僕は長い昼と長い夜を過ごす の商品レビュー
タイトル通り、長い昼と長い夜を過ごす僕が主人公。ご都合主義ととれなくもないんだけれど、雰囲気があって好き。 2011/10/18
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設定にオリジナリティがあり、キャラクターが個性的で、人間関係があたたかさに満ち溢れている、それが小路幸也さんの小説の魅力。読み終わった時に、タイトルと装丁を見ると、「そういうことか!」って思えるところもすき。色々と凝ってるから読み進めていてとても楽しいけど、一番大事なところを省く...
設定にオリジナリティがあり、キャラクターが個性的で、人間関係があたたかさに満ち溢れている、それが小路幸也さんの小説の魅力。読み終わった時に、タイトルと装丁を見ると、「そういうことか!」って思えるところもすき。色々と凝ってるから読み進めていてとても楽しいけど、一番大事なところを省くというか、ぼかす?ところが個人的に惜しい。たとえば読者の想像に任せるとか、理由があってあえてやってるんだろうけど、クライマックスはちゃんと描写してほしいなと思う。私の想像力よりよっぽど小路さんのストーリーの方がロマンがあるから。 いくつかレビューが見受けられるけど、私も複線回収の仕方が伊坂さんに似てる、と思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公の森田明二は50時間起きて20時間眠る睡眠障害を持つゲームプランナー。 兄と妹の3人兄弟。16年前に母が失踪し、15年前に父が殺されるという過去を持つ。 特異な体質をかわれ、勤務先の社長から〈監視〉のバイトもしている。 そのバイトがきっかけで2億円を手に入れてしまったことから始まるミステリー。 2億円を取り戻そうとする組織と監視を依頼した組織からの逃亡、 父から引き継いだ兄が経営する工場の存続、両親の事件の真相解明、 そして明二たちの出生に関する真実が複雑に絡み合う。 2億円を明二のものにする助言をし、逃亡方法を教え、一緒に同行し、 両親の事件解明のアドバイスをする明二のことを知り尽くしたナタネと名乗る男。 勤務先の社長、グラフィッカーとして明二と一緒に働く大悟、 明二のことを好きな麻衣子、両親の事件に関わった刑事。 そして兄と工場に勤める古くからの職人たち。 誰もが怪しく感じるし、謎が多いけど、最後にわかる真実に対して前向きな明二。 最後にホッとさせてくれた。 明二の口調そのものの文体の軽い感じのおかげで、すらすらと読める。 おもしろくって、暑いさなかでも時間を忘れて読みふけってしまったくらい。
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タイトルと帯に惹かれて購入。少し軽めの文体で、売り方によってはラノベ。しかし、その軽さがプラスになっているのか、サクサク読み進める事ができて、熱を維持したまま読み終えることができた。読後感も良い。面白い一冊だった。 伏線の張り方や、回収の仕方が少し浅い気がする事もなくはない。
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小路幸也氏らしい楽しく読ませるミステリーでした。主人公メイジはゲームクリエイターそして繰り広げられる物語もRPGを楽しむような仕立てになっています。不思議な縁で結ばれたチーム”オフェンダー”メンバーの一問一答、一考一択のブレストで、まるでRPGが進められていくような趣向 でストリ...
小路幸也氏らしい楽しく読ませるミステリーでした。主人公メイジはゲームクリエイターそして繰り広げられる物語もRPGを楽しむような仕立てになっています。不思議な縁で結ばれたチーム”オフェンダー”メンバーの一問一答、一考一択のブレストで、まるでRPGが進められていくような趣向 でストリーテーリングされています。もちろん小路幸也氏作品の持ち味である爽やかな友情、家族の愛情や人情が小気味よく織り込まれておりドキドキしながらも読者が期待する上手くひねった予定調和に導いてくれました。 読んでいて心地のいい物語は気持ちをホッコリさせてくれました。 読後感=誰かがどこかで支えてくれる、生きていく為の優しさにホッと幸せな溜息♪
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登場人物は優しい人達ばかり。謎はラストで一気に方がつくが…少し浅い感じかな。 2011.6.1
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不思議なお話。そんなことあるはずないやーんと思いながらもなんか現実的な感じが小路さんらしいような…出てくる人がみんな優しいのも彼ぽいので好き。11.05読了。
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全体的にナタネさんアゲ↑なお話し。 主人公は50時間起きて20時間寝るを繰り返す不思議な体質。 体質を活かしてバイトでしていた探偵もどきてうっかり事件に巻き込まれ…と言うお話し。 全体的に文章も読みやすいし、描写も丁寧かつ簡潔で楽しく読めました(*^^*) ただ下記の点はち...
全体的にナタネさんアゲ↑なお話し。 主人公は50時間起きて20時間寝るを繰り返す不思議な体質。 体質を活かしてバイトでしていた探偵もどきてうっかり事件に巻き込まれ…と言うお話し。 全体的に文章も読みやすいし、描写も丁寧かつ簡潔で楽しく読めました(*^^*) ただ下記の点はちょっと不満。 1. ゲームプランナーの楽しさと凄さを伝えるエピソードが無い 後半でどんどんキーになるゲームプランナーの仕事内容や登場人物の仕事の仕方を見せるエピソードがあってもよかったと思います。というかこの人が書く仕事のスキルの話が好きなので読みたかった! 2. ヒロインが可愛くない。 完全に個人的趣味なのですが正論ばっかりの人は嫌いです(−_−#) ロールとしては主人公を支えるはずだったのでしょうがない一番主人公がショックを受けた時に支えられるのがナタネさんの手のあたたかさじゃダメだ! 3. 主人公の体質がいまいち活かしきれていない感 せっかくすごく面白い設定だったのでもう少し制約条件として機能して欲しかった気がします。 終わり方や片付け方は好きな感じだったので、他の作品も読んでみたいと思いましたが、この本自体はちょっと不完全燃焼かも。 純文学風に捉えるとまた違った感想になるのかも??
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いつも通りやさしい人たちばかりの話。もちろん楽しく読めましたが、ちょっと物語の流れに綻びが出ていたのは事実です。まあ明確な探偵役がいないから仕方ないのかもしれませんが。そしてできればもうちょっと登場人物達のその後を描いてほしかったです。
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ひょんなきっかけから読んだのだけれど、出会えてよかったなぁと思う。なかなか普段の私であれば手を出さないであろう表紙、題だったので。ほっとする内容の中に薄暗さがあってざくざくと読めたのでよかったです。
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