のキャラクターも存在感が薄い気がする。
それでも、最後はじーんとくる場面もあり、ちょっとほんわかとした気持ちになる。
ナタネさんがいい味を出している。

2011/01/03

小路作品は大好きなので、今回も心地良く物語に浸っていたのですが、ナタネさんの告白にうっかり腐的にトキメキました。すみません（笑）　どうも「あしながおじさん」っぽい展開に弱いです（苦笑）

2010/12/29

50時間起きて20時間眠る特殊体質のメイジ。草食系でのんびりした性格に反し、15年前、父親を殺されたというハードな過去の持ち主。現在はゲームプランナーをしつつ、体質を活かした“監視”のバイトをしている。だが、そのバイトのせいで二億円を拾ってしまい、裏金融世界の魔手に狙われる羽目に。メイジは戸惑いながらも知恵と友情を武器に立ち向かうが、この利とも枷ともなる体質が驚愕の事態を招く。

2010/11/21

50時間続け20時間眠るという睡眠障害のような体内時計を持つメイジ。ゲームプランナーとして仕事をするが、その特異体質のため、社長から探偵もどきの監視の仕事も任される。その監視中に、キャスターケースに入った２億円をたまたま手に入れて、裏社会のキケンな世界から追われる身になってしまう。一方で、15年前に殺された父親の時効、行方不明のままの母親、兄妹との関係など、家族の問題も巻き込む。

そんなときに、メイジの前に現れたのは、種苗屋のナタネさんという謎の人物。味方なのか敵なのかわからないまま、２億円を狙う人物から逃げながら、ともに敵に立ち向かう。

僕は長い昼と長い夜を過ごすことになった理由、ナタネさんがメイジを助ける理由、家族の関係など、ミステリーの中にも人間味と温かさのある物語。

2010/11/11

50時間起きて20時間眠る体質の持ち主・明二。ひょんなことから、明二が2億円を手をしてしまうところから、物語は始まる。
初読みの作家さんで、これがミステリー？って言うくらい、ツッコミどころが満載だけど、登場人物が大概にして善人で、読後はそんなに悪くない。
本格ミステリーの合間の1冊にオススメ。

2010/11/10

設定がおもしろいので、やや苦手な小路作品だとは思ったがが読んだ。
出だしはかなり面白い。のに！
なんでこう、後半の展開に退屈さを感じるのか・・・。

ナタネさんの魅力がいま一つ。
ましてあの看護師の彼女の描写には、魅力をほぼ感じなかった。たぶん会話文のせい。
兄や妹のキャラも工場のオジサン方の設定もいいのにメイジとの絡みがあまりないから、ナタネさんとの会話に飽きる・・と思うのは私がミステリー的展開より人間描写に重きを置く話の方が好きだからです。

2010/10/31

20時間寝て50時間起きるメイジ
出てくる人が魅力的だった
ナタネさんもかっこいいし

メイジの語り口調がすっと入ってくるような感じ。

2010/10/15

読むなら「容疑者X」じゃなくて「流星の絆」でしょう！ナタネさん。

伊坂的始まりかと思い気や、小路さんの優しい世界にやっぱり着地していました。
読後感はほっこり。

しかし不幸な生い立ちの人集結？
ちなみに5時間寝て、5時間で読了しました。